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【大分】vs名古屋(H)時間の貯金

朝はパン派です。最近レパートリーが少なくてマンネリ化してるのがちょっとした悩みです。
朝飯を食べないで仕事してるとなーんかボンヤリして集中できずに10時半くらいに「あ、なんかダメ」みたいな感覚、ありますよね。そんな感じの試合でした。(どんなだ)

連戦続きでコンディションが上がらず、それを補うための戦術的な理解度はいきなり上がるわけでなく……しょうがないとか降格ないし、とかまだ序盤戦だから、とネガティブなポジ要素は言い訳がましいしキライ。だけど結果は受け入れないと駄目で。
負けは負け。じゃあなんで負けたよ?を考えていけば「あ、良くなった!」って改善点に気づけるはず。そう信じて文字にしていきたいな~。がんばる。

メンバーはこんな感じ。
大分トリニータ

小出と前田が今季初スタメン、エロい小塚が初出場初スタメン。またまたベンチに特別指定の2人。
藤本は去年の天皇杯でジャイキリの立役者だったし一発かましてくれ~。
あとこのタイミングでこばゆおじさんがメンバー外。シャイなのか照れ隠しなのかはわからんけどちょっと残念。

名古屋グランパス

久しぶりの金崎夢生。ガンバの時から好きだった阿部ちゃんにここ2年くらい移籍マーケットの度にこねぇかな~ってボンヤリ念じてた山﨑。トラウマ相馬。
前田直輝は練習から絶対1日1股抜きしないと調子上がらんタイプっぽい(偏見)。試合でも舐めプして思いっきり報復で削られるか監督から「軽いプレーすんな!!!!」って雷落とされてそう。しらんけど。
なーんか彼からは人を怒らせる何かを感じる。筆者的に煽ってもないのになんかここ数年で一番イラッとしたゴールパフォーマンスも彼だった。なんやろ……

ジョー居らんでこのメンツはヤバいってのと前田直輝には決められたくないって気持ち。

見所少ねぇな!

なーんか90分見た感想が「しんどい」に凝縮されててまぁこれも人生(ぐぬぬ)としか言い様のない試合。見所が少なくて負ける試合はトリニータでなくてもキツい。
疲れきって夕飯前に「とりあえずお菓子食って落ち着いてから飯にしよ~」って言ってボンヤリ菓子食ってたら腹一杯になった時くらいの虚無感。それか夕飯でカロリーメイトかウィダーのみ!みたいなディストピア飯しか食べなかった日の就寝前みたいな気持ち。

分かりにくい例え話は1ブログ1個までにしなきゃ……

なんかざっくりまとめたら
・シンプルに名古屋の質に負かされる
・時間がない!
・愚直さが辛かった大分
って感じでした。あと実況・解説がクッッッッッソムカつく(直球)くらい。
では。

名古屋こんなのやってたで

ビルドアップは4→3。守備は前から引っ掻ける。
実にシンプル。滅茶苦茶シンプル。

ビルドアップ。
ベースの4-2-3-1から……

米本を落としてサイドを上げる。
阿部(シャビエル)がアンカーの稲垣の周りを徘徊してパスコースに顔を出す。サイドは吉田が高い位置まで上がってマテウスがやや内側寄り。

金崎、マテウス、前田、阿部の前4人は流動的。
「大分は大胆なポジションチェンジの対応に戸惑う」事は多分ガンバ戦、神戸戦で予習済み。
各自の役割が金崎がタテ、マテウスと前田がライン際、阿部が中盤の繋ぎに顔を出す事を主な仕事にしてたが、ポジションチェンジを頻繁にしてた。互いに「今、自分は○○と入れ替わってるからこんなプレーしなきゃな」ってのが共有されてたから事故は起こらず。ちょっとマテウスが怪しかったが、左サイドにやや固定してからはより安定した。

名古屋の守備は4-1-1-4っぽく。

前4人が大分の4バック(3CB+DH)をマンマーク気味で縦のコースを切る。大分のアンカーを米本が狩りに行って稲垣が遊撃部隊。
噛み合わせを見ると……

こんな感じ。前4枚が交わされたら一気に大分のチャンスだった。アンカーの前田凌佑が前を向いてしまえば稲垣は渡と小塚を見なければならず、正直なところ「え、エスナイデル並にハイリスクな事してない!?こりゃチャンスあるで!(グフフ」とか思ってました。

大分の狙いと誤算

大分も大分でちゃんと準備はしていた。というか相手の前4枚をひっくり返せばチャンスが広がるのは想定内だったと思った。

噛み合わせをもう一度確認。

キープレイヤーは初スタメンの2人。前田と小塚。
前から規制をかけようとする名古屋を大分は嫌ではない。大分のビルドアップの「お誘い」に向こうからノッてくるんだから大枠である「最終ラインで落ち着いたボール回し」は変えずに、「内側から刺す」のを目的にしていた。そのための2人。

前田はボランチ、アンカーとして昨年の夏ごろまで主力の選手であった。特徴はプレス耐性。中盤の底というポジション柄、前を向かれたくないがために相手はあの手この手で規制をかける。並みな選手であれば一度下げて作り直すかサイドに逃げるか。しかし前田ならばある程度囲まれてもボールを見せる、隠すプレーが抜群に上手い。なんとなーーーくリケルメっぽさを感じる選手というか。背負ってからの引き出しが多い。

小塚は言わずと知れた現代的なパサー。運動量があるし、視野が広い。得意なプレーは矢印を外すパス。身体の向きがサイドに向けられていてもそこからSB裏へスッとスルーパスみたいな。プレー集を見ても相手のチャンネル(CB-SBとか)が開いてる所がよく見えていてスペースにボールを置くのがうまい。
そして元々は10番タイプだったからかキープ力もある。

前田と小塚の起用は相手を往なす、交わすための「溜め」を作るためだった。ボールに食いつく名古屋にエサを撒いて食いつかせてから空いたスペースを突くのが狙い。上手くいかなかったけど。

愚直さが辛い

上記の「溜め」を作る2人が気持ちよくプレーができない。中盤で時間の貯金ができなくなるどころか、ショッキングな前田の負傷交代でプランが崩れる。前田→島川に変えてからはアンカーに長谷川を置いたが今一つ迫力に欠ける。それどころかフラフラ~っと袋小路へ。

中盤で時間の貯金より捌いて展開をひっくり返す事のできる長谷川。しかしこの日は内側から攻める事を重視していたため、WBの松本、香川はやや中盤寄りに構えてトランジッションの準備をしていた。短いパスでテンポよく!みたいなサッカーはやってないからいきなりはできないし……となると今できる事をやるしかない。

この日の大分は左で作って右で仕留めるみたいな左右で違いを作っていた。左サイドは相手選手の前に立って背負って落としての連続。三竿、香川、小塚もみんな上手いし。一方で右サイドは小出、松本、渡。松本と渡はスピードと運動量を生かして背後を狙う。マテウスと吉田が間延びした間を小出がオーバーラップ。これが狙い。しかし、最初の策である中盤での時間貯金ができないからサイドへサイドへと追い込まれて回収される。知念はCB2人を、渡はSB-CBを引き付けるが右サイドはフィニッシュを求められていて……しょうがないから小塚が中盤寄りでプレーするが、それでは稲垣に捕まりやすくなる。愚直にプレーして調整もしたが、それは相手の網にかかっていくようなもの。バタついて網にからめとられて悪い失い方。しんどかった。

たられば論はご法度だが、もし前田負傷で島川投入ではなく、小塚をボランチに下げて藤本を投入していたならば、中盤での時間の貯金を保てるとは思ったが……片野坂監督は「まずは守備から」考える監督で、スコアレスな展開。ならばこの試合の狙いよりもチームの信念に殉じたほうが良い、という思いだろう。ブレない愚直さが結果論ではあるが裏目に出てしまった。

重大なエラー

ここ3試合続けて明るみになったのはディフェンシブサード(自陣の1/3)でのブロックのエラーだ。
ここ2試合では失点という目に見えた形にはならなかったが、この日の1、3点目はちゃんと構造から叩かれてしまった。
1失点目は大分は画面に10人。5バック+中盤4人が居たにも関わらず、吉田のカットインから失点してしまった。ここではポジションにセットしたのは良いが、そこからのマークの受け渡しが曖昧で、渡が吉田を見失って、松本が後手を踏んでカバーに行くも金崎がスクリーンをかける形になって吉田まで寄せきれなかった。
3点目はロングボールで自陣深くで起点を作られてしまい、ハーフスペースに飛び出した前田直輝にボランチ2枚が引っ張られてバイタルエリアががら空き。あれ、難しい場面だけどボランチのどちらかは我慢しなければいけなかった。(結果論)

この2つの失点から窺えるのは、流動的なポジションチェンジをされた場合、大分はボールウォッチャーになってしまい「人は居るが守れていない」状況が生まれやすい。これはこれからのトリニータを見る中で我慢しないといけない所であるし、改善が望める所。どうなるか楽しみ~!

しんどいけど

しんどい試合。Twitterでも「苦しい時にアクションができない」ってのを見た。サポーターからしても辛い試合。
今年のイレギュラーな日程で選手の強度もいつも以上に求められる。町田、香川、前田と負傷交代を2試合に1回ペースで行っているのも現状。難しい時期だし、戦術の浸透度も人それぞれ。そんなしんどい中でも、今節の小出みたいに岩田とは異なったタイプのオーバーラップを見せてくれたり、井上や藤本の様に特別指定でありながらそれぞれの魅力を見せてくれたりと悪いことばかりでない。しんどい。しんどいけどそれをなんとかしようとしてるのが伝わるからこそ、報われてほしい。また日曜日、良いゲームを。あわよくば勝利を願いたい。

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