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とある夫婦と美しい海を見に...(アイラ蒸留所めぐり2021#14)

どうもヒデイシです。

8月23日から27日までの5日間、テント泊でアイラ島にある全ウイスキー蒸留所巡りをしてきました。

今回は#13の続きです。

では早速...

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キルホーマン蒸留所の見学ツアーを終え、行きしは車に乗せてもらえた道をトボトボと歩いて帰っていると、一台の車が僕の横にとまって助手席の窓が開き、少し顔を赤らめた男性が「乗せてくよ!」と助けの手を差し伸べてくれた。

アイラ島にいる人は、ほんと心が温かい方ばかりだなと今日は思わされっぱなし。。

キルホーマンからもと来た道を歩くと、大通りに出るまででもなかなかの距離があるため、この差し伸べてくれた手はかなりありがたい。ここはこの男性の言葉を頼ることとし、後部座席に乗せていただきました。

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運転席には女性が。この方たちはご夫婦だそうで、今はイングランドからホリデーでアイラ島に来ているらしい。あと1週間ほどはアイラ島で滞在すると言っていました。

そして車内で話をしていると、「実は2日前に私たちは出会っているのよ」と奥さん。僕がラフロイグやラガヴーリン蒸留所を巡っている時に、このご夫婦はサイクリングしていて、すれ違った時に僕らは挨拶を交わしていたらしい。僕がかなりの荷物を抱えて歩いていたので、その時の記憶が残っていたそうな。たしかに、アイラ島ですれ違う人で、僕より荷物を持っている人とまだ出会っていない。人と違うことは印象に残るんだなあと。

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(2日前に歩いていた道)

それはさておき、今からこのご夫婦はマキヤーベイという海岸に行くとのこと。僕もご一緒していいですか?と尋ねると、もちろん!と返事が。

このマキヤーベイとは、ここアイラ島の観光スポットとなっている美しい海岸で、キルホーマン蒸留所が造るウイスキーの銘柄の一つにもその名前がつけられています。

2年前にアイラ島を訪れた時も、キルホーマン蒸留所に向かっている際にドイツ人の方が車に乗せてくれて、一緒にマキヤーベイに行ったことを思い出した。まさかまたマキヤーベイに行くことができるとは想像もしておらず、そしてまた知らない方と一緒に行くことになるとも勿論、想像していなかった。

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(車を停めてマキヤーベイまでは少し歩く)

そしてマキヤーベイに着くと、旦那さんはズボンを脱いでパンツ一丁になり、海の方へと嬉しそうに歩き始めた。奥様はもともと短いズボンを履いていたので、パンツ一丁になることはなかったが、旦那さんと一緒に海の方へと。

年齢は聞いてはいませんが、おそらく40代後半から50代の方たちで、二人が交わす言葉はそれほど多くは無かったのですが、このマキヤーベイを一緒に楽しんでいる感じがいいなあと、僕もパンツ一丁になりながら思った。

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その2人を眺めていると、旦那さんが僕のことを呼んでくれたので、何かなと思いながら話を聞きに行くと、「このマキヤーベイの先にはアメリカ合衆国があって、こことアメリカの間を妨げる大陸は一つも無いんだよ」と嬉しそうに教えてくれます。

人によってはそのことに対して特に何も思わないんだろうけど、この旦那さんは「直接アメリカと今自分がいる場所が繋がっている」という事象を面白がれて豊かだなあと思った。僕もこういうことを面白がれる人でありたいなあと。。

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マキヤーベイも堪能でき、元来た道を戻ることに。ご夫婦に「どこまで行きたい?」と聞かれ、まだキャンプできるところを見つけられていなかったので、「あなた達はどこに行かれるんですか?」と尋ね返すと「ボウモア!」と言われたので、僕もボウモアの街まで乗せて行ってもらうことにしました。

なので、今日もまたボウモア蒸留所のとなりにテントを張って眠ることとします。

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ということで今回はこの辺で!

明日はカリラ、ブナハーブン、アードナホー蒸留所に行きます。

つづく



素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃