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音楽の賞味期限の中で、ふとした時に思い出す一曲。そこに見えるもの。

私はよく音楽を聴く。

私が誰かの曲を知るのは、大抵どこかの店のBGMからだったり、テレビの紹介からだったり、人の勧めからだったりする。誰かが好きで聴いている、誰かがリクエストしている。そんなところから私は誰かの曲を知り、そして歌詞を調べたり何度か聴いてみたりして、自分が今気に入っている曲になっていく。

でもそれは、一時的なものだと思う。

私が気に入る曲のほとんどは一ヶ月も経てば聴かなくなるし、一年もたてばそんな曲を聴いていたことすら忘れてしまう。

音楽に賞味期限はないはずだが、私にとって音楽はそんなふうに期限みたいなものがある気がする。音楽自体は劣化しないが、「私の中の音楽」の期限が切れることはあると思う。

そうやってたくさんの私の中の音楽が賞味期限を切らしてきたわけだが、それでもなお、何年も期限が切れない曲がある。

期限が切れない曲というのはつまり、何年も定期的に聴いている曲ということ。

それは思い出の曲かも知れないし、何か悲しいことや辛いことがあった時に聞く曲かも知れないし、理由もなく好きな曲かも知れない。

私にとっての期限が切れない曲はいくつかあるが、しゃろうさんの「10℃」もその一つだ。とある人のことを思い出す曲だから、だと思う。



他にもRADWIMPSの「棒人間」もそうだ。発達障害で悩んでいた頃によく聴いていて、今でもふと思い出しては聴いている時がある。



こんなふうに、賞味期限が切れない曲には、賞味期限が切れないなりの理由がある。

そしてそれを知ることは、その人のことを理解することにつながると思う。賞味期限が切れない曲には、その人にとって大切なものが含まれていると思うから。

私はそんな曲を知りたいなと、最近思えてきた。

言葉じゃなくて、音楽で、人を知る。

そうやって人のことを知れたらいいな、と思う。



以上です。最後まで読んでいただきましてありがとうございます。



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