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ロミオのボンボン感に心ぼんぼん/ロミオとジュリエット感想 

20240607

ロミオ:岡宮来夢
ジュリエット:吉柳咲良
ベンヴォーリオ:内海啓貴
マーキューシオ:笹森裕貴
ティボルト:水田航生
キャピュレット卿:岡田浩暉
キャピュレット夫人:彩吹真央
乳母:吉沢梨絵
ロレンス神父:津田英佑
モンタギュー卿:田村雄一
モンタギュー夫人:ユン・フィス
パリス:雷太
ヴェローナ大公:渡辺大輔
死:栗山廉

https://www.rj-2024.com/

注意:好き勝手に感想を言っている為、特定のキャストさんを応援されている方の気分を害する可能性があります。見ない方がいいかも。
なんか言ってんなぁくらいの受け止め方でお願いいたします。

一幕

  • ジュリエット母、「私は夫を愛したことは無いしお前は浮気相手との子供」という爆弾を唐突に落下。「男に綺麗な肌を見せてあげな」と服を脱がせ「私もそうしてきたから」という理由で好きでもない相手と結婚させようとする。負の連鎖すぎる。ここだけみたら「おまえ娘のこと嫌いだろ?!!?だからいびってんだろ?!」といいたくなるくらい。

  • ♪憎しみ

「ティボルト、よく聞いて」だけで一日分のエネルギーがみなぎります。大好きナンバー憎しみ。両家母ともに歌唱力が無いと、曲に負けてしまう非常に難しい曲だと思っているが、最高でした。二人とも超パワフルな声。
ユンフィスさん、元劇団四季だそうな。力を入れずに軽く歌っても響き渡るような強さを持つ歌声だった。そして乳母の方もすごく上手でこちらも劇団四季。劇団四季自体は台詞回しや雰囲気が好みではなくて頻繁には見ないけれど、自分にとっては劇団四季卒の方がその他の演目に出る際は安心して見られるのかなもなぁと思った。

  • 仮面舞踏会にて
    えっジュリエットの衣装っかっっかわいい……
    って仮面・・・・・・仮面どした???る???
    仮面のチョイスよ。一瞬ヤッターマンのドロンジョが脳裏をよぎる
    なんでこんなダサい仮面になった????パリスとかこの仮面のせいで「すみません今なんて?お声が遠くてカツンあっすみません仮面がアッ」てなってジュリエットにドン引きされる所まで想像した。パリスに謝れよ。

  • 謎のデジタル化
    ところどころに入るスマホネタが何とか若者に寄せようとしていて逆に寒い
    アドレス教えての下りとかいらんそこで入れるな。ていうか服やら背景のビル街やら、ちょこちょこ1996年のロミジュリに似ているが、「家のための政略結婚」とか「跡継ぎ」とか大事な部分が時代錯誤に見えるから最初っからレトロでつき通せばよかったのに。それはそれで代わり映えなくて新鮮味にはかけるのかもしれない。けど、本当に良いキャストで真面目に作っているのなら、変な脚色はいらない。

二幕

  • 謎の光る毒瓶

ジュリエット光ってなかったよね???ねぇなんで????
ディズニーみたいに急にアトラクションみたいな親切設計になるのやめてもらっていいですか。

  • 「( ゚д゚ )スマホがない」

  • 「ロレンス神父からのメールは読んでいないの!?」

この電子設定居る?????????普通に手紙で良かったよ

ロミオ
ポスターのポーズは中二病みたいでじわじわきていたのはここだけの話。このジャケ写めっちゃすき。ちょっとネオンっぽくて派手でかわいい。
そして劇中岡宮ロミオの感想。
まず、かぁいい。
あんまりネタバレをしないで観に行こうと決めていたのでビジュアルもほとんど見ていなかったのだが、下手側通路より現れたロミオの髪の毛の色が良すぎて、突っ伏してるときとか「ねぇロミオその色どうやってオーダーしたの?めっちゃかわいい」と女子にありがちな質問を心で呼びかけていたよ舞台に集中しろ
本当をいうと、初めて登場した時は「どうしよう一音目から外したら」と歌の心配で頭がいっぱいで(おまえはママか)、「♪~女たちは~」の声が深くて響きが良すぎて安心して漏らすかとおもった(や め ろ)
今回リップベージュなんだーへーいいじゃん(チャラ男か)
そして、かぁいい(さっきもいった)
えっ髪の毛カールしてるの・・・・???かわいーじゃん・・・・・・・
仲間と楽しそうにしてるのかわいい・・・・・・・こんな息子いたらそりゃ安否確認しちゃうわ。イマドコサーチ絶対使う。
岡宮ロミオは、いいところの出で、親に愛されて、すくすくひねくれずにそだったなっていうのがめちゃ説得力あるのビジュアルをしていた。何の邪念もない顔がロミオという役によく合っていた。
初夜迎えた翌朝、慌てて着替えなちゃいけないタイミングでブーツとか言う名前の時間泥棒アイテム履いてきてて「ブーツかよ」って吹くかと思った(めいわく)沈黙に響くチャックの音も相まって。
ジュリエットの遺体にたどり着いて、ジュリエットに立って上から呼びかけるのは、病人の見舞い感あった。愛する恋人が死んだときいて、信じたくなくて、嘘であってほしい。どうか生きていて。と、祈りながら遥々戻ってきて、いざ目の前にジュリエットの亡骸を見たとしたらなんかこう。。。足が崩れ落ちて、石棺にすがりついて泣いてほしいんだ(だれだよ)。
あと「僕は怖い」のリプライズがなくなって「憎しみ」に変わっていたの、いちごショートケーキのイチゴを最後にとっといたらカラスに取られた時くらいショックだったけど、置換された曲が三度の飯より好きな「憎しみ」なもんだから感情ごっちゃになった。くるぞくるぞ~って楽しみにしてたのになぁ。

ジュリエット

歌が上手い。定規で引いた線の様に、やや柔らかさがなく硬いかな。声質に芯がありハリはあるから余計に固く感じる部分があった。歌を歌っている感じで、感情を歌で表現するのとは違うという感じ。喋るように歌うってめちゃ難しい。
でも彼女の声は群舞にはおけないくらい華があって、確かに役が与えられて納得の存在感がある。鈴のなるような、凛とした声で、とってもきれい。これからが楽しみ。演技に関して、これを言うとすごく気持ち悪いオヤジ感が漂ってしまう気がするけれど、、おぬしまだ愛を知らぬな?て感じのする演技。愛と言うより恋って感じ。
結婚式で手をとり合う姿を見ても、二人の雰囲気がちょい違う。
ロミオがヴェローナを追放されると知り、「私の夫、ロミオはどこ?」ときくところが「出かけついでに牛乳買ってきて!今ないと困る!!」くらいのテンションなのよ。悲しみ不足、もっと悲嘆にくれてほしいの。
アンコールの挨拶で想像よりずっとクールな話し方を見て納得。これは彼女自身、中の人は「恋で命を落とすとか理解できない」と思ってそう。恋にうつつをぬかすことなどない女だ。これは。(お前は彼女の何を知っているんだ)

ロミオ+ジュリエット 

イチャイチャが足りん。もっといちゃつけ。


あったその日に求婚しちゃった男と、それを喜んでOKしちゃった女っていうコンビなんだから、「お前ら解けて合体するんか?」くらいでもいいんだよ……それくらい恋に溺れていたんだなってみせてくれないと、会った翌日に結婚したり、命をかけたりする2人が馬鹿に見えてくるじゃないか。
キスがあっさりすぎて初夜迎えた朝にするキスじゃないぞ~(野球部)
でも正直、最初のキスシーンはキスの仕方云々より「岡宮事務所ってキスOKなんだ!!!!!!!!!!!!」っていう驚きが圧勝してた。そのあとじわじわと「なんかキス浅くない?(キスって浅い深いっていうのかわからんけど)」という疑問が首をもたげ、最後のほうは「もっと熱くキスれよ!!!!!!」という謎監督に変身しながら見ていた。

マーキューシオ
アクセサリー付き編み込み超素敵。あれアクセサリーも一緒に編み込んでるのかな。
「傷は泉ほど深くもないし、教会の門ほど広くもない」が淡々としていた、、いつものようにふざけた口調で話そうとしたのに、それができない声の苦しさで傷の深さを物語って欲しかったんだマーキューシオ。


↓一幕中↓
死、なんか勿体ない……確かにリアルな死神はこんくらいそっと佇んでそうだけど、さり気なさとジミは紙一重で今回はシンプルに地味。ダンサーなんだからもっと躍らせて差し上げて。。。。彼の踊りが見たい。。。。
僕は怖い
ヅカよりより攻撃的にロミオに向かっていると感じた。
なんというか、ヅカの死は全人類に対して意識を向けていて、「いーのみっけ」という感じでロミオにもちょっかいを掛けているようだけど、この作品の死はロミオを狙っているというか。
↓二幕中↓
ん???・・・・手首??なんて見えてたっけ?なんか肌の面積多くない?服の丈減った?????
バッサァ

!!!!!!!!!!!!!ハダカッ
ハダカダァァァァァァッ()
死ッ最高ですッめっちゃ出番あって幸せっッ
肉体美・・・・‥‥‥‥‥もはやあなたがキリストでいい。
教会の十字架として崇めたい。
カーテンコールでダンスを踊る姿は文化祭で踊る数学教師レベルのレア度で思わず拍手もせずにオペグラパパラッチしてしまった。

ベンヴォーリオ
そしてベンヴォーリオという役は地味。マーキューシオほどいかれても無いし、ロミオ母からの言伝もきちんとつたえ、お説教も逃げずに聞く。そして感情を激しく表すこともない。いい子であるが、個性的な若者の多いロミオとジュリエットでは無個性にみえてしまう、難しい役だと思う。自分なりに、ベンヴォーリオの中の信念や大切にしていることを考え、それが見えるように自らの仕草にその「彼らしさ」が見えるポイントを散りばめていく必要があると思うのだ。考えてみれば、この約は、マーキューシオほど感情的ではなく、ティボルトほど自暴自棄でもない、ロミオ以外の「普通の若者」という立場を、歌や演技で地道に着実に示すことが最も大切なのかも。と思ったり。

パリス
なんかバカっぽいところは今回も残っていて嬉しい。結婚指輪もびっくり箱みたいにあけるロマンの欠片もない所とかクスっときた。
そしてジュリエットと踊るマスクの準備をする時の想像してる姿がとっても気持ち悪くて(褒めてる)、こんないけ好かない男と結婚させるのは、本当に娘を大切にしているのか……?と思わせてくる感じもよい。
宝塚天寿パリスは、正直あほっぽいが可愛い。3日くらいすればアホも愛おしく見えてきそうなくらいだ。お金持ちだし、まぁなんだかんだ楽しくできそうである。だが雷太パリスにはその愛らしさはないので、ジュリエットの絶望感、お先真っ暗感が増す。と思う。

ジュリパパ
ジュリパパソロ曲で初めて泣いた。この曲で今まであんまり心を動かされたことないんだけど、父の日近いからかな。

これを書きながら7月のスケジュールとキャストスケジュールを参照して、
お、これならマチマチいけるな。。。と一瞬本気で考えていた自分が心から恐ろしいです。
もう終わります。


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