Ubuntu Server 24.04 LTS インストール後の初期設定3 IPアドレス固定化 メモ
IPアドレスを固定にする理由
自宅サーバー用として構築するにあたり、IPアドレスの設定をDHCP依存ではIPアドレスが変更され使いづらいのでIPアドレスを固定にする。
自宅内のネットワークは192.168.1.0/24のサブネットであり、DHCPの範囲は192.168.1.32~192.158.1.223に設定している。
ゲートウェイは192.168.1.1となっているためサーバーには192.168.1.2を割り当てることにした。また、IPv6も利用できるようにしDNSサーバーはGoogle Public DNSを利用することにした。
Netplan
ネット上の資料を見るとどうやらIPアドレスの設定方法が設定ファイルをいじるタイプからnetplanという方法に変わっているらしく、JSONに似たYAMLという言語で記述するようだ。
内容を確認すると、これはこれでわかりやすいく良い変更かなと思う。
ネットワークインターフェースの確認
今回サーバーに利用しているASUS PN42はLANポートはひとつなので簡単なのだが、使い慣れたifconfigコマンドが無いので代替コマンドを調べる必要があった。
$ ip address
~途中省略
2: enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP group default qlen 1000
どうやらenp1s0というデバイス名で認識さているようだ。
設定ファイルの設置
設定ファイルは/etc/netplan/ に配置すれば良いらしいが確認するとすでに50-cloud-init.yamlが存在している。内容を確認するとDHCPで利用する設定が書かれている。
$ cd /etc/netplan
$ cat 50-cloud-init.yaml
network:
ethernets:
enp1s0:
dhcp4: true
version: 2
すでに設定ファイルが存在しているので、このファイルを直接編集すれば良いと思ったが、どうやら違うようで別ファイルを作って動かすのが正しいらしい。
今回は99-enp1s0-fix.yamlというファイルを作りそちらにIPアドレス固定化の設定を記述することにした。
$ sudo cp 50-cloud-init.yaml 99-enp1s0-fix.yaml
$ sudo vi 99-enp1s0-fix.yaml
99-enp1s0-fix.yamlの内容
network:
version: 2
renderer: networkd
ethernets:
enp1s0:
dhcp4: false
dhcp6: false
addresses: [192.168.1.2/24]
routes:
- to: default
via: 192.168.1.1
nameservers:
addresses: [8.8.8.8, 8.8.4.4]
資料を参考にしつつ、とりあえずIPv4の設定をこのようにした。
(字下げやコロンのあとのスペースにも意味があるため注意が必要)
再起動、確認
再起動してIPアドレスが192.168.1.2になっていることを確認、デフォルトゲートウェイ確認、googleのdnsを利用しているかも確認して完了
$ ip address
途中省略
inet 192.168.1.2/24 brd 192.168.1.255 scope globalnp1s0
$ ip route
default via 192.168.1.1 dev enp1s0 proto static
$ resolvectl
Global
Protocols: -LLMNR -mDNS -DNSOverTLS DNSSEC=no/unsupported
resolv.conf mode: stub
Link 2 (enp1s0)
Current Scopes: DNS
Protocols: +DefaultRoute -LLMNR -mDNS -DNSOverTLS DNSSEC=no/unsupported
Current DNS Server: 8.8.8.8
DNS Servers: 8.8.8.8 8.8.4.4 2400:2413:d1c0:8b00:1111:1111:1111:1111
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