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パブロフの犬

小学1年生の僕。
当時僕は学校に行くのがすこぶる嫌だった。
学内で虐げられた訳でもないのだけどとにかく朝、家を出なければいけない時間に癇癪を起こし父母を困らせた記憶がある。
当時を回顧するに、学校に行く事を踏み止まらせた原因は「学校トイレへの嫌悪感」に他ならない気がする。
(「学校トイレへの嫌悪感」については、下がキツすぎる為割愛する。)

僕が住んでいた地域では、小学校に行くまでに一つ山を越えなければいけない。
徒歩で片道40分の道のり。
朝地域内の指定場所に集まり、出立する。所謂集団登校という形をとっていた。
前述の通り、学校嫌いな僕は予定通り朝の下準備を終え何の問題もなく家を出れる…筈もなく、後追いで集団登校に合流するというのが日常だった。

片道40分という長い道程ではやはり便意を催す瞬間もある訳だ。大なり小なり…
ある日の事、集団登校に合流した僕は10分も経たずして漏らしてしまった。
そのまま学校に行ける訳も無く、急遽家へ戻り、一緒に住んでいた祖母の判断の基学校を休む手筈となった。
小学1年生の裏若き僕の脳に、この出来事が鮮烈に刻まれる。
「漏らしたら休める!」

そこからは怒涛の漏らし休みを乞う日々。
弁明すると小を漏らしていた(1番最初に漏らした物は大だが…)
学校を休みたいという気持ちが、漏らすという恥辱感や情けなさを凌駕した瞬間であった。
というより、パブロフの犬(パブロフの条件反射実験:定時刻に餌を与え続けられた犬が餌が無くとも条件反射的に涎を垂らしてしまう)
の様に、条件反射的に漏らしてしまっていたのか…
とは言えそんなに簡単には休めず、結果的に無駄だと理解をし諦めてパブロフの便意を抑え込み学校へ行った。

改めて、どっちにしろ下な話となってしまった事をお詫びしたい。

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