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「脳内ポイズンベリー」感想

「脳内ポイズンベリー」という映画を見ました。
2015年公開、公開が決まって予告編を劇場で見た時から早9年やっと見ることが出来ました。

別にパソコンがない僻地に島流しにされていたわけでも、ブルーライトが苦手になったわけでもないのですが、ずっと「今じゃない」と思ってきました。

結論、最高でした。

以下はどこが最高であったかを語るものとします。

その一:役者が良すぎる。
真木よう子
西島秀俊
神木隆之介
吉田羊…
他の役者さんも、もれなく良い。

「脳内にキャラがいて、それぞれが役割に則り主張し、議長である理性(?)がそれを統括する」という誰しもが一度は授業中に想像したようなシチュエーションだけに、上手に演じないとこっぱずかしいB級感と面白みのなさが漂う映画になりかねないところを、皆様完璧にそれぞれの感情を演じている。
というか、いち「感情」なのだからそれだけ演じていられるなら話は早いのだがそうではない。ネガティブ役の吉田羊も、ネガティブをベースとしつつ驚いたり喜んだり、ちゃんと喜怒哀楽を表現しなければいけない所が非常に難しいのである。私が役者なら面白そうと舌なめずりしたあとよだれを出して白目向いてる。

神木隆之介:「えっ神木隆之介」ってこんなイケメンだったの・・・・?包帯巻いて汗と泥と涙でぐちゃぐちゃだったり、草花追っかけてる印象しかなくて君がこんなに端正な顔してるって気づいてあげられなくてごめん。
全世界の誰からも求められていない謝罪をしながら見ました。
雨が降ってちょっとくるっとカールしてるところなんて、もう、、、、
その顔になりたいッッッッッッ
頼むッ
一時間で返すからッ
貸してぇぇぇぇぇぇ・・・・
え、神木隆之介の顔で何するかって?決まってるでしょ。
自撮り

「ポジティブ」役なんて一歩間違えれば松岡修造まっしぐらのところを、持ち前のさわやかな雰囲気でガターをつくっているのかいかんせんボールが「さわポジ」から一ミリたりともずれずに私の心にストライク。婿に来ないか。

その二:脚本が良すぎる
主に前半はコミカルに話が進んで口角が終始挙上我口角疲労
それぞれの感情との掛け合いが小気味よく、それに演技力まで加わってもうマブダチになったゴジラとコングくらいの破壊力がある。

何を話そう・・・と過去の記憶を引っ張り出してるところとか、誰が何を言うかで揉めて沈黙してしまうところとか。あるある過ぎてしんどい。私がいちこなら黒い付箋でジャングル作れそう。

その三:ちゃんとメッセージ性がある
こんなこというと「お前メッセージ性あるに決まってんだろなめとんのか」と原作ファンの方から怒られそうですけど、
ちゃんと伝えたい核のメッセージがあって、それがプラスのメッセージで、尚且つ視聴者に分かりやすく提示されているというところが特によかったです。
いくら良い事を監督や作者が考えていても、回りくどすぎて考えることを放棄したくなったり、「考察」と検索を書けないと自分では理解が出来ない作品もあったりして、、
それはそれで面白いのですが、こういう自分でみてほとんどの部分を理解できるって最近「ロブスター」を見た者としては良い事だなぁとしみじみしました。レイチェル・ワイズって吉田羊となんとなく雰囲気にてませんか?日本版「海老」の際はご検討を。

古川雄輝
は、日本の俳優。愛称は、ふるぽん。

ふる・・・・ぽん・・・・?

そんな人畜無害そうなあだ名貴様にはふさわしくないッ!!!!!!!!!!!!今日からお前は「キス顔無形文化遺産」だッ!!!!!!!!!!!!!!!
そしてキスのギャラリーを毎日HPにアップするのだ・・・・・・
「脳内ポイズンベリー」の時いくつだったのかは恐ろしくて調べられない。。。。。。。。。
全モデル殺しの脅威のスタイル。丈増やしたこけしかて。ちっこい頭に長すぎる体。横に並べば「私たちって同じ人間だよね…?」と終わりかけの恋人のように問いかけてしまうこと間違いなし。
いい感じに「魅力的すぎるダメ男」を演じていました。
こびないのに人たらしな雰囲気、沼ですね。でもこれもあの超人的スタイルとシャープで涼やかな目鼻立ちでこそ。私がやったらただの愛想の無い図々しいやつである。彼と私の共通点は、せいぜい部屋が汚いことくらいであろう。

番外編:
現実だと殺傷能力の高さから聞く頻度は少ないですが、映画や小説などでは時折聞く単語「もう〇〇にもなって」
ここには20,30、40、50…と幅広い年齢が入ります。
流石に「もう9歳にもなって」はあまり聞かないのですが、残念ながら当方既に安全圏を突破しておりこういったセリフたちに出くわすたびに魂をチーズの様にごりごり削られてます。
現在はまだ到達していない年齢の「もう〇〇にもなって」を聞くとわずかながらの安堵と共に、「もう〇〇にもなって」の後に続く内容が、自分の年が追いついた時に継続していないのか不安になる感情のクワトロピザを注文してます。

番外編その2:
限界マックス女王様、かっこいいなぁ・・・誰なんだろうと思えばまさかの真木よう子。
どすの利いた声が似合う女優さんだなぁ。借金の取り立てもできそう。

主題歌:
個人的な意見として、主人公が女性なので女性ボーカルの溌剌とした声のポップスが聞きたかった。
カラオケ8時間経過時のような雰囲気で歌うクリープハイプは、清々しい次への一歩を踏み出した本作のエンディングとは違う雰囲気だと思った。
二回目を見たり、「愛の点滅」を聞きこむとまた違った印象になるかもしれない。


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