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ミレーナと献血とわたし

私の趣味のひとつに、献血がある。

献血は楽しい。

とても安全に自分の血を抜いているところや、その色を眺めることができるし、テレビや漫画も読み放題。

ジュースやお茶、ホットスープやお菓子なども無料で食べ放題である。しかも献血後にはアイスまでくれる(レディーボーデン!)

とはいえ、そんなに食べたり飲んだりできるのは混んでいるときのみ。

私の本来の目的は、血液検査を受けることにある。

私は会社員であることをやめてから、個人的に健康診断というものを受けていない。

人は、しばらく自分の健康状態を把握できていないと、ちょっと調べてみたいなという気になる。

しかし会社員時代は無料で受けられていた検診は、なかなかにいいお値段。

何か、お手頃に血液検査だけでもやれはしないかと考えていたところ、「O型足りていないのでお時間あればいかがですか?」という駅前のキャッチのお兄さんにひっかかったのだ。

そっか、この手があったか。

献血なら、無料で検査結果を送ってくれる上に過去何回かのデータも保管してくれている。

実は管理栄養士である私は、血液検査の結果というのは推移をみるのが大事だと知っている。

これはやるしかない!

と、それから定期的に(年2〜3回)献血して早5年ほどが経とうとしていた。


そして今年の春、いつものように献血に行ったらはじめての言葉を頂いた。

「赤血球がほんの少し足りないので今日は献血できませんね。」

え?人より血が濃いで有名な私が…?

と思って結果を見せてもらったら、赤血球12.4とのこと。まぁ正常範囲だけど低め。そういえば、こないだ立ちくらみ起こしたな、もしかして貧血気味なのでは…

色々な原因を探る中で、一つ思い当たるものがあった。


生理だ。


2度の出産を経て、もともと重めな私の生理はさらに威力を増していた。

さらに排卵痛もでてきて何かと不安だったが、定期的に見てもらっている婦人科のがん検診では子宮や卵巣にはなんの問題もない。

本当に、ただただ出血量が増えているのだ。

これはたしかに貧血になる原因のひとつかもしれない、と思い立ち、生理を軽くするピルを出してもらうべく婦人科へ。

「そういうことなら、ピルもいいけどもっと楽でいいのあるよ!」

となんだか麻薬密売人のような口ぶりで先生が提案してきたのが、ミレーナだった。

いわゆる、子宮内リング。子宮内に設置して、そこから薬剤を5年もの間出し続けてくれる。外れたりしなければ、5年後に交換でいいらしい。

しかも費用、驚きの1万円。(月経過多で保険適用)

え、安くないですか?たったの1万円で、5年間も生理を軽くできるんですよ。

これはやるっきゃない!と旦那にも相談し(もう子供はいらないね、との話し合い)いざやることに!

また入れたときの話は別ですることにします。

それから3か月ほど経ちましたが、やっとミレーナが体に馴染んできたのかなと思っています。

はじめはほんの少しの不正出血がほぼ毎日でていましたが、最近はほぼ出ない日で過ごしています。

肝心な生理ですが、驚くほど少しの量で済むようになりました!正直、ものすごく楽です!

生理痛が全くないわけでも、出血がないわけでもありませんが、1番多い日でも普通用のナプキンで下手したら1日過ごせちゃいます。

以前の、夜用でも2時間ほどで漏れてしまっていたわたしからしたら楽でしかありません。

ミレーナ、ありがとう…!

そしてミレーナ装着後、はじめて献血に行ってきました。

もしこれで数値が戻っていなかったら…と考えたりもしましたが、無事に13.0(男性ほどの数値)まで戻ってきていました!

400mlの全血採取完了!

誰かのお役に立てますように。

献血は、助け合いというのも本当ですが、何より思った以上に楽しいので、暇なときにはとってもおススメです!


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