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花が綻ぶような

そんな時間を過ごしてきたわたしのKOMAGATA造本塾が終わった。

憧れの人といっしょに本作りができるというまさに夢のような時間。しかも、トップバッターだったらしい。初日のインスタをみるまで全然気付かなかった自分のあほさ加減にびっくりする。多分、浮かれてたからだと思いたい。

さて、肝心の本作り。

実は保育科の課題やら二次創作やら図書ボランティアのworkshopやらではほんとに少しだけはしたことがあるから本作りをまったくしたことがないというわけではないけれど、プロの人とするのは今回が正真正銘初めてだ。(まぁ、二次創作はやえさんをはじめとするみんなにほぼほぼ丸投げだったけれども

KOMAGATA造本塾、そこは否定をただ繰り返す世界ではなく、ただただ作品に自分に向き合う真摯で肯定的な世界だった。そうか、これがプロの仕事の仕方だとビリビリと全身がしびれた。

アドバイスはもちろん、その都度その都度丁寧にしていただいたが、わたしが表現したいことを頭ごなしに否定されることがないとてもやわらかで日だまりのような世界だった。また、駒形さんがわたし1人につきっきりという贅沢な時間に加え、あいさんを交えての3人での対話の時間、そして同じくらい集中して作業できるようにわたし1人きりの時間をいただけたのもすごくすごくありがたかった。



なにより、表現の癖も見付けていただいた。表現をする時、わたしは言葉のイメージにひっぱられやすいこと。言葉にすることに重きを置きすぎて表現をその道具にしてしまっているところ。言葉以外で表現することをぞんざいにしていたつもりはなかったのだけれど、シンプルに表現するむつかしさと愉しさにほんの少しだけれど触れられた気がする。
ほんとにほんの少しだけれど。


ちなみにこれはヘッダーとともにボツになった。

それと同時に父の川柳?とわたしの言葉をすごく褒めていただいたことも、押し花をモチーフにしたこともすごく素敵だと言ってもらえたこと、絵をほんの少しだけだけど描く機会をもらえたこともすごくすごく嬉しくて活力になった。
いや、絵はぶっちゃけると緊張しかなかったですけれど。

作っていた本は四季はイメージして作っていたけれど、色で表現することを憧れの人に実施で教えていただいたこと、本当にわたしは運がよい。なんだかテレパシーのようにわたしがどうしたらよいか困っていることに気付いていないことに気付いてイメージをつなげられるようにアドバイスをくださったのが魔法みたいだった。そのおかげであの表現をすることができた。



これが人に《伝える》ということだと感じた。

そんなこんながあって最終日。

コミュニケーションに少しすれ違いがあったことを知り、石橋さんに中身の順番を入れ替えてもらったりして手間をかけることもあったけれど、それは仕事への向き合い方を改めて感じられたし、なによりも駒形さんと石橋さんのやりとりがよく、《アップデート》していく瞬間を体感できたのはただただ有難い。自分もこんな風に人にも物事にも向き合っていきたいなぁと思う理想の働き方だった。

しかし、そのあとの試作品づくりの際に、まさか自分のどんくささを再確認するとは思わなかった。その際にはあいさんをはじめ、石橋さんには作業を手伝っていただいた。しかも、最終的には駒形さんにも手伝っていただいた。ほんとに頭が下がるばかりで感謝と作業のスピード感に尊敬しか抱けない。

ほんとプロってすごい。


こんな感じでわたしは時折?ぼんやりしたり、ドジったりしながらも試作品の完成までたどり着くことができた。

さて、この本が出来上がる頃には、わたしはどうなっているのだろうか。

わたくしは職業として、これからどう生きていくかはまだ決まっていない。
けれど、大好きな長瀬ちゃんこと長瀬智也くんの肩書を参考にするなら

《表現者》には今、強く憧れている。

どういった形がぴったりあっているのかわからないところはまだまだあるけれど

造本塾に参加したことでなにが変わっていくのか、変わらないのか、今は未だわからないけれど。

でも、本を作ること、表現することの歓びを味わえるこの時間をまた別の機会で味わえたらただただ嬉しい。

そう感じたKOMAGATA造本塾でした。

GALLERY KOMAGATAの皆さまに心より感謝を。
そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


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