改修が終わる気配のないカリラ蒸留所(アイラ蒸留所めぐり2021#16)
どうもヒデイシです。
8月23日から27日までの5日間、テント泊でアイラ島にある全ウイスキー蒸留所巡りをしてきました。
今回は#15の続きです。
では早速...
ーーーーーーーーーーーーーー
無事、ミッジとの闘いを制し?たので、今日巡る一つ目の蒸留所であるカリラに向かう。このカリラ蒸留所は2年前に行った時には工事をしていて、今もまだその工事は終わっていないとのことだったので、中に入ることはできそうにないが、工事の進捗状況がどれくらい進んでいるのか気になったので、とりあえず行ってみることに。
ということで、まずはボウモアの街からバスに乗り、ポートアスケイグ港に向かいます。
(バスでおよそ30分ほど)
ちょうど僕が乗ったこのバスには、通学する子供たちもさまざまなバス停から乗ってきて、親御さんがバスに子供たちを乗せている温かい光景を朝から拝むことができた。
で、4人の幼稚園児をバスに乗せる母親がいて、その人は子供たちと一緒にバスに乗ってくる。まだ子供が小さいから、幼稚園まで案内するためだと思います。そしてそのお母さんがバスに乗るタイミングで、運転手さんに「いつもありがとう」と、手作りサンドイッチを渡していました。
今の時代にバスの運転手さんと、乗客がこんなコミュニケーションを取ることがあるんだあと。アイラ島はほんと人が温かい場所です。
そのお母さんは、通路を挟んで僕のとなりに座り、おはよう!と挨拶してきました。それを皮切りにその方と色々話をし、おかげさまでバスの中では退屈せずに済みました。
さて、ポートアスケイグ港に着いたので、ここからはカリラ蒸留所まで歩いて向かう。
そういえば2年前に、この港にあるホテルバーでウイスキーを飲んだなあと思い出しました。そのバーを運営しているのは、あのアイラ島伝説の男「ジムマッキュワン」さんの従姉妹であられる方。
今回もここに寄りたいところですが、それは今夜チャンスがあればということで、一旦外から見るだけにしカリラ蒸留所へと向かうことに。
(そのバーの入口)
Googleマップによると、ここからカリラ蒸留所までは歩いて30分ほど。ただ、荷物を大量に抱えている上、YouTube用に動画も撮りながらの移動なので1.5倍の時間はかかると思われます。
カバンの持ち手が食い込んできて、手が痛いなあと泣きべそをかきながら、歩みを進めて行くとカリラ蒸留所の看板が見えてきました。
歩いて蒸留所に行くことは考慮されていないため、もちろん歩道はありません。後ろから車の走行音が聞こえてくるたびに、脇の草道へと退避しながら歩いて行きます。
そしてついにカリラ蒸留所の入り口までやってこれました。
(年季の入った樽にカリラと書かれている)
(カリラの石碑)
(高いところから見たカリラ蒸留所)
(カリラ蒸留所)
先ほどまで漂っていた深い霧が、蒸留所に着く頃にはすっかり晴れてしまいました。ほんとに今回のアイラ旅は天候に恵まれています。
太陽の光がカリラ蒸留所の前に広がる海に差し込み、ただでさえ綺麗な海がより輝いて見える。これは贅沢だなあなんて一人でしみじみと思いました。
ただ、今回の目的は海を見ながら一人しみじみすることではありません。カリラ蒸留所改修工事の進捗状況を確認しにやってきたのです。
では蒸留所オフィスの方へと向かいましょう。
オフィスに向かっていると、関係者が来ること以外なかなかないのか、スタッフの方が慌てた様子で建物から出てきました。
こういう時は先手を取らなければ、中を見せてもらえる可能性が低くなってしまうと2年前の蒸留所めぐりの旅から深く学んだので、すかさず「いまアイラ島の蒸留所めぐりをしているんですが、蒸留所の中を見せてもらうことは可能ですか?」と聞いてみた。
すると二つ返事で「ダメです。」と。
ダメなものはダメなので諦めましょう。ここは天下のディアジオ社が所有する蒸留所で、ダメと言われればダメというのも2年前に学びました。
苦し紛れに遠くから、スチルハウスをカメラのズーム機能を使って眺めます。
(ずーむ!!!)
外から見た感じ、カリラ蒸留所の改修工事はあまり進んでいませんでした。そしてそういえば、ラガヴーリン蒸留所に行った時、そこのスタッフ方が「ディアジオは今、スコットランドの首都であるエディンバラにジョニーウォーカーのアトラクション施設を作っていて、事業的にそちらを優先してるから、蒸留所の改修工事はあまり進んでないのよ」と言っていたのを思い出した。
では気を取り直して、次はブナハーブン蒸留所に向かいましょう!
つづく
素敵なウイスキーライフをお過ごしください🥃