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(第七章)PancakeSwap(分散型取引所)の使い方

分散型取引所について

PancakeSwap(パンケーキスワップ)はDEX(分散型取引所)の中でも海外の最大手取引所であるBinanceが開発したBSC(バイナンススマートチェーン)プラットフォーム上に設計された取引所となります。DEXとは、バイナンスやビットフライヤー、コインチェック等、中央集権取引所(CEX)とは違い、仲介者となる企業が存在せず、ユーザー同士が直接取引を行える仕組みになっています。また、取引で発生する手数料を抑えられるのも魅力的です。その他にも、取引を行うユーザーそれぞれが秘密鍵を管理する形をとっているため、一部がハッキングされても取引所全体に被害が及ばないというメリットもあります。CEXでは、法定通貨と仮想通貨の交換が一般的ですが、DEXでは、法定通貨の取扱いではない、トークンとトークンの交換(スワップ)に特化しています。中央で管理している企業が存在せず、安全にトークンの取引ができる取引所だということです。

流動性プールについて

上記で記載したように、中央となる企業が存在しないため、流動性プール(トークンの在庫のようなイメージ)が必要となります。詳しくは、スマートコントラクトによってロックされた仮想通貨トークンの集合体のことです。 流動性プールは、分散型の取引や貸付などを促進するために使用されます。 ユーザは、資金を提供する代わりにプール内で発生した取引から、流動性全体に対するシェアに比例した取引手数料を得ることもできます。

Cakeトークンについて

PancakeSwap(パンケーキスワップ)では、流動性プール内に通貨を預ける事で、利息としてCakeトークンがもらえます。上記にあるように、PancakeSwapは流動性プール内にトークンがなければ取引を行うことができません。商品の在庫がないのと同じです。流動性プール内にたくさんトークンを供給してもらうために、トークンを預けることで報酬がもらえるという仕組みです。受け取ったCakeトークンは仮想通貨として売買することも可能ですしCakeトークンを流動性プール内に預ける事で利息としてBSC系の仮想通貨を受け取ることもできます。あなたが余分にとあるBSC通貨を保持している場合、流動性プールの提供側になることができかつお礼に利息が貰えるってことです。

PancakeSwapの特徴

DEX(分散型取引所)では、本人確認等の手続きが不要です。CEX(中央集権型取引所)の場合、口座開設の際に本人確認書類などを提出する必要があります。PancakeSwapでは、MetaMask等のウォレットを接続するだけで取引が可能であり、ウォレットに仮想通貨を送金することで取引を始めることが出来ます。具体的には、PancakeSwapの場合のメジャーな手法は、BNB(バイナンスコイン)をバイナンス等のCEXからMetaMask等のウォレットに送金し、PancakeSwapと接続&取引するイメージです。

イーサリアムネットワークのプラットフォームよりもガス代(手数料)が圧倒的に安く、トークン開発において現在最も盛り上がっているDEXの一つです。

ここまでの説明だと初心者の方は、分かりづらいと思います。使っていく内になるほど!こういうことなのか!と理解ができてきますのでまずは少額での取引をしてみましょう。

BNB(バイナンスコイン)をまだお持ちでない方は、バイナンス取引所で口座開設をして下さい。

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PancakeSwapは、こちらから↓

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PancakeSwapのサービスと使い方

では、使用頻度が多いMetaMaskの接続から、スワップ(交換)までの手順を説明します。初めに、BNBと交換したいトークンののブロックチェーン契約アドレス(住所)を調べます。今回、交換したいトークンは、CheemsInuというトークンとします。パソコン版・スマホ版ともに手順はほとんど変わりませんので、スマホ版では必要最低限の手順を記載しています。初めての方はパソコン版から見ていくことをお勧めします。
※上記にも記載していますが、MetamaskにBNB(バイナンスコイン)があることが前提ですのでご了承ください。

BSCSCANから交換したいトークンのContract(契約アドレス)を検索

ヒットした検索結果を選択
表示されたContract(契約アドレス)をコピー。後ほど使用します。

スワップ手順 パソコン版

PancakeSwapのホームページを開き、「Connect Wallet(ウォレットを接続)」を選択
※接続時は、URLが必ずpancakeswap.financeであることを確認してください。悪意あるウェブサイト等でウォレットを接続してしまうと中身を全て取られたりする可能性があるためです。
「Metamask」を選択
「パスワード」を入力し、「ロック解除」を選択
画面右上部に「0x…..」とMetamaskのウォレットアドレスが表示されたら接続完了です。
ログアウトしたい場合は、右上部のオレンジ枠から可能です。
画面下部の「Trade Now(トレード)」を選択。
トレード画面が表示されました。この画面でトークンのスワップ(交換)を行うことができます。
青枠が交換元・赤枠が交換先となり、どちらも「Balance(残高)」が確認できています。
では、先ほどBscScanでコピーしたトークンの契約アドレスを使うので、
赤枠部の「CAKE」を選択してください。
フォームに契約アドレスを貼り付けます。「$CINU CHEEMSINU」の検索結果が表示されました。
これが今回BNBと交換したいトークンになるので、「Import」を選択。
※インターネット環境やPancakeSwapの混雑状況によっては、検索結果が表示されない場合があります。その場合は、待つまたは、時間を置いて再アクセスするのがPancakeSwapでの解決策となります。他の購入手段もありますのでそちらは次回の記事で紹介します。
BSC(バイナンススマートチェーン)でのトークン作成は誰でも可能となっており、悪意のある人物が同名のトークンを作成している場合もあるので注意が必要です。厳密にいうとBSCに限らず、その他プラットフォームでもトークン作成は容易ですのでご注意ください。
「I understand」をチェックし、「Import」を選択。
「$CINU CheemsInu」がトレード画面に表示されたことが確認できます。
上記画面では、「BNB 0.001」に対して「$CINU 56215……」のトークン量という意味になります。
オレンジ部の歯車アイコンを選択。
各トークンはそれぞれTAXが設定されており、購入の際はSlippage(スリッページ)を設定し、購入する必要があります。今回は、「15%」を設定し、ウィンドウを閉じます。
※スリッページとは、注文時と注文が確定したときの価格差の事を指します。この数値が大きければ大きいほどその差を許容することを意味し、注文が通りやすくなるメリットがあります。
また、スリッページが低すぎる場合は、スワップエラーが発生するため、その場合は値を1%ずつ上げ再スワップすることで解決することがあります。
Swap「スワップ」ボタンを押下し、スワップを開始。
注文内容を確認し、「Confirm Swap(スワップを確認)」を選択
Metamaskが表示されるので再度確認し、「確認」ボタンを選択
トランザクション処理が開始されました!青枠の「View on BscScan(BscScanでの詳細確認)」では、トランザクション処理の詳細を確認することができます。赤枠の「Add $CINU to Metamask(メタマスクに$CINUを追加)」を押下することでMetamask内に交換したトークンを追加することができます。赤枠部を選択。
再度Metamaskが表示されるので「トークンの追加」を選択
Metamask内に「$CINU CheemsInu」が追加されました!

購入したトークンを販売したい場合

先ほどのトレード画面から赤枠部の矢印を選択し、交換元と交換先を入れ替えます。
赤枠部の「MAX」を選択し、Metamask内のすべての$CINUを販売します。
「Enable $CINU」を選択し、有効化します。
内容を確認し、「確認」を選択
「Swap(スワップ)」を実行
内容を確認後、「Confirm Swap(スワップを確認)」を選択し、完了となります。
購入・販売手順は以上となります。

購入・販売でエラーが発生する場合の対処法

様々な原因によりエラーが発生するため一概にこれが原因ですとは言えないのですが、以下手順を実行することで解決する場合がありますのでご参考程度に

手順1

赤枠部の数値最後尾を1に変更し、再度「Swap(スワップ)」を実行

手順2

スリッページを49%(PancakeSwapでの最大値)を設定し、再度「Swap(スワップ)」を実行
※スリッページを変更する場合は1%ずつ上げて再Swapするのが理想ですが、急いでいる場合やどうしても購入したい場合は49%でも良いと思います。また、49%に設定した場合、最大値で49%の許容するという意味で必ずしも49%を支払うということではありません。

スワップ手順 スマホ版

メニューアイコンから、「Browser(ブラウザ)」を選択
フォームに「pancakeswap.finance」を入力し検索
「Connect Wallet」を選択し、Metamaskを接続
「Metamask」を選択

スマホ版における購入・ウォレットへのトークン追加手順はパソコン版と同様の手順のため省略していますのでご了承ください。

サポートしていただけると感激します。よろしくお願いします。