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【コラム】ITやデジタル化を今一度考えたい

私の父は70代前半です

既に定年退職をしており、常勤ではないですが人員が少ない時に依頼を受けて派遣される「警備員」の仕事をしています

母は、仮に怪我をしたら完治し辛い年齢を心配して、なるべく働いて欲しくないと思っていますが、本人は<働くことが生きがい・頼られることが生きがい>なところがあり、多少無理をしてでも仕事に行くときがあります

ポスト団塊世代で、20代前半から定年まで<運転士>をしていたので、ほぼ1つの仕事をずっとし続けて私たち家族を養ってくれた自負もあり、「取りあえず、がんばればなんとかなる」精神の人です

このような性格なので、これまで事務的なことを自らしておらず、何かしらの手続面でも<窓口へ行き際すれば何とかしてくれる>という考えです

しかし2010年代・父が60代になった頃から、事務的なことしてこなかったツケが顕著になり、保険の手続・スマホ(携帯電話)の更新・年末調整・クレジットカード等用紙の申請でさえもイライラしているのに加え、スマホやPCでの申請もあり、私も助けてはいますが、本人も自分で何とかしたいプライドもあり、出来るだけ自分でやろうと四苦八苦しています

特に2020年代前後から主流がスマホやPCの手続・申請の流れとなり、父も母も前期高齢者ということもあり、今更新しいことをすることが本当に大変そうで「時代について来れなくなってるな」と凄く感じます

40代前半の私でさえ、以前ふるさと納税をe-Taxで確定申告した際でも、準備や操作で相当頭使い、骨が折れました…

今の両親を見ていると正直、この流れがもう少し遅くやってきてくれていたらと思いました

こういったネットや機器操作ができない高齢者の問題は、結構見えないところであるのかなと…いずれ大きな社会問題になりかねないと感じています

既に私の地区のJR西日本は有人の「みどりの窓口」を次々と廃止をして、替わりに機械端末の「みどりの券売機プラス」へ変更していますが、私の両親くらいの方は、遠隔のオペレーターの指示を仰ぎながら苦戦されている様子を何度か見かけたことがあります
(因みにわざわざ電車賃払って有人窓口のある広島駅まで行く人もいるみたいです)

IT技術で便利にはなったと思いますが、それ以上に効率化を追い求めた結果の弊害が既に出ているように感じます

IT技術進歩は悪いことでないですし、ウェルビーイングに寄与するものと思っておりますが、高齢者にも分かりやすい点に主眼をおいてもらいたいですね

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