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読書日記#22 心を保つための必死のインプット

3月▶︎日

休みの日だから仕事はしたくないのに、仕事のことを考えて、頭がおかしくなりそう。
何か具体的にこれが心配というものがあるのではなくて、もうイベント数日前というその事実だけで情緒不安定になる。

街の喧噪も、雨の音も、いつもよりも遠くなる。
ピントが合わないレンズで見ているような感じ。

メッセージには返信できないし、健康的に暮らすこともできないし、家事もままならない。

夜は肉体的にもだけど、心が疲れているので、寝る支度をちゃんとして早く寝るということがここ数日、本当にできない。寝る直前まで動画をみて、寝落ちして、起きて寝る支度をして、なだれ込むように寝る。
こんな時こそ、早いうちに支度を終えて、ヨガストレッチをして、美容液をたっぷりつけて眠りたいのに。

本当に、どうか落ち着いて欲しい。自分。

余裕のある大人になりたいってずっと思ってるけどなれない。

朝起きて、昨日ほぼラストシーンを残すのみとなっていた「ぼぎわんが、来る」を読み終える。

本に夢中になってる時だけは、一瞬その不安と距離を置ける。

「ぼぎわんが、来る」はいろいろありつつもホラーミステリーキャラクター小説、な感じでエンタメとして質が高かった。
あとがきで割と王道的な構成をしているのに、現代的な印象を与え、意外性も感じさせるのが秀逸である、といったようなことが書いてあって、ホラーをいつも読んでいない私からすると、なるほどそうなのかと思う。

ホラー小説の流れでAudibleで「らせん」をききながらジムへ移動。
ひたひたと忍び寄る恐怖、くらいの段階ですでに引き込まれる。
基本的にミステリー要素が気になって読むのをやめられなくなり、人間の闇が紐解かれる中で心動かされ、そこに怪異が加わり、ホラー的な感情が喚起されてより注意を引きつけられるというのが王道で、それがうまく組み合わさると相乗効果ですごく魅力的な作品になる、というのが「ホラー」というコンテンツジャンルなのかなーといくつか読んだり見たりして思う。

ただこれ、今さらだけど三部作の二作目だということに思い当たる。たぶん物語を理解するには「リング」から読んだ方がいい。どうしよう、聞き続けるべきか、リングに立ち戻るべきか。

立ちはだかる目の前の予定のせいで4月について考えられない。保留にしてるたくさんの友達との予定。

赤ちゃんが生まれた友達の家に遊びに行くことも、
焼き鳥ごはん会も、いちご狩りも、
ロングインタビュー日も、銀座のおいしいお店に行く会も。

はやく前向きな気持ちで予定を組みたい。

なんと沖縄に平日に行くことにもなったんだけど、これは有休とるべきか、だましだまし働くか、悩む。
でも今はその詳細考えると、さらに胃が痛くなってくるので保留。

保留。保留。ぜんぶ保留。

運動だけは、心と身体のコンディショニングに有効なので土日の予定に組み込んでる。
昨日はピラティス。今日はパーソナル。

腹圧を入れながら背中の筋肉を動かすことに集中。
コンテンツ以外で不安と距離を置ける貴重なアクティビティになってる今日この頃。

帰ってきてからごはんを食べながらゲーム実況を見る。

なんとなく新しいものがみたくてRAKUENという戦闘のないRPGのインディーゲームの動画を見始める。

これは、ストーリーがすごく良さそうだし、操作が難しくなさそうだから自分でやってもいいかも、と思う。

昨日見終えたDEATH’S DOORの三浦大知さん実況は素晴らしいストーリーだけど割とアクションの難易度が高くて自分には無理だった。こういうのはゲーム実況がいい。

三浦大知さんの実況は最近ハマってる。この動画でも普通の人は気にしない森の精の落下をすごく気にかけているのが好ましくて、なおかつストーリーを理解しようとする意欲が高くて自分でやるより間違いなく理解が深まる。

仕事しないといけないんだけどやる気になれず。
ついなんとなく、ネットオフで古本の入荷情報をチェック。

なんと、「タコの心身問題」が入荷してる!

タコは研究対象として奥が深いようで、他にも気になる本がいろいろある。

たとえばこの「愛しのオクトパス」も気になる。

タコ関連本の中で一番レビュー評価が高いのはこの「タコの才能」。

ようやくなぜタコがこんなに注目されてるのか知ることができる!と思って購入決定。

200円以下の本は10%オフになるセールもしてたので、同じく入荷していて170円くらいだった「今昔百鬼拾遺 天狗」も買う。

さらにAmazonでインタビュー術!を読んだ時に紹介されていたインタビュー本も安くなってたので購入。止まらない。

よかったらⅡもあるから読みたい。

どの本を買うか、その本を読んだらどんな気分になれそうか、考えているとうっとりと幸せな気持ちになる。

なんとか気を取り直してマックに仕事しに行く。

大して捗らないけど家でやるよりはマシ、な進捗。

お供に、昨日美しい青いイラストの装丁に引き寄せられて買ってしまった「うみみたい」を持ってきた。

腰を据えて読むわけじゃないけど、青くて透明なものを持ち歩いてる感じが落ち着く。

帰ってきてからも、心ここに在らず。

気付いたら22時を過ぎている。

お風呂をようやく入れて、今日は「えーえんとくちから」を読む。

半分くらいまで読んでると思ったらもうそれが8割くらいだったし、歌集はやっぱりとっつきにくいなぁと読み始めたらすぐ詩と散文になるし、あとがきで驚きの事実が明かされるしでびっくりの連続。前知識なく読んでよかった。

穂村弘さんの解説が素晴らしくて、「えーえんとくちから」を含むあの有名な短歌の解釈には、びりりと電気が走るような納得感のようなものがあった。

結果素晴らしかったのでもう一度歌集の最初に立ち帰りたくなる。

このnoteを書き始めたときは動揺して仕方ない気持ちをどうしよう、誰かにぶつけるのは嫌だし、せめて言葉にしておけばあとから自分への理解が深まるかなと思っていたのだけど。

たくさんの物語を流れ込ませることで、少しは落ち着いてきたような気がする。

もう仕事は明日やろう、と諦めて眠りにつく。

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