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クリスマスイブに寂しさに浸りたい。「18ℓの水を運ぶのも1人」など100フレーズつくってみたけど無理でした

12月のある日、いつもなるべく部屋の前まで届けてもらう2リットルのペットボトルの水9本が1階の宅配ボックスに届けられてしまいました。

女性1人で宅配ボックスからエレベーター、エレベーターから部屋の前まで運ぶのはとても大変です。

基本的にはやりたいことやって、楽しく生きている身でありながら、ああこういう時は「独り」を痛感するなぁと思いました。一緒に運んでくれる人がいたらいいなぁ、寂しいなぁと。

クリスマスといえば、そんな「独り」の時間を持て余す人がたくさんいる季節。ペットボトルをえっさほいさと運びながら、どうせならその寂しさにどっぷり浸かってみるのはどうだろうと思いました。

そんなわけで、何日もかけてこれまで長く生きてきて「ああ、独り、寂しいな」と思った瞬間を100個集めてみることにしました。クリスマスというタイミングは関係ないです。

というわけで「ああ、独り、寂しいな」と思った瞬間フレーズ集

  1. 宅配ボックスから18リットルの水を運ぶのも1人

  2. 部屋で植木鉢をひっくり返して散らばる土を片付ける

  3. 親子参加OKの同窓会が「助かる」と思えない

  4. 小分けされてない2人前のうどんを2回に分けて急いで消費

  5. 会ってる間もずっと彼氏に何気ない連絡してる友達の楽しそうなタイムライン

  6. 会おうって言われて会えなくなった夜

  7. 昔はよく使ってたテレビの埃を落とす

  8. 行列で私の前後に見つめ合う大学生カップル

  9. 「家にいる時もいつもこんななんだよ」とにっこり

  10. 鍵をなくして家に入れない夜のエントランス

  11. 心無い一言を消化しきれず体育座りする時間

  12. からまる配線をどう直せばいいかわからず呆然

  13. 仕事帰りに見る美しすぎるイルミネーション

  14. ねこバスと一緒に写真が撮りたかったんだ

  15. 隣で誰かが寝息を立てている夢から醒める休日

  16. 深夜に入れる店がなくて帰宅

  17. 昔はこの曲、歌ってくれる人がいたなぁと思うカラオケ

  18. 風邪を引いて買い物にも行けなくて動けないけど頼れない

  19. aikoの歌詞がひとつも刺さらないと気付く

  20. 一日中思い切り自分本位に過ごした日の夜のお風呂

  21. 「めでたしめでたし」が別にめでたくない

  22. 水のトラブルをSNSに投稿

  23. 昔よく使っていたLINEスタンプの予測変換

  24. 「この人は友達」を言い聞かせる既婚者との会話の最中

  25. 「じゃあ付き合う?」の「じゃあ」って何

  26. Gとの戦いが終わるまで眠らない覚悟

  27. いつ眠ってもいいし、いつ起きててもいいがこれでいいのか?

  28. 「もうおばさんだからね」と屈託なく笑うお母さんな同級生

  29. 死ぬ前にやり残したことは?を真剣に考える

  30. 「家族のために」とあっさりコミュニティを去る人たち

  31. 絶対仲直りするケンカに凹む女の子のもやもやをきく

  32. 一品しか食べられない中華料理屋さん

  33. 「私やったことないけどマッチングアプリとかやらないの?」

  34. そういう日、仕事の予定あってよかったってほっとする

  35. やたらと食器が多いけど捨てるのもったいないなぁと眺める

  36. Alexaとの会話が響き渡る部屋

  37. 同じ柔軟剤の香りがする2人

  38. 電球の交換ってどうすればいいんだっけ

  39. 今年買ってよかったものが全部旦那が買ったものだと気付く友人

  40. 一生なくならない麦茶を廃棄

  41. 「今日はいい天気だね」って誰かに言いたい

  42. なんで誰もいないのにセンサーで反応する電気がつくの?

  43. 気持ちの浮き沈みで荒れる部屋

  44. 移住するくらいのライフイベントが起きない

  45. いつまでも温まらない布団

  46. 組み立てた家具の部品が1つ余ってふりだしに戻る

  47. 公共の場で距離の近い2人を見て苛立つ自分に気付く

  48. 瀬尾まい子さんのほんわかより川上未映子さんの棘のあるリアル

  49. 酔っ払ってベッドにダイブしても誰も私を無理やり着替えさせようとはしないんだ

  50. この感動を誰かに伝えたい・・・!でも誰に・・・!?

  51. 名前のついた料理、最近つくってない

  52. AIに「本当にお疲れ様です」と言われて泣きそうになる

  53. 「子どもと向き合って成長」みたいな話をきくと焦る

  54. あ、このそうめんの食べ方はあの時教えてもらったんだなぁ

  55. 別にいっか、残業しても

  56. 2人じゃないとこのゲームできないのに

  57. 憐れむような目をして慰めてくる輩を蹴散らしたい

  58. そんな楽しくないとわかってるメンバーの飲み会に連続で行く意味

  59. クリスマスに適当な人とごはんを食べた帰り道

100個は無理でした。自分の身勝手さと独りの楽しさを痛感

結果、59個で力尽きました。
あともう2週間くらいあったらひねり出せるかもしれないんですが、書き出してみて、自分の身勝手さを思い知り、だんだんしんどくなってきてしまいました。

電球の交換とか、家具の組み立てとか、結局、一人じゃできないことを誰かに頼りたかったり、自分の感情の浮き沈みを押し付けようとしていたり、いくつかのフレーズはとても自分中心的な、相手を役に立つ存在として見ているから生じてしまう気持ちだなと思いました。その打算的な感じはたぶん良くない。

それに、「自由と孤独は背中合わせ」というのは私が日々思うことなのですが、独りぼっちの寂しさよりも誰かといるときに感じるストレスのほうがしんどい時もたくさんあります。一人だからこういうことできちゃうんだよねって自由を感じるときに同時に寂しいと思うこともけっこうあります。
結局どのシチュエーションにも地獄はあるので、自分で納得をする選択をしてきた結果の今なら、受け入れるしかないのです。

一方、書いたものを見つめなおすと、自戒する部分もありつつ、自分でエモさを感じて楽しいです。また、寂しさにどっぷり浸かると意外とポジティブな気持ちが湧いてくることもあるんだなぁと。その唯一無二の感情を綴るのは私の中で意義ある試みでした。

全ての経験は財産なので、いつかこれらのフレーズをヒントに創作するのとかいいかもしれません。

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