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女性向けお色気番組『ギルガメッシュNIGHT』のホームページ

1991年10月5日、「男も楽しめる、女の子のためのエッチ番組」というコンセプトで放送がスタートした『ギルガメッシュNIGHT』。本来はヌードや乳房露出などのエロ要素が一切ない女性による女性のための情報番組であり、主に女性視聴者をターゲットに製作された。ちなみにギルガメの出演者およびイジリー岡田も女性向けに作られた番組であることは知らなかったようである。

1997年、ギルガメッシュないとのプロデューサーである斧 賢一郎による雑誌のインタビューより

番組スタート当初、特に最初の3ヶ月間は映画紹介やオススメのデートスポット情報といった内容のあくまで真面目な情報番組であり、全国ネットではなかった。番組スタートから1年後の1992年10月には全国ネット放送が開始され、AV女優やグラビアアイドルの他、若手芸人、ミュージシャン等も多数出演しながら大人気番組となった。女性向けの深夜番組でありながらも男女が楽しく見られるように工夫していたという。

放送当時の『ギルガメッシュNIGHT』のホームページ

放映当時、番組のホームページがテレビ東京より公開されており、出演者のプロフィールや人気投票が閲覧できるほか、番組終了後、一部のコーナーの映像をQuickTime(メディアプレーヤー)で視聴することも出来た。Youtubeやニコニコ動画などの動画サイトが無かった時代、番組視聴者のファンはテレビ東京のギルガメのホームページにおいて動画を見ていました。

放送当時の番組ホームページで公開されていた動画の一部

ギルガメッシュNIGHTのホームページはWindows95が発売された後の1996年頃に公開された。シャワータイム、ランジェリーファッションショー、ギルガメ写真館、ドラマ三乳士などの人気コーナーも視聴&ダウンロードが出来た。しかし、当時のパソコン(PC)では動画の解像度が低かったので、画質が残念だったことは言うまでもありませんね…。

出演者の人気投票ページと番組終了時に掲載されたメインページ

事実上、『ギルガメッシュNIGHT』は1996年頃から番組人気が徐々に低迷し、視聴者がギルガメのホームページを閲覧していたという状況からも分かるように、この頃は既に地上波放送においてのお色気番組はマンネリしており、視聴者(主に男性層)はテレビ→インターネットへ流れ、お色気番組は視聴率を取れない時代になっていたのです。このような当時の状況を知らない世代(現在の40歳~50歳)の人たちは「自主規制」または「コンプライアンス」などの影響で深夜のお色気が無くなったのではないかと言い出すようになったわけです。ですが実際は90年代は深夜番組(お色気番組)にもホームページが作られ、そのホームページを視聴者が見るようになり、インターネットの利用者が増え、そのままネットの普及と共にテレビはネットに視聴者を取られてしまったと考えるのが正確です。

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