境界性パーソナリティ障害女性例の考察

岡田尊司先生によるこの本から、患者の一例と勝手な考察を紹介。


※p14ケースで見る境界性パーソナリティ障害②より

B菜さんの症例。

1歳の頃両親が離別。

祖母に預けて働く母

生活苦 祖母から母への文句が苦

3歳の頃旅館の仲居で住み込み勤務

若い母は酔って帰宅、一晩帰らず、B菜は帰ってこないかもしれない母という存在で不安で泣きながら寝る

B菜小学校 職場近くのアパート賃貸。母親の彼氏来る。

父親知らないB菜 「おじさん」になつく。

b菜小5。おじさんによる性的虐待発覚。

中学生以降 万引夜遊び養育者への反抗援助交際 鬱 イライラ 自傷 乖離 覚醒剤

ショックと不安がBPDにさせるんだ思う。

問題行動があればBPDというわけではなく、世間的に言われる問題行動とコミュニケーション方法のBPD化が精神科、そしてその診断に結びついてBPD診断。そして治療(?)というかたちになるが、

まず、第一に、本人に蓄積された不安が彼女らの自分らしさを取り戻せていない理由。

そんな環境の中で自分を揺るがす経験に遭ってしまうこと。

不安×ショックでは、その大きすぎる刺激に耐えられない。

親から身体化された無意識のメッセージを十分に受け取れず育った子供は、その稚拙な言語能力ゆえに、子供心に自分を安心させる。それは、環境に対しての適応であるが、悲痛な抵抗と言ったほうが正しい。

大人になるにつれてできることが増える。

本来大人になるとは、自分を相手を幸せにする手段が増えるということである。しかし、その不安定な礎とショックによる恐怖の固着を持ったまま大人という手段に手を染めると、幸せは遠く消える。

この思春期以降の問題行動について、僕には、無理やり自分を不幸にしていることのようにしか見えない。それは、自分の処置能力だけではあまりにも過去にできない強い嫌な(自己一致感のない)感情を受けて、居場所を求めてこの刹那的、一時的な行動に落ち着く。不安定故に一時的、刹那的であり、一時的、刹那的である行動の多くは、いや、それを利用しようとする悪い思想を持った多くの人間は多くの場合、社会悪であったり、そもそも本人にとっての悪影響のある体験にしかならない事が多い。あとはずるい人。嘘をついている人。女性を騙そうとする人。弱者に暴力を振るう人。自分を騙す人。

不認証環境がBPDを生む。それは、期待に対する保護である。無条件の愛を【本人】が実感していると本人は守られる。しかし、殊に発達障害に近い特徴を持つ人々は、子供時代の行動も異なる(度が過ぎる?特徴的過ぎる?極端過ぎる?こだわりが強すぎる?)ゆえに、そして、内面構造も異なるゆえに、(つまり、コード化ができない?)


とまあ、全然まとめられないです。

本当に様々な方がこの問題…ってかこれなに問題なんだろう生き方哲学みたいなものになってしまうんですが、に様々な角度から視野を与えてくださっていることに最大の感謝を。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?