映像で学んで創る「世界遺産」 参加者レポート(5・6コマ編)
このNoteは、2022年9月初旬から約2週間にかけて行われた『映像で学んで創る「世界遺産」』を使用した勉強会企画の実施レポートになります。
Noteは全4回に分けてお届けします。
今回、次回のNoteは企画参加者の伯井さんが執筆を担当されています。
参加した方の生の声をお届けします!
前回までの内容
前回のNoteでは、第3コマ、4コマ目の講義について記載しました。リンクは下記をクリックしてください。
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映像で学んで創る「世界遺産」とは
本企画では、以下の映像で学んで創る「世界遺産」教材を使用させていただきました。
※ なお、本企画は、コンテンツ動画の改変や編集は一切行っておりません。また、完全非営利の教育活動を想定し、実施しました。
5コマ目「世界遺産の候補を見つけよう」
こんにちは。
「映像で学んで創る「世界遺産」(以下、まなつく)」に参加した伯井智香子です。今回のレポートでは、5コマ・6コマ目の内容について共有します。
後半の5コマから8コマは、 グループワークを中心に自分たちオリジナルの「世界遺産登録推薦書」を作成するワークになります。
第5コマでは、推薦したいオリジナルの「世界遺産」候補を各グループで考えました。
私が参加したWorld SQUARE班は、日本の温泉群を推薦候補とすることにしました。
「日本の温泉群」を推薦することにした理由は、World SQUARE班のメンバーの住んでいる地域が地理的に離れていたためです。
(このプログラムは自分たちの住んでいる地域から推薦候補を決めるようになっています。)
考える際に、メンバーの1人から「シリアルノミネーションで遺産を推薦したらいいのではないか」という提案がありました。
そして、メンバーが住んでいる地域に、それぞれ有名な温泉地があったため、「日本の温泉保養都市」として推薦を進めていくことに決めました。
また、そのほかにも、推薦することが決まった遺産の価値を洗い出す作業を行いました。
講義時間:2時間00分 ー 完 ー
6コマ目「選んだ候補の価値を深掘りしよう」
第6コマでは、5コマのワークで決めた推薦候補が世界遺産の登録基準の中でどの基準に当てはまるのかをグループで議論しました。
議論の後は、類似する既存の世界遺産との比較を行う作業をグループで取り組みました。
私の所属するWorld SQUARE班は、前回のコマで「日本の温泉群」を推薦候補とすることを決めていました。
そこで、『ヨーロッパの大温泉保養都市群』とイギリスの世界遺産『バースの市街』を自分たちの推薦候補と比較し、自分たちの推薦候補にしかない特徴を再度考えることにしました。
比較してわかったことは、ヨーロッパの温泉は医療目的で入浴していることが多い一方で、日本の湯船につかる文化は、庶民の日常の行為であるということです。
また、グループワークでは、お湯を神聖化する文化は日本の温泉でしか見られないという意見もありました。
一方で、自分たちの通う学校である「玉川学園」を推薦候補とした玉川ユネスコクラブさんは、メキシコの世界遺産である『メキシコ国立自治大学(UNAM)の中央都市大学キャンパス』、「東海道」を推薦候補とした「Nubian」さんは『サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路』とそれぞれ比較されていました。
その後、自分たちの推薦候補の価値を再度洗い出し、最後に全体でフィードバックを行って6コマ目のワークを終えました。
講義時間:2時間00分 ー 完 ー
グループワークを終えて
私は、本コマを通して「自分たちが考えた遺産だけでなく、既に世界遺産に登録されている遺産の価値をさらに詳しく知ることが出来た」と感じました。
例えば、「ヨーロッパの温泉保養群」で認められている登録基準(ⅱ)について調べていると、ヨーロッパの温泉地は18世紀から1930年代にかけて、医学やバルネオロジー(温泉学)、レジャー施設が発展し、このリゾート様式が世界各地の温泉地に影響を与えていることから、登録基準(ⅱ)が認められていることがわかりました。
世界遺産検定の勉強をしていると、特に海外の遺産の登録基準は丸暗記になってしまい、「なぜ登録基準(ⅱ)が認められたのか」などの登録基準の意味をあまり深く考えることがないように思います。
そのため、今回のように、遺産の登録基準だけでなく、なぜその登録基準が認められたのかを調べる作業は私にとって、新鮮で楽しかったです。
また、調べた内容をグループで共有しながら、推薦遺産の登録基準について意見交換が出来たことも、推薦書づくりへのモチベーションになりました。
今回行った「遺産の価値を探すこと」や「その価値がどのように認められたのかを探すこと」のように、「なぜ」や「なに」など疑問を持って世界遺産を調べることは、世界遺産検定の勉強だけでなく、世界遺産のニュースを読む上でもとても重要なことになるのではないかと思いました。
最後に
5コマ・6コマの参加者レポートはここまでとなります。
夏休みに実施された、まなつくの実施レポートは次回(7・8コマ)が最終回です。
こちらも時間があれば是非ご覧ください!!
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