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「刺繍小説」を読みました

 最近、刺繍がきている、と思う。Xのおすすめ欄に、毎日のように素敵な刺繍作品があったり、本屋さんでも刺繍本の種類が増えたりしている。そんな中、神尾茉利さんの「刺繍小説」を読んだ。小説に登場する刺繍を取り上げた本で、とても面白かった。紹介されている小説の中で「トリツカレ男」を読んだことがあったけど、刺繍の場面のことは忘れていた汗

 私にとっての刺繍小説は「ギヴァー4部作」の2巻「ギャザリング・ブルー 青を蒐める者」で、これは刺繍がとても上手い少女キラが、共同体のために歴史あるローブを刺繍する任務を受けるが……という話。人類の歴史を描いたローブが一面に施されたローブが美しく描写されていた気がするが、それを補修・刺繍するために村外れの老婆のもとで修行をして糸を染めるくだりをワクワクして読んだ。ぜひ神尾茉利さんに再現とまではいかなくても
知ってもらいたい! と思ってこの投稿を書いている(届け!)。

 「刺繍小説」を読んで、腱鞘炎が治ってからにはなるが、刺繍を始めようという気持ちになった。編み物が彫刻とすれば刺繍は絵画のような気もするので、自分の絵を刺繍にするのも楽しそうと思う。それから姉妹本として「編物小説」が出たら絶対買う、と思っているので、神尾茉利さんにはご検討していただけたら嬉しい(もっと届け!)。