鈴蘭のランプ
ずっと待っていた鈴蘭のランプが届いた。
ずっと眺めていたくて、起きているときはリビング、寝るときには寝室に持っていく。
うたの日の題「姿」で、どんな姿を歌にしようか考えていたとき、鈴蘭のランプが目に入った。
微妙に右に傾いている。
構造上傾けてあるわけではなくて、ランプをぶら下げる金具が少し右にずれて傾いてしまっていた。それがなんだか、良いな、と思った。
「ん?」と聞き返すときの傾いだ首みたい。
目の前にある右に傾いた鈴蘭のランプを素直に歌にしたけれど、「読書灯は実用的に右に傾いている」と深い評をいただいていて、なるほど、そういう面とも乖離がなくて良かった、なんて思った。
私は歌と素直に向き合うことしかできないし、今はそれで良いや。
歌にしたい明確な姿はあったのだけど、「姿」を読み込もうとすると窮屈になってしまった。
今の私にはこれかな。
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