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カナダの眼鏡屋さんでショップスタッフに挑戦!

こんにちは!
関西大学経済学部のShunsukeと申します。
私は2022年の9月から2023年の2月末まで、認定留学制度を利用してカナダに留学しそこで挑戦した経験の中から特に留学後半に経験した職場体験について紹介します。

私は認定留学(中期外国語研修)のプログラムで、カナダのマニトバ州にあるウィニペグ大学に留学しました。私がウィニペグ大学への留学を決めたのは、留学プログラムの中に、3週間の職場体験をすることができるプログラムがあったからです。

その職場体験プログラムでは、ウィニペグ市にあるカフェやレストラン、博物館で実際に働いてみるというものでした。無償の就労なので簡単に言うと「ボランティア」です。しかしボランティアと言っても配属先によってはかなり責任のあるパートを担当することもあるので、教室内ではなく英語を使った実践活動と言う方がふさわしいかもしれません。

私は中期外国語研修終了後、7週間の職場体験プログラムに参加し、4週間ビジネス英語を集中的に学び英語力を磨いてから、後半の3週間を現地の眼鏡屋さんeyego(http://eyego.ca/)で働きました。このプログラムでは1週間に30時間働かせていただける機会を得る事ができます。働く場所によって稼働時間や勤務シフトは異なりますが、私は月曜日から金曜日の10時から16時に就業体験として眼鏡屋さんで店舗のフロア担当として働きました。この経験について正直な感想を綴らせていただくと、私にとって以下にあげる2つの理由から、想像している以上に大変なものでした・・・。

まず一つ目は、

お客様がお店に立っている私を「留学生」と言う目で見ていないため、普通にお店のスタッフだと思って商品について質問してくることです。でもこれは眼鏡屋さんで働いているので当たり前なのですが(笑)。「私は留学生だし職場体験しているだけだから、うまくコミュニケーションできません・・・」と言う申し開きができないのです。容赦なく質問が投げられるのです。お客様が自分を一人のスタッフとして接してくれているのは嬉しいのですが・・・・。

二つ目は、

眼鏡に関する専門用語の英単語を知らないため、お客様との会話やお客様と同僚のスタッフの会話についていけなかったということです。事前に英語コースに通っていたと言え、現地の方の生活の一部の“ショッピング”と言うシチュエーションでスムーズにやり取りするほどの自信はありませんでした。そこにプラス専門用語が飛び交う環境は、私を落ち込ませるだけでした。

皆さんも想像してみてください、もし自分がそのような環境で接客をしなければならないとしたら・・・。

最初の1週間は上記の理由で眼鏡に関して何も話せない、話しかけられても「別のスタッフを呼んできます。」としか言えない(おかげでこのフレーズだけが流暢に言えますが)、眼鏡に関する単語がわからず会話についていけない、という具合に、まったく楽しめませんでした。こんなことをしていて英語は上達するのか、意味があるのか・・・と考え、このプログラムのコーディネーターに職場を変えてくれと相談に行きましたが、その願い叶わず、継続することに・・・。しかし、考えてみれば留学先にあるたくさんの職場からこの眼鏡屋さんで就労することになったのも、何かの縁かも・・・と感じるようになり、よし!ここでもう少し頑張ろう!と決めたのでした。

そこから私の快進撃(笑)!

まず考えたことは「この困難な環境にどのように馴染んでいくか?」ということ。
さきほど述べた2つの大変な理由にも向き合い、対応策を考えました。特に意識して行動したのは、同僚のスタッフについて回るということでした。これをすることにより、お客様とそのスタッフの会話を聞き、会話に出てきて意味の解らなかった専門用語をメモする。その会話が終わった後に、スタッフに意味を聞く。徹底して、現地のスタッフの動きとお客様のやり取りを分析し、自分でも同じような対応ができるようシュミレーションしました。営業中の店舗でこのような動きはおかしく見えるかもしれませんが、今自分にできる事はこれしかないと思ったので、なるべく目立たないように取り組みました。また店舗にお客様がいない間は、眼鏡の種類や知識などを積極的に現地スタッフに質問し知識を蓄積しました。このような取り組みのおかげで、少しずつお客様とスタッフの会話に入ることができ、やり取りの内容を理解することができたので、小さな達成感をたくさん得ることが出来ました。

これらの努力の末にここで「お客様に眼鏡の説明をすることができた!」「私のおすすめした眼鏡を買ってもらえた!」といったエピソードを披露できればよいのですが、そうこうしているうちに職場体験期間の終わりが到来し、私のチャレンジは終了しました。

お役に立てたというレベルではなかった私に、シフト最終日にショップスタッフからドーナツと寄せ書きを頂きました。このように温かい対応してくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

振り返ると、職場を変えてくれ!とプログラム責任者にお願いしたところからたくさんの壁にぶち当たりましたが、それでも終えてみると自分なりの成長を実感しています。
帰国して今回の留学を見渡した時、英語に関しての成長はもちろんですが、与えられた環境の中でどのようにすれば自分らしく結果を出せるか、と言うことも学びました。これらの経験は関大の学業はもちろんのこと社会に出ても使えるスキルなので、思い切って留学に挑戦してよかったなと思います。

これから留学される方が、各自の留学を終えて帰国した時、私と同じような気持ちで留学生活を振り返っていることを願っています。