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「疑心暗鬼にはまってるやつ、ちょっとこい」

みーちゃん「疑心暗鬼の沼にはまりがちなやつ、

私「はい」

み「だよな、知ってる。
はい、人間がなんで疑心暗鬼に陥るか、そしてそこから抜けるための方法を解説をする。
そこ座れ」

え……みーちゃん、先生役できるの?

「…少なくともお前よりかは適任だ、と言っておこうか」

今回の宇宙の法則オンライン講義は、対話式です。
このnoteそのものが一つの謎かけになってるらしいです。

みーちゃん(み)…高次の霊体。俺様系、っていうキャラ設定。
ハイヤー姉さん(ハ)…高次の霊体であり、「私」のハイヤーセルフでもある。
私…書き手。人間。


「疑心暗鬼の沼にはまってねえか?お前」

み「真実を視ようとすると大抵、そうなる。
虚実と真偽に惑わされると拗れんだよな」

難しい言葉使わないでくれ、みーちゃん。
私でもわかるように言ってくれ……

「ちったぁ自分の脳みそで考える努力をしろ」

えっと……散々考えた結果拗らせてここにいます。
だから疑心暗鬼にまで陥ってるというか、ねえ……

ふん、一理あるな。じゃあ例によって、例え話でも使うかな。
はい」

「これ、なんだかわかるか?」

……正三角形だね。

「ん?いや、これは正方形だ


……?


え?

正方形だ。お前、図形を知らないのか?」

……みーちゃんこそ。どう見ても正三角形でしょこれは。
頂点が3つ。線が3つ。ぱっとみだけど、鋭角が60度。

ハイヤー姉さん「待て。何を言うかそなた、これは二等辺三角形であるぞ?

ふぁ!?ハイヤー姉さんいつの間にここに!?

「いつの間にも何も……。普段からすぐそばにおるわ」

そうだった。ハイヤーセルフは基本ずっと一緒にいるんだったわ。
あーーー、うん、いや、確かに正三角形は二等辺三角形でもあるけども……

ハ「何を申すか?どう見ても正三角形ではないぞ。二等辺三角形じゃ」

え????は?????

み「ほら、混乱するだろ?全ての意見が一致しない。ここでお前は何を考える?」

…だ、誰かが嘘をついてるか、自分の目が節穴か……

み「おいおい、誰も嘘はついてねえよ。誰の目も節穴じゃない。全員が本気で真実を語っている」

ハ「さよう。すべて真実である。…私たちは嘘をついておらぬ。そしてそなたもまた、真実を語っている」

……謎かけみたいだね。でも今のヒントで理解した。
これ、立体なんでしょ?


み「正解。これはピラミッド型の立体物だ。全員の答えが食い違ってたのはつまり、視点が違ったからだな

よくあるナゾナゾだね。
…これはどういう意図のナゾナゾ?



「嘘つきを探そうとする視点から脱せよ」

み「平たく言うと、誰かが嘘をついているって前提で考えてねえか?ってことな」

それは、性悪説的な発想でってこと?

み「同じもの、同じ事柄に立ち会ったのに何故か意見が食い違うことは、ままあることだ。まず第一に、自分と全く同じ視点から物事を見ることができる第三者なんていない。いや、いると仮定してもいいが、それと出会える人間が果たしているかな?」

私は会ったことないな……似てる視点を持つ人なら何人もいるけど、全くピッタリおんなじ、て人には会ったことない。

み「逆にいたらぜひ教えてくれ。俺もそいつを見てみたい」

自分と他人とでは、立場も考え方も物事の捉え方も違う。
それはとても当たり前のことだけど、意見が食い違ってぶつかった時に、そのことを人は忘れてしまう。

み「自分が”個”として存在してると、どうしてもある特定の視点からしか物事を見ることができない。
お前はあのピラミッドの立体を、正面から見ていたらしいな」

正三角形に見えたからね。でもみーちゃんには正方形に見えたってことは、上から見てたってことよね?

み「ん?俺も正面から見ていたぞ

…え?ねえ、ちょっと待って?
あっ、ねえハイヤー姉さん?二等辺三角形に見えたってことは、私よりもちょっと斜めの位置から見てたのよね?そうでしょ?

ハ「…?私も正面から見ておったが?

…………、

ん????

み「人はそれぞれ、自分を主軸に考えるものだ。だから俺にとっての正面と、お前にとっての正面は別物だ

あああそっか!?
私にとって正面はこの角度だけど、この「正面」っていう認識も人によって違うのね!?

「これが俺にとっての正面だし、」
「これが私にとっての正面じゃな」
思ったよりややこしいな!?

み「そう。ややこしいから疑心暗鬼に陥りやすくなるんだよな

私が見えたこの正三角形は、実際はピラミッドの立体物だった。
でも、それを知るには別の視点がなければ到底思いつくものではないし、逆に自分にとって「嘘」になるみーちゃんやハイヤー姉さんの視点は、ピラミッド型をしていることを知るためのヒントにもなるわけね。



『世界は、一人称による認識と解釈によってのみ、構成される』

ハイヤー姉「”個”として存在している限り、この基本は全ての存在に適応されるものじゃ。ゆえに、人間であるそなたの身の回りのものはこの基本法則にしたがって構成されておる」

※耳タコになるほど聞かされた基本法則

「”嘘”と”本当”にわざわざ分類するからややこしいんだよ」


み「にしても”嘘”って面白えよなあ。
自分の視点から見えねえもんを”嘘”だとおけば、相対的に自分が”本当”になることができる。自分がどんな認識と解釈をしても、自分こそが”本当”になれるんだもんなあ?魔法みてえな話だよ、っはは」

ハイヤー姉「ほほほ、ほんに魔法のような概念であるな。しかし残念じゃ、”み”のものよ。その魔法の先にある世界こそ、疑心暗鬼の沼であるぞ?

み「真実なんて、認識と解釈の数だけあるんだよ。追えば追うほど分からなくなるもんだからな。疑心暗鬼の沼からじゃ、真実なんて見えねえもんだ。いや、仮に見えていたところで、それが真実だなんて到底受け入れられねえはずだ。

お前があの図形が正三角形に見えることに固執したら、最終的に俺もハイヤーも嘘つきになるわけだからな」

……私はこの謎かけが「ただの謎かけ」というのをわかっていたから、冷静になってお互いに違う視点に立っていることに気付いたけど。
でもこれがもし、生活の中でさりげない人間関係の中で起きたら?
もし相手が仲がいい人や長年一緒にいる人だったら……相手と自分の視点が違う、ってことに気づけるのかなあ……

み「悪意をもって他人を騙そうとする奴も、中にはいるだろうな。
でも、果たしてお前は本当にそんな悪人だらけの世界に生きてるのか?

ハ「その正三角形は、物事のほんの一面に過ぎぬのじゃ。他の面を見ることのできるものは、きっと別の形を言う。それを物事を捉えるヒントと思うか、あるいは虚偽であると思うか。
その選択をするのも、そなた自身である」


「自分を正しいと思いたいって、認めてやれよ」


み「ちょっとここで読者目線になるが、ここまでの流れで頭抱えてねえだろうな?」

待って、まさか読者目線になるとは想定外だよやめて超恥ずかしい死ぬ無理。
(※これは脳内会話です)

み「ほら、正直に言ってみろよ?自分は間違いたくないし嘘つきと思われたくない、自分が正しいと思いたいってなあ?

みーちゃん言い回しが完全に悪役!!!!

み「悪いな、最初からそういうキャラ設定で現れてんだよ」

(ヒギャアアアアアメタ発言やめてくれえええええ!)

み「あ?俺は元々闇のものだろうが。バランス取るためにハイヤー(光のもの役)もいるじゃねえか」

ハイヤー姉「これこれ、メタ発言はそこまでじゃ。”み”のものの言いたいことはわかるぞ。人は己の視点を保ち守る義務を持つ。ゆえに本能的に自分を正しいと思うのは至極当然である。
……だが、それを認めることの何が難しいことがあろうものか?」

ううーん…でも自分が間違ってるかもしれない、って不安に思ったり怖くなったりすることだって、人間の防衛本能のうちでしょ?
いやマジで私の本能舐めるなよ?自分の認識が全て間違ってて狂ってるんだと思って、一体どれくらい長い間あなたたちの存在を否定したと思ってんの?

ハ「え、そこ逆ギレするところか??否定されてたの、我々の方であるぞ??」

み「んなもんどっちにしたって表裏一体だ。自分の間違いに気付きたいのは、そこから正しい視点に移りたい、の裏返しの思考に過ぎねえよ。そんなお前に言ってやるよ、全て真実だ。お前も、お前が”嘘”だと思っているものも、全部な


「二元論的な発想なんざ、捨てちまえ」


み「正しいも間違いもねぇんだよ。くだらねえ、んなもんとっとと捨てちまえ

あのねえ?それが簡単にできたら人間の悩みのうちの結構な割合、解決しちゃいそうだけど!?

み「ここで朗報だ、この疑心暗鬼から抜けるいい方法がある。簡単だよ、自分を客観視してみろ

【ハイヤー姉さん劇場①】

ハイヤー姉「これはどう見ても二等辺三角形である!そなたは私を疑っておるのか!?私を嘘つき呼ばわりするつもりか!?」

私「え、別に嘘ついてないんだけど……」

ハ「では私が偽りを申しているとでも言うのか!そなたはひどいやつじゃ!悪魔じゃーー極悪非道じゃーーしくしく」

み「ほらな。自分が正しいことを認めてほしい、わかってほしい、と固執するとこうなる」

……う、うん……そうね。
でも流石にここまで極端ではない気がするけど……

み「じゃあ、こんなもんか?」

【ハイヤー姉さん劇場②】

ハ(私は本当のことを言っておるのに、あの者は別のことを申す…なぜじゃ?あの者は友であるのに、なぜこうも意見が食い違うのじゃ……?はっ、まさか本当は私のことを嫌っておるのか!?困らせたくてわざと……!?い、いやいや、でもあの者はそんなことするはずがない、友であるぞ……?で、では私が間違っておるのか?私の目が節穴であるのか!?私の認識が間違っておるのか!?

うわーーーー身に覚えありまくりで全然笑えない

み「あーあ、正しいとか間違いとか、分類して分かりやすく理解しようとするせいで、拗れるんだよ。実際の物事は、そんな単純な分類でくくれるほど浅くねえんだ。二元論的な発想を捨てな。それでサクッと解決する」

白黒はっきりさせよう!ってするあまりに、いろんな可能性を考えてドツボにハマるわけね。

み「この世界はグラデーションだ。白黒はっきりできることの方が少ねえよ」

なんか今唐突に思い出したんだけど、「白って200種類あんねん」って…。
アンミカさんの言葉だっけ?

ハ「いかにも。仮に白黒はっきりさせることができたとしても、その中でもまたカテゴライズしようとするとキリがないわ」

「疑心暗鬼に陥ったときは」


み「そこでだ。この白黒はっきりさせたい病の特効薬がこれだよ、『世界は、一人称による認識と解釈によってのみ、構成される』。
つまり、

……分けて考えるべきは物事じゃねえ、視点だ

なるほどね。これは、相手の考えを受け入れてる、ってこととはなんかちょっと違うような……?

み「少なくとも俺は受け入れてねえな俺から見たらどう考えたってあの図形は正方形だ。でも、別に自分も相手も否定しない。そういう視点(一人称)が、ここに二つ存在した。ただそれだけだ」

ハ「場合によっては、これを『他者の視点を受け入れる』という言い方をする者もあるらしい。が、決して迎合でもなければ他者に合わせているわけでもないのじゃ。そなたは己の認識を曲げる必要はない。その上で、視点が複数あることを知ると良い」

確かに、自分も相手も否定せすに「そういうのもあるのかー」の視点でいれば、喧嘩になりづらそうね。
まあ、相手がこっちを否定してくることはあるかもだけど、相手からはこっちの視点が見えてないだけなんだよなあって解釈できたら冷静でいられるかも。

ハ「疑心暗鬼になりそうになったら、視点を切り替えよ。己の視点、他者の視点はそれぞれ全く別物なのじゃ。物事は常にさまざまな角度から見れる立体構造ぞ」

自分から見える三角形は、別の視点からは四角形かもしれない。
でも、別にどちらも否定する必要はない。
物事がどんな立体物なのかはわからなくても、少なくともそういう見方もあるのねー、と思うだけで十分。
…要するに、「うちはうち、よそはよそ」ってことね?

み「そういうこったな」



二元の世界の外側(余談)


み「真偽、虚実、光と闇、善と悪、……
ハハッ、面白いカテゴライズがあったもんだね。こんな分け方をするとは、そいつはバカなのか?」

ハ「のう、実に面白いなあ。そうやって最初に分けることを思いついたものは実に天才であるな……ある意味で」

み「中庸の対を作るって言うのもなかなか斬新なもんだよ。おかげで世界はこの有様だ。ま、これも必然といえば必然ってな?」

ハ「斬新……?とても凡庸に見えるが、のう?偶然にもこんな世界に辿り着くとは…ほほほ」

み「どこまでも二元の思考から逃れられない。いや、俺たちは追っている方かな?

ハ「そうとも、逃げながら追っているのじゃ。分けながら統合し、また統合しながらまた分ける」

み「このカラクリに気付いた人間を“悟ったもの”と称したものがいるんだってな。なるほどねえ?その先の世界に辿り着いたそいつは、今どうしてるんだろうな?」

ハ「んふふふふ、どうしているであろうなあ?案外、わたしたちの隣にいてそっと見守っているやもしれぬなあ?

み「さあて?悟れば悟るほどに、遠ざかるもんだよ。一番苦しんでるのはその”悟ったもの”なのかもなあ?結局、悟っていないと知ることが、最初の一歩なんじゃねえかと思うわけだ

ハ「んん、はて……そうであったかのう?悟っていないことを知ることこそが極みではなかったか?

み「こうして問いはめぐるものだな。問えば問うほど問いは尽きない

ハ「そうじゃな、その永劫を解とするまで、問いは尽きぬものぞ」

みハ「「っふふふふふふふ」」



…………。



私「いや高次同士で何笑ってんのよ!?!?」

自分で理解できるようになるには、まだまだ遠そうです。



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