見出し画像

息子のSOSで気付かされたこと

「頭が痛い、、、」

月曜日の朝、息子が開口一番にこう言った。
週末の習い事やサッカーの試合で疲れが出たんやろうな。

「大丈夫?」と声をかけるも
「しんどいわ」
と言いだしたので、学校を休ませることに。

家にいても、元気そうに本を読んだり、工作したりしている。

本当に体がしんどいときの息子は、ソファーに自ら寝そべってゴロゴロするから、元気なのは一目でわかった。

「朝ごはんもしっかり食べてたし大丈夫かな。」

「夜に熱がでなければいいけど。」

そんな感じで息子の様子をみていた。

先生からの電話


15時すぎに担任から電話があった。

息子の担任は6月~9月まで体調不良を原因に休職していた少し難ありっぽい先生だ。
年齢は20代後半くらいの女の先生。

実は怖い先生であるとの噂を前から聞いていた。
ママ友や子どもたちも口を揃えて「怖い」と話している。

とはいえ、親を見下す感じもないし、気さくに話ができるし、まじめで一生懸命な先生といった印象だ。

さらに4月のクラス懇談のときには、自分の自信のなさや自分を卑下するような言葉を連発。
挙句の果てには涙ぐみだして、え?この先生大丈夫?って感じたのも記憶に新しい。

怖い先生と聞いていたものの、息子は怒られていないらしく、学校も楽しく通っている。
息子が楽しいなら、先生に多くを求めないので私はさほど気にしていなかった。

電話口で担任が

「実は○○くん、金曜日にしんどいって言ってたんですけど、大丈夫ですか?」

え!金曜日は帰宅後にサッカーへ行き、ご飯もしっかり食べて元気だったんだけど、、、。
その旨を伝えると、

担任は「よかったです!」と。

しかし、続けて

「最近よくしんどいって言ってくることが多いんですよね。」

え!そうなん?
そんなこと一切話してこなかったからびっくり。

何かあったのかな?

私へのSOS


私は体調面より精神面が気になり始めた。
電話を切って、息子に話を聞く。

「学校で体がしんどいことがあるん?」

「うん、たまにな」

「金曜日もしんどかったんやって?」

「うん、でも学校の帰り道でなおってん」

私はすぐに察して、すかさず息子に聞く。

「学校で何かあった?」

「何もないよ」

息子は都合の悪い話になると口を閉ざす。

「学校楽しい?」

「楽しいよ」

「もしかして先生が怖いの?」

「・・・・」

そうかそういうことか。
点と線がつながった瞬間だった。

どうやら担任が四六時中怒鳴っていて、それをみるのが苦痛らしい。

実は休職していた担任が戻ってきたタイミングで、息子は目がみえにくいと体の不調を訴えていた。

夏休みの疲れかなーなんて思って、眼科に連れていくも異常なし。
それ以外にも息子の体調面について、よく学校から電話がかかってきていたので、少し気になっていた。

まさか精神面で苦しんでいたなんて。
このときはただの疲れだと思っていたけど違ったのか、、、

忙しさにかまけて、息子の変化に気づいてあげられずに自己嫌悪になった。

自分の思いとは裏腹に、ストレスが身体に表れてたんやな。

そうやんな。大人でさえ知らず知らずにストレスをためこんでしまうのに、7歳の小さな体では処理しきれないよね。

気づいてあげられず、ごめん。

SOSを出していた息子に気付いてあげられなかった自分を情けなく思った。

共感して息子をなだめる

翌日の朝、案の定「頭が痛い、しんどい」と起きてきた息子。

私は息子に「大丈夫やで」とハグして

「先生はみんなが悪いことをしていたら怒るときもあるけど、○○がしんどくなるほどずっと怒っているのはイヤだよね。」

「○○がしんどいなら、お母さんが先生にお話ししにいくから、大丈夫だよ。」

「先生が怖くてイヤかもしれないけれど、お父さんとお母さんは○○の味方だからだね」

そんな励ましの言葉をかけると、息子は落ち着いたのか、元気を取り戻して学校へ行った。

息子が教えてくれたこと

実はここ最近、毎日の仕事や家事などで私は少しイライラしていた。

息子に対しても、話を聞いてやっていたつもりだったけど、あまり気遣えていなかった。

火曜日の帰宅後、息子は学校がめちゃ楽しかったと行って帰ってきた。

頭が痛いも言わないし、しんどいも言わない。

まるで何事もなかったかのように、いつもの息子だ。

私に自分のしんどさを共感してもらえたことで、しんどい気持ちが和らいだのかな。

私は自分のことで精一杯で、息子の気持ちにうまく寄り添えていなかった。

もっと気にかけてやらなきゃいけないし、
イライラするような働き方をしてはダメだと再認識。

息子にも、「もっと俺のことみてよ」って言われている気がした。

もっと息子に共感し、安心して学校に行ける環境を作らなければと感じた。

今後の先生への対応

肝心の先生への対応も考えていかなきゃいけない。

私は、先生が怒っている姿をみたことがないし、どういう怒り方をしているかは知らない。

ママ友に聞いた話では、同じ階にある6年生の教室まで響くような怒鳴り声で叫んでいて、6年生は驚愕しているらしい。  

息子に普段の先生の様子や息子の気持ちを聞いてみた。

  • 1日中ずっと怒っている

  • 笑わない

  • 友達に怒鳴っているのがイヤ

  • 笑っている先生が見たい

なんか泣きそう。

息子は感受性の強いところがあるから、他の子より敏感なのかもしれないけど、先生の怒鳴り声がイヤで学校に行きたくないってよっぽどよね。
(憶測でしかないが)

ちなみに学校自体は楽しいらしく、友達とのトラブルもなし。
しかも怒っている先生をみるのはイヤだけど、先生のことは好きみたい。
(休んでいるときも復職を心待ちにしていた)

先生がずっと怒ってるってことは、クラスの空気は悪いはず。
しかもたぶん怒るんじゃなく、怒鳴っているんやろうなーと推測する。
口も悪いみたいだし。

懇談のときの先生とは想像がつかないから、親としてもショックだよ。

普段は元気で活発に楽しく学校に通っている息子が、友達ではなく先生が原因でしんどい思いをしているのは、親としてもつらい。

今は色んな子がいるし、色んな親がいるし、きっと先生も苦労が絶えないと思う。

でもさ、先生の行き過ぎた言動によって我が子がしんどくなっているのは、ちょっといただけない。

来月の懇談で話をするつもりだ。

先生に話をして何が変わるかわからないけど、私はこれまで以上に息子に気を掛けて、楽しい毎日を送れるようサポートしていかななきゃと思っている。

私に考えるきっかけを与えてくれた息子に感謝しなきゃだな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?