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普通じゃないと言われるなら。いっそのこと思い通りに世界を塗り替えちゃえば?

僕はほんっっっっとうに学校の勉強が嫌いでした。
そんなんやるならば真冬の外で寝たほうがいいくらいw
特に数字を見るだけで吐き気が起きるくらい…。
数字が時折グロテスクなクリーチャーにも見えた。

「母ちゃん4って数字は死を連想させて嫌だ」
「6って悪魔の数字じゃん」

とアレコレ勝手な理由をつけて避けようとしていたw
でも唯一、道徳と美術だけは大好きだった。

明確な答えがない。固定概念がない。間違えても怒られない。自分の好きなように着色できる。
そんな夢のような授業ばかり出来ればどれだけいいのだろう?と日々寝る前にお祈りしたくらいだw

「神様。世の中に美術と道徳以外存在しない世界に目が覚めたら変わっていて下さい」なんて思ったほど。


りんごの絵を大きなキャンパスに描くという授業の日。
僕はどうしても絵の具セットに並ぶ赤色が気に食わなかった。どうにもこうにもベタな色…。誰が見ても色鮮やかな赤色。まるで今日の給食に食べたプリンの様に誰が食べても美味しいと感じる様な鮮やかさだった。

「これじゃつまんねえから勝手に色を作ったろ」

と僕はおもむろに独自の赤色を作り出した。
とても綺麗じゃないけど、とても独創的な色をしている。
それは毒々しくもあり初々しさも感じさせる、まるで未完成と呼べる色だった。

そして大きくスケッチされた中にドバっとそいつを塗った。隣で絵を描いていたクラスメイトからどっと笑いが出て、僕の絵は注目を浴びた。

そうして皆が注目する中美術の先生は微笑を浮かべながら、僕の絵を眺めて「これは世界で一つしかない最高の赤色だ」と絶賛してくれた。
半分反抗的に作った色がまさか褒められるとは思ってなくて、少し残念だったけど凄く嬉しかったのを覚えている。

後に授業の後先生に呼び出されて、この赤色が出来る過程を説明する様言われた。
僕が話すたびに大きく頷いて嬉しそうに僕の話を聞いてくれた。そうしてこれを全て自分の思い通りに着色して完成させて下さい!!と言われた。

「誰に笑われても、何を言われても、貴方の思う世界を描いて欲しい」

「僕はその行く末を見てみたい。もしそれが完成形でなくてもいい、ただ貴方がそれで完璧だと感じたのならばそれは完成なんです」

そんな言葉をかけてくれ。多くの生徒からは絶賛されなかったが、先生だけが絶賛してくれた。その絵は今どうなったか覚えてないけど多分くれちゃった思う。先生にあげたのかな?僕にとってその絵は別にどうでも良かった。

ただ自分の思い描いた世界を描けた事で満足だったからだ


もし貴方が人と違う感性を持って産まれ
この世の中に上手く同調できないのならば
それはこの世の中があまりにも出来すぎたものだからだと僕は思う。
不完全な世界の中で無理やり大きな円を持ち込んで、人々はその円を支えている。
一つもブレる事がない先で描かれた円を大切そうに皆が抱えている。

だけど悲しいがこの世の中は余りにも不完全だ。
人々が思っている以上に不完全。

これは赤で、これは青だなんて固定概念はないはずなんだ。逆に言ってしまえば自分の思い通りに着色出来るという事でもある。

それはそうじゃない!こうするべきだ!という声が大きすぎるから気が付かないだけ。

貴方が普通じゃない。貴方は人とは違うと言われたら
多分貴方は失礼だが普通ではないのだろう。
でもじゃあ普通ってなんだろう?普通とはどういう意味なのか?この世で説明出来る人はいますか?

僕は一度たりともそんな優秀な人に出会った事がない。

結局は誰かが引いた普通というレールを指差すだけ。

これは赤だとなんとなく意味はあるけど、割と勢いで
こいつは"赤"に決めちまおうって言っただけ。

ただそんな理由のものを普通だと決めつけて、そうじゃないと反論する人がいないようにする為に普通というルールを作っただけなのだ。

面白くない世界ならば
自分が面白い様に勝手に塗ればいい。
何を勝手な事をしてるんだと言われてもそんな事はその人に関係がない事。その人はその色で楽しめればいいだけ。
なんでかんでと言う人は目の前の色が気に食わないけど、はみ出たくないから批判をしているだけ。

ただそれだけの事なのに
自分が普通じゃないと思い悩む必要はないんだよ?と言いたい。自分の好きなように着色して、生きやすくなって、楽しくなって、結果が出てしまえばそれが貴方の普通なんだ。

世間一般の普通は誰にとっても普通じゃない。
人それぞれ心地が良い色がある。それが個性って言うもの。それがなきゃみんな同じ生き方をする様になる

でもそれじゃゲームも、漫画も、映画も、音楽も、小説もないけどね?


皆それぞれ普通があるからこそ全てが成り立つ。


逆に言えばあなたは普通じゃない。どっかおかしいと言われたら「よしそれならば今から好きな色に塗ってしまおうか?」と思えばいい。

そうやって多くの芸術が産まれたと僕は思うんだ。
ひととき違えば違うほど違う世界の見え方がある。
それが面白いと絶賛する人もいるって事。

そうやって生きていくと何が残るかと言うと

もう楽しくて仕方がなくなる。だって自分思い描いた色で塗りつぶされていくんだから。
そうして飽きてしまえばガラッと変えてしまってもいい。


それが楽しみであり喜びに繋がる。


過去に思い悩んで辛かった分
貴方のパレットには多くの色が添えられていくもの。
人よりも沢山色が並んで「よしこれから色を作るぞ」って時に沢山色を生み出せる。


どうですか?それでも貴方は不孝だと言えますか?

貴方の辛い経験が様々な色に変わるんですよ?
そんな豊富な色で絵を描けるなんて素敵じゃありませんか?

それで凄まじい超大作をいくらでも作り出せるんですよ?
超いいじゃないですか?


今が辛いなんて本当今だけです。
それを乗り越えたらきっと理解してもらえる筈です。


「こんなに沢山の色が揃っている!なんて素敵なんだ!」


そう思って貰いたいんです。貴方ならばきっと気がついてくれると思います。これだけ辛さに耐えて来たんですからね!


最後に


世の中なんて好きなように、思う存分。


好きな色で塗りたくってしまえ!!!です。


大丈夫。世の中なんて所詮キャンパスですから。


人生は一枚の絵画なんですよ!


ただそれだけなんです!


不安になることはなにもないって事です!

それではまた🫰🫰🫰🫰



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