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ウイスキー小噺 第015回:三郎丸ウイスキーのマーケティング施策を考えよう!

X(Twitter)を眺めていたら、三郎丸蒸留所を運営する若鶴酒造が社員募集をするポストが目に入りました。「企画・広報課」と「製造部スピリッツ製造課」で社員を募集しているようです(2024年5月現在)。

https://www.wakatsuru.co.jp/recruit/

応募はGoogleフォームに記入することで行います。興味本位で企画・広報課のフォームを見てみたところ、以下のような課題が目に止まりました。

記述式課題①
より多くの三郎丸ウイスキーファンを増やすために、どのような施策を打ちたいですか
・どんな人をターゲットにし
・どのような施策を打ち
・どのくらいの程度の規模感で
を明確にした上で、記述をお願いします。

出所:若鶴酒造採用応募フォーム

しれっと応募者に聞いていますが、結構難しい課題だと思いました。ご存じの通り、三郎丸蒸留所のウイスキーはかなりピートが効いています。一番手に取りやすい商品は缶ハイボールである「三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール」でさえ、商品名の通り、結構なピートだった記憶です(飲んだのが少し前なので、正確には覚えておらず・・・)。

三郎丸蒸留所のホームページ。
「ピートを極める」とのことで、ヘビーピートウイスキーは前提として考えたほうがよさそう。

「初めて飲んだウイスキーはアードベッグです!」みたいな人もたまーにいますが、そんなのはごく少数なはず。

「より多くの三郎丸ウイスキーファンを増やすために」というのが施策の目的ですが、ウイスキー初心者をターゲットにして、三郎丸のヘビーピートウイスキーを広めるのはなかなかハードルが高そう。若鶴酒造としても同じ課題に直面していて、いろいろと試行錯誤しているのだと想像します。

スコッチに目を向けると、アードベッグはヘビーピートが売りですが、アイラウイスキーの中でもダントツでブランド認知度が高いイメージがあります(あくまでも印象であり、何かデータがあるわけではないです)。この課題に回答するにあたっては、アードベッグのマーケティング施策を分析すると、なにかヒントになるかも知れませんね。

応募するかどうかは別として、皆さんもぜひ考えてみてください。結構楽しいですよ。

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