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【P日記】ウイスキペディアのプロデューサーが実飲したウイスキー#5

3月某日
”GLENMORANGIEとライム“
GLENMORANGIEといえば、スコットランドで最も飲まれているというハイランドのウイスキー。表題はライムをこの酒に絞るということではなく、“リンカーン・ライム”のこと。リンカーン・ライムはジェフリー・ディーヴァーの小説に登場する科学捜査の天才なる主人公だ。そのシリーズ第1作でデンゼンル・ワシントンがライムを演じた「ボーン・コレクター」は映画化された。その一作目からずっとシリーズを愛読しているのだが、その最新作「カッテイング・エッジ」でGLENMORANGIEが登場したので、ご紹介を。いつもの様にどんでん返しが連鎖した難関の捜査を終えライムがくつろぐシーンでのヒトコマ。

『午後九時、リンカーン・ライムは自分に宣言した。よし、酒を注ぐ時間だ。危なっかしいが決意に支えられた手で、バーボン樽で熟成させたグレンモーレンジィのスコッチをウォ-ターフォードのグラスにツーフィンガー分注ぎ、水を数滴落とした。少量の水を加えると、ウイスキーが開花してより味わい深くなるとライムは信じている。』(文藝春秋、池田真紀子訳)

どうです!いかにもライムがスコッチ好きなのがわかるでしょう。初期のシリーズでは、もっぱらマッカランを飲んでいたライムでしたが、最近はハイランド派になったか、気分によって選んでいるのか?ある捜査の時に事故で身体に障害が残ったライムは、介護士のトムに乞い、折につきスコッチを飲みたがるシーンが登場するのだが、その気持ちがよ~くわかります。小説の探偵やヒーローはお酒好きな人が多いですよね。そんな小説を読みながら飲むウイスキーもまた格別ですぞ!(写真はバーボン樽の後ポート樽で追熟した14年。ライムはおそらくオリジナルなのかな?)

ウィスキペディアP日記05


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