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拙著エッセイ、今年は開智学園の中学入試問題に出題されました
進学校として知られる埼玉県の開智学園の中学校入試問題に、拙著エッセイ『葉っぱはなぜこんな形なのか?』(講談社)の文章が使われたと連絡がありました。去年は和歌山県立高校の入試問題に使われましたが、今回は中学校! つまり小学6年生がこの文章を読む訳で、さすが、東大生をたくさん輩出していると言われる難関私立校ですね。
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出題された箇所は、自然との共存or自然をコントロールかを考察し、ウサギとヤマネコの個体数や無人島で増え続けるヤギの話題を紹介した、最終章191〜198ページの部分。和歌山県立高校入試で使用されたのは189〜194ページだったので、驚いたことに半分かぶっています。作問担当者に拙著を選んだ理由を尋ねてみたところ、
自然科学的な文章で出題しようと考え、手持ちの植物関連の書籍から選びました。読んだ中でも林先生のご著書が一番興味深く、無人島のヤギのエピソードが衝撃的だった
とのことで、入試問題を本格的に作り始めた後に、拙サイトを見て和歌山県立高校入試でも同じ部分が使われたことを知ったそうです。なんと、偶然にも本の同じ部分を入試問題に選んでくれたわけで、大変光栄なことです。また、初心者や子どもにも分かりやすく伝えることが筆者のモットーなので、中学入試問題に使われたことも嬉しいことです。
転載の許可を得て、以下にその入試問題を掲載します。この問題は、開智中学校の2021年入試の過去問題として、市販の問題集にも掲載されると思われます。興味のある方はぜひ本編も読んでみて下さい。開智中学校を受験した小学生たちにも、いつかこのエッセイを読んでもらえると嬉しいですね。
ご購入は以下リンクからどうぞ。
『葉っぱはなぜこんな形なのか? 植物の生きる戦略と森の生態系を考える』(林 将之著, 講談社刊, 2019年発売, 税込1540円)
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筆者独断による回答と感想
問一 X:イ Y:ウ Z:ア
問二 (A)アでもエでもいいような?
(B)ア(イウエもニュアンスは似ていると思う)
問三 自然を理解し共存する:ウ 自然を制御しコントロールする:イ
問四 a:便利 b:危険
問五 生態系の一部が崩れて、何らかの別問題が発生し、そこにまたコントロールの必要性が生じる(アレルギーなどの現代病のリスク、危険や不快感に対する適応力を失うリスクを抱え、改変した自然をコントロールし続けることに労力を費やす社会になる、でも正解でしょう)
問六 エ
問七 ア×(逆説的に考えれば△でもいいかも)
イ○
ウ○
エ○(△でもいいかも。シカの例は捕食されていた迷惑生物が増えたわけではないので)
オ×(逆説的に考えれば△でもいいかも)
実際に問いてみて感じたのは、結構微妙な選択肢が多いな、ということです。もっとも、国語などの文系問題は、白黒だけでなくグレーの答えも結構あると思うので、それでいいのかもしれません。昔、そういうグレーの回答を書いてペケがついて、不満を感じていたのを思い出しました。
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