何かを成し遂げるとは?

人は常に何か目的を持って生きている
何かを成し遂げる為に人は行動するだろう
そのゴールは人それぞれだ
そのゴールの為に人は努力を惜しまないだろう

自己啓発本が家によく転がっているのを幼少の頃から見ていた
親父がそういった類の本が好きだからだ

〇〇をすれば人生が驚くくらい良くなる
〇〇したければ〇〇をしてはいけない
等..…

よく本屋に行っては買ってきていたらしい
決まって啓発本を見ると母が腹を立てていたものだ
一冊1500円程する本は、小説が大好きな母からすれば理解が出来ないものだったらしい
単行本になれば数冊買えるのにとw

今ではもっぱらメルカリでコソコソ購入している
(その啓発本は少しずつ妹がメルカリで売っているという事実を知った)

何かを成し遂げたい
それは人として自然な事だろう

親父の知り合いでスピリチュアルなパワーを持った方と何度かお会いしたことがあった

話をしなくても自分の心の内を覗かれているようなそんな感覚に見舞われるから、子供時代は少し会うのを遠慮したくなるような人だった

彼は小さな事業を起こしつつ、傍らスピリチュアルな相談等に乗っていたそう

朝から晩まで引っ切り無しになる電話
休む暇もなく受け答える内容が
正直、自分で解決出来るだろうなんてものが大半だった

そして親父を含む多くの人が彼に憧れていた
彼の様な特別な力が欲しかったのだろうか?

僕には少しそれが滑稽に見えた
彼には彼の人生があるはずなのに
自分は自分だと考えないのだろうか?

そもそも彼は亡くなる前まで相談に乗り続けたそうな
相談に乗って貰い
優しい言葉をかけてもらい
本人はとても気持ちが晴れていい気分になるだろう
でも彼はその分消耗し続ける

きっと彼は僕ら一般人を見て羨ましいと思っていたのかもしれない

何かを成し遂げるにはその分多くの代償を払うことになる
勝負であれば勝ち負けが生まれる
そこには妬み、憎しみ等も生まれるだろう

暗闇に落ちて見ればどんなに小さな明かりでさえ有り難く思える
それは人の愛だったり、小さな親切だったり
人が日々当たり前過ぎて気が付かないものだろう

僕はその小さな明かりにフォーカスしていたい
大きな人間になりたいだなんて小さい頃から思わなかった
下らない話で笑い転げてる友達
寂しい時に寄り添える人
その数少ない人達の足元位は照らしてあげれればいいと思っている
小さな明かりも積もれば大きな明かりになる

これからはそんな時代になっていくだろうと思っている

下らないお上様の組織も時間が経てば勝手に落っこちて行くだろう
高いところに登れば登る程
落ちた時の衝撃は図りしれないものだろう

そんな事を周りの人の横顔を眺めては思う

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