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自然の中で過ごす宿、梢乃雪

noteのお題で、「#泊まってよかった宿」というものを見つけた。すぐにいくつかの宿が思い浮かんだので書いてみようと思う。コロナが落ち着いたらまた行きたい。

余談だけど、最近「コロナが落ち着いたら」という前置きが「行けたら行く」みたいな意味に思えてしまう。私は本当に行きたいのに、コロナが落ち着いたら、なんて日が来るのだろうかと一瞬不安になる。余談終わり。


喧騒から離れて、宿での時間を楽しむ。そんな宿が長野の小谷にある。長野に旅行に行ったというよりも、その宿に行った、という表現が多分適切だ。

その宿の名前は、「古民家noie梢乃雪」
こずえのゆき、と読む。

HPに書いてあるキャッチコピーは、“なにもない”が、ここにある―。

何もかもある現代で、なにもないを心の奥で求めている人は多いのではないか。都会の喧騒から離れて、なんて言い回しがあるように。喧騒=人声や物音で騒がしいことだもの。

Googleフォトを遡ってみたら、私は2018年の10月に行っていた。これから載せるのは2018年の記憶で、今は色々変わっている部分もあることをご容赦ください。

梢の雪が好きな理由

みんなで過ごす

その日泊まる人たちとは、1日一緒に過ごす。いわば、同じ旅のメンバーだ。チェックインしたら自己紹介して、それぞれ好きな時間を過ごす。その日は、私・友人とは別でひとり旅で来ている大学生さんの、合計3人が泊まり客だった。

かわいいワンコ、アノンがお迎えしてくれた

夜になったら、宿の方も一緒にみんなで銭湯に行く。
私が行ったときは銭湯の方にゆで卵をいただいて、みんなで殻を剥いて食べた。

チラシで作った箱がいいよね

帰ってきたら、みんなで夕飯の支度をする。メニューは宿の方が考えてくれているので、お手伝いといったところだ。私は料理が得意では無いけど、盛りつけたり洗い物したり、できることをやった。

できることをやった
あとは写真撮ってた
よく言えば、記録係

囲炉裏を囲んで、少しのお酒を飲んで談笑する時間が楽しかった。

火起こししてくれた
小谷のお酒

宿の方や宿泊客の方と一緒に過ごすとはいっても、ずっと一緒にいなきゃいけないような息苦しい距離感ではない。部屋に行きたかったら行っていいし、眠たかったら寝ていい。ずーっと人と一緒にいると疲れるタイプの私だけど、その空気感が心地よくて全然大丈夫だった。

朝、自然の中で過ごす

翌朝は、みんなで近所の養鶏場に卵をもらいにいった。アノンも一緒に。

さ、出発
真ん中が友人。着物の羽織がおしゃれ
人なっつこいアノン

養鶏場で卵をもらった。
(事前に宿の方に卵ツアーの料金を払います)

養鶏場の方は、東京で働いていたけど小谷に移住したとおっしゃっていた

朝もみんなでご飯の準備。私は、昨日に引き続きできることをやった。(洗い物)

自然の中での朝ごはん
「静かな場所で過ごすのが好き」という価値観がここで作られた気がする。
朝もらった卵で、卵かけご飯
んー、美味しい!
作ってないこの至福の表情、大好き
持ち帰り用に、卵をいただいた
(かわいいイラストつき)


朝ごはんを食べたあとは、宿の方手作りのスイーツをいただいた。(こちらも、事前に料金を支払いました)

ガトーショコラ
作ってくださったスタッフの方が退職されたので、今はやってないかも

宿の2階にある縁側でみんなで食べた。BGMは鳥の声。サイコー。

チェックアウト、さらに自然の中で過ごす

そろそろ、チェックアウトの時間だ。チェックアウトをしてサヨナラ…ではなく、みんなで近くの山に行くことになった。

山の中を少し歩いた先に、湖が
宿の方
キュートで、優しくて、すぐ大好きになっちゃった
(今は退職されています)
10月、紅葉が色づき始めたころ

山にある食堂でみんなでお昼ご飯を食べて、車から「さようなら〜!」とお別れ。

おわりに

宿の周りに観光地やお土産屋さんがあるわけではない。
チェックインしてからチェックアウトまで、ずっと宿の人たちと宿の近くで過ごした。

それでも、4年経った今でも「楽しかったなあ…」と思い出すくらい楽しい時間を過ごせた。どこで過ごしたかも大事だけど、どうやって過ごしたかがもっともっと大事なんだな。

コロナ前の訪問だったので、今は宿での滞在も全然違うかもしれない。けど、根底にある宿の在り方は変わらないと思うからきっと今行っても楽しいだろうな。

コロナが落ち着いたら行きたい。行けたら行く構文じゃなくて、本当に。

帰りに見た夕焼けが綺麗だった


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