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知ること|マルチ・ポテンシャライト

キャリアが一貫してないことが、コンプレックスだった。

学生時代は接客アルバイトの掛け持ち。カウンター越しに一人当たりの時間が短い接客。ファーストフードやコンビニ、ケーキ屋さんにホームセンターのレジ。

新卒で金融事務と窓口での営業。転職して既存営業と撮影ディレクション、ときどき企画。カスタマーサポート部でお客様対応をして、現在はwebデザイナーをやっている。

くねくね道のキャリア。履歴書に書いたときの多色さ。ひとつのことをやり遂げるのがカッコいい世の中において、少し後ろめたさがあった。

もちろん、どれも適当に選んでいるわけじゃない。自分なりの理由を持って、真剣に悩んで、次の道へ進んでいる。でも、何度も初心者へ戻ることに罪悪感もあった。

そんな折、「マルチ・ポテンシャライト」という概念があることを知った。Twitterで呟いている人がいて。

「マルチ・ポテンシャライト」とは、さまざまなことに興味を持ち、多くのことをクリエイティブに探究する人を指す言葉で、「自分の好きな複数の分野で活躍することができる才能」を持つ人のこと。
「マルチ・ポテンシャライト 好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」書籍概要より

活躍することができる才能があるかは分からないのだけど、さまざまなことに興味を持っていることは確かだ。

このことを知ったとき、ホッとした。ああ、私はおかしいんじゃなくて、もう世の中に概念としてるんだなぁ。他にも同じような人がいるんだなぁ、と。似た特性を持つ人が他にいると知って安心するのは、なんとも日本人らしい心の動きだ。

それで今、この本を読んでマルチ・ポテンシャライトについてさらに詳しく知ろうとしている最中だ。

Twitterでマルチポテンシャライトを知って安心した、と呟いたら、「私もマルポテだよー!」と意外にも周りにも同じような人がいることを知った。日本人らしさが発動し、ここでも安心した。(マルポテってかわいい🍟)

知ることで、自分を肯定できる。実際に当てはまっているかどうかは、私はあまり重要じゃないと思っている。自分が変じゃないんだ、と本人の気持ちが少しでも救われるなら。

数年前、HSPの概念を知ったときも同じような安堵を覚えた。最近はHSPという言葉が有名になって「自称HSPうざい!」なんて怖い意見も見かける。なので高らかに公言はしてないけど(気にしい)

HSPとは

なぜこんなに音・におい・相手の表情が“気になってしかたがない”のか?「交友関係は狭いけれど深い」「競争や諍いは苦手だからしない」「ゆっくりだけど深く考える」…5人に1人が該当するHSP(とても敏感な人)が生きづらい世の中を“敏感さを武器”に強く生き抜くヒント。
「鈍感な世界に生きる 敏感な人たち 」書籍紹介より

これも、大事なのは当てはまってるかどうかよりも本人の気持ちが軽くなるかどうか、だと思う。

たしかに、「私HSPだからできませーん☆」って盾にするのはちょっとあれ?って思うけど。それは多分、態度の問題だ。

自分の道標として、マルポテやHSPを知れて良かったなと思う。知ることで、気質を直すのではなく活かす方に方向転換できるから。

ちなみに、HSPの中でも私はHSS型HSPに近いかなと思っている。

もし私の記事きっかけで心が軽くなる人がいれば嬉しいです。(軽くならなくても、読んでくれるだけで嬉しいです)

サポートいただけたら、とってもうれしいです。が、無理のない範囲で。