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2020年 和歌山県立高校入試〈国語〉で拙著エッセイから出題

 2020年3月に行われた和歌山県立高校入試の国語で、論説文の読解問題として、拙著エッセイ『葉っぱはなぜこんな形なのか? 〜植物の生きる戦略と森の生態系を考える』(林将之著/講談社発行/2019年5月発行)の文章が出題されました。

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『葉っぱはなぜこんな形なのか?』(講談社)のカバー

 本記事では、和歌山県教育員会の許可を得て、該当問題をすべて掲載します。引用されたのは、拙著の最終章である第4章「人は自然の中か外か」のうち、「『自然保護』への違和感」「共存 or コントロール」と小見出しをつけた189〜194ページの部分。人間はサルから進化したのではなく、宇宙からやって来たのでは? 人間にとって都合の悪い生物をすべて絶滅させたらどうなるか? などを述べた内容で、個人的な哲学や考察を披露した核心部分だったので、まさかここから出題されるとは驚きでした。

 けれども、このエッセイを書き終えた時に、僕は編集者とともに「中学生にもぜひ読んで欲しいよね」と話していたので、高校入試に採用されたことはまさに念願の極みとも言えます。また、教科書の内容を覆すような仮説を、和歌山県の多くの中学生に真剣に読んでもらえたと思うと、嬉しい限り。今の若い人たちには、既成観念にとらわれず自由な発想をもってほしいから、拙著を採用しこの問題を作ってくれた人にも感謝と敬意を表します。みなさんもぜひ、受験生に戻った気持ちで問題を解いてはみてはいかが?

 もちろん、原著にはこのような筆者独自の考えを、葉の形、クマ、シカ、オオカミについてもたくさん述べている(しかも中学3年生にも理解できるレベルで)ので、興味をもっていただければ丸一冊読んでもらえると光栄です。
Amazon『葉っぱはなぜこんな形なのか?』(講談社)

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