アイラの異端児ブナハーブン蒸留所へ(アイラ蒸留所めぐり2021#17)
どうもヒデイシです。
8月23日から27日までの5日間、テント泊でアイラ島にある全ウイスキー蒸留所巡りをしてきました。
今回は#16の続きです。
では早速...
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カリラ蒸留所のサクラダファミリア感を確認し終えたので、次はブナハーブン蒸留所へと向かいます。
今日は事前にアードナホー蒸留所ツアーを予約しており、その開始時間まで余裕があるため、そこを利用しブナハーブンに行くことに。
で、ブナハーブン蒸留所は、アードナホー蒸留所より奥にあるため、先にアードナホーに荷物を預かってもらえるかどうか聞きに行きましょう。
アードナホー蒸留所に行くには、一度来た道を戻る必要があり、Googleマップによると1時間4分かかるそうな。そして僕の場合、荷物が大量にあり進むスピードが落ちるため、1時間半は少なくともかかる。
1時間半あればハーフマラソンをほぼ完走できるじゃんなんて思いながら、重たい足を進めていきます。
大通りに出ると、ブナハーブンとアードナホー蒸留所が縦に並べられている看板を発見。このあたりは蒸留所くらいしか無いので、他には看板が見当たりません。
では先へと進みましょう。
ということでアードナホー蒸留所に到達!
中に入り、ツアーが始まるまでにブナハーブン蒸留所に行きたいので、荷物預かってもらえますか?とお願いすると、いいよ!と言われたので、ありがたくリュックやらテントやらボトルやらを預かってもらいます。
荷物がないということは、こんなにも幸せなことなのかと、無くなって初めて気がつきます。無くなってからそのありがたさが分かることはよくありますが、無くなったこと自体にこんなにありがたみを感じる経験はなかなか無いです。家に着いて、スーパーで沢山買い物をして大量に袋を抱えていることから解放されるあの快感の超進化版のような。
ということで、ブナハーブン蒸留所に向かいましょう。
ブナハーブンもカリラ蒸留所と同じように、鏡板に蒸留所名を書いた樽看板が道の脇に置かれています。
ここから少し歩くとブナハーブン蒸留所。
ここブナハーブン蒸留所も、改修工事というか増設工事を行なっています。前回来た時は工事を始めて間もない頃で、その時と今を比べるとかなり工事が進んでいる印象。
そして見たことのない建物が完成していました。どうやらこれは蒸留所ショップ兼ビジターセンターの模様。コンパクトな造りですが、以前のものと比べると大きくなっています。
ここはまた後で入ることとし、敷地内の奥に進んでみましょう。
(以前の蒸留所ショップ)
あと、ここブナハーブン蒸留所は、ウイスキー造りを見せてもらえるツアーは開催していません。この工事が完了してからか、もしくはコロナ禍が落ち着いてからかは分かりませんが、また見学ツアーが開催されることがあれば、ぜひとも参加したいところ。
ちなみに、トバモリー蒸留所とディーンストン蒸留所は、ここブナハーブンと同じ系列。なので、ここから見てどの方向にそれぞれの蒸留所があるのか分かるようにした樽看板が置かれていました。こういうのなんだか粋ですね。
(ブナハーブン!)
あと、ここの海がかなり綺麗でした。2年前に来た時は曇天だったので、海が綺麗だなあと思った覚えが無いのですが、今回は幸いにも超晴天。おかげで、蒸留所の前に広がる海の美しさが目に飛び込んできます。
ではお待ちかねのショップに行きましょう。
まず中に入ると、大きな樽とTシャツがお出迎えしてくれます。そしてその正面には...
(カフェが)
(海の見えるテーブル席)
かっけぇ...と思いながら圧倒されていると、奥からガタイのいいスタッフの方がやってきて、何かあれば声をかけてねと言ってくれます。そして好きなだけ見てっておくれ!ともおっしゃるので、そのお言葉に甘えることに。
棚には見たことのないブナハーブンが沢山ありました。
(小瓶もたくさん)
ウイスキーを舐めるように見ていると、またスタッフの方がやって来て「何か気になるウイスキーある?」と聞いてきます。
棚に今年のアイラフェス向けボトルがあるのを発見していたので「これが気になるよ」と返事を。
今年は2種類、アイラフェス向けにボトリングされているよう。そしてその隣には2020年のものもある。
スタッフの方にどれがオススメか聞いてみると「飲む用に買うのか、それとも保存用に買うのか、どっち?」と聞かれる。そして「もちろん飲むため!」と答えると、嬉しそうにじゃあこれがオススメだなとこちらを。
そして味見をさせてもらえた。
これはマルサラワインというイタリアの酒精強化ワイン用の樽で熟成させたウイスキー。酒精強化ワインというのは、ブランデーを加えて造られたアルコール度数が高めのワインのこと。シェリー酒やポートワインもこれに含まれる。
では肝心のお味は...美味しい!
ブナハーブンは基本的にノンピートタイプのウイスキーを作っていて、これもピートを使っていないタイプ。20年熟成ということもあり、アルコールの角がとれてかなり滑らかな味でした。一言でいうと優しい。
(ラベルがシンプルでまたいい)
レジで支払いをしている時に、スタッフの方がこれ入れとくぜと、ウイスキー味のキャラメルみたいなものをドサッと袋に入れてくれました。
(味は想像以上にウイスキー)
では、片手にウイスキー、片手にキャラメルという謎の両手塞がりの状態で、次はアードナホー蒸留所へと向かいます。このアードナホー蒸留所で、今回のアイラ蒸留所めぐりの旅はコンプリート!
つづく
素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃