見出し画像

5️⃣-1キャリアコンサルタント実技試験対策でどんな事した?(面接編①)

今回は実技試験の「面接」について記します。
あくまでも個人の体験談を元にしてますので、変なところがあったらご指摘下さい。


1.カール・ロジャーズの3原則

ロープレ面接の練習では
「カール・ロジャーズの3原則」を徹底的に意識して実行する事です。
徹底的に「傾聴」する事が必要です。
「傾聴力」とも言います。
相手が話している事実や解釈といった表層的な事柄から、相手の話の背景にある価値観や気持ちといった深層的な事柄まで、相手の話の理屈を深く理解し共感しながら話を聴く力のこと言います。
日常会話との違いに最初は戸惑うと思いますが、実践あるのみです。

以前、紹介した参考図書の
「キャリアコンサルティングの理論と実際」
では3原則について、以下のように解説されてます。

キャリアコンサルティングの理論と実践より

①.「共感的理解」

相手の話を、相手の立場に立って、相手の気持ちに共感しながら理解しようとする事です。
相談者がどのように感じ、考えているか、出来る限り正確に知ろうとする事です。
「気持ちに共感しながら」を実践する方法が、「感情の言葉」に寄り添う事です。
「辛いんです」「悲しいんです」「嬉しいです」
などの感情を表す言葉が相談者から出てきたら、必ず拾って下さい。
最初は「辛いんですね」「悲しいんですね」で充分です。
その一言で相談者が続きを話してくれる場合もあります。
そうならなければ「どんな事が辛いんですか」「どんな事があったんですか」「差支えの無い範囲で結構ですので、具体的にお聞かせ頂けないですか」など感情の奥にある相談者の出来事や思いを語ってもらうんです。
これを怠り、話を流していたら心を開いてくれず、話は堂々巡りになります。前述のように寄り添い、質問する事で相談者の方は「私の話を聴いてくれている」と感じ、信頼関係が作られていきます。
でもすぐに出来るものではないので、15分の間は意識して実行して下さい。

以下は、共感的理解がない例え話です。
⇒体調が悪いから病院に行ったとします…
聴診器当てられ、喉を見て「風邪ですね。薬出しておきます」と言われた時に不安な気持ちになった事ないですか?
患者である自分の話を聴くこともなく、淡々と診察され、解決策を提示され、モヤモヤ…
まぁだいたいそれで治るんで、それ以上気にならないんでしょうね

反対に「医者の立場」で考えてみましょう。
同じような症例は日々診てますし、経験もあります。ただの風邪なんで、必要な薬を処方した。
※ただの風邪という病気はないですが、ここでは割愛しますね
お医者さんとしては日々来院する多くの患者さんの1人ですし、そんなに時間掛けてたら「商売」になりません。だからこんな診断をしてしまう場合もあるでしょう…
でも我々キャリアコンは違います。
インテーク面談(初回面談)の1番の目的は「関係構築」です。
問題解決ではありません。
実技試験もそこがポイントになります。

少し横道に逸れますね。
「キャリアコンサルタント協議会の実技試験」について
審査されるのも以下の3点です。
「態度」「展開」「自己評価」

結果通知書より

なんか通知書を何度も出すのも避けたかったんですが、ココに書いてあったんで😅

「態度」って何を見られるの?
これも公式サイトに試験の出題範囲として記載されてます。

試験科目及びその範囲より

「受容的・共感的態度及び誠実な態度」
と書いてありますね。

「展開」とは?

試験は15分の面談になります。
つまり、相談内容が解決するなんて求められてませんし、もしそうなったら
残念ながら合格にはなりません…
「関係構築」が1番と先程書きましたが、それだけでは合格できません。
「展開」=最初の相談内容から話が拡がっているか?相談者が「関係構築」によって、「実は◯◯で悩んでるんです」などの隠していた本音や別の問題が出てくるか?がポイントになると思います。
その為に「関係構築」が重要になります。信頼した相手じゃないと本音を最初から言うのって抵抗ありますよね?
まして初対面の相手です…

「自己評価」とは?

これは次回ご案内しますが、「口頭試問」で重要になります。
次回をお待ちください…

では話を戻して、
3原則の残り2つについて

②「無条件の肯定的関心」

好き嫌い、自分の価値観、先入観で聴かない事です。これもなかなか難しいですね😓
相談内容によっては、「そんなのワガママ」「出来るわけないよ」と思ってしまう内容もあります…
私も講座仲間とのロープレでこれが出来ずにパニックに陥った事がありました😭
でもその経験を練習で出来た事で、自分の苦手が把握出来ましたし、仲間からのアドバイスで立ち直る事が出来ました。
「相談者がなんでそう考えるのか丁寧に聴く」
「どうしたら出来ると考えているのか聴く」

などのアドバイスで対策がイメージできました!

③「自己一致」

これは「知ったかぶりをしない」に尽きます。
相談内容によっては専門的な用語や過去の自分の経験にはない内容もあります。
そんな時にイメージ出来ないまま話が進んだらどうなるでしょう?
「私の言いたい事が伝わってないかも…」と不安な気持ちにさせてしまいますよね?
「分からな事は分からないと素直に聴く」
これをしないとドツボにハマります…
特に、性別の違い、年齢の違う相談者の時は要注意です!

2.論理的思考と感情への寄り添い

あくまでも一般論(私見)ですが、
男性に多いのは論理的思考で問題を把握(した気になる)、解決策が思いついてしまう為、相談者の状況に関係なく良かれと思って伝えてしまうパターンです。
まさに自分はこれです😆
逆に女性に多いのは感情の寄り添いすぎて関係構築はできるのですが、相談者の求めている内容が展開(進展)しない事です。

論理的思考と感情の両方をバランスよく傾聴していく必要がありますが、まずは自分の癖を知る事です。どうすれば癖を知れるのか?
ハードルの低い順に言うと、
①ロープレを録音して聴く、逐語録に書き出す
②気心が知れた講座仲間に指摘してもらう
③有資格者に見てもらう

ですが、②は相手も素人なのでフィードバックに根拠がない場合もあります。言われた事を鵜呑みにし過ぎるのも危険です。
やはり「③有資格者に見てもらう」の安心感はあると思います。
私自身、有資格者による無料ロープレの機会を探して体験しましたが、フィードバックを素直に受け止める事が出来ました。
合格した人の言葉は重い…

私も皆さんのお役に立ちたいと思って書き始めました。
まだまだ駆け出しのキャリコンなので、自己研鑽を積んで、いつか③ができるように頑張ります!

それでは今日はここまで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
次回は「面接編②」として「口頭試問」について記載したいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?