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中国版Tiktok(抖音) 360度分析

中国版Tiktok(抖音)のエコシステム構成

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・ショートビデオ、広告、ECとライブが一番中核の機能となっている
・大手が連携しやすくMCN専用機能、Official Account、EC連携が用意されている
・一般ユーザがコンテンツ生成、エンゲージメント、コンバージョンしやすくするための機能も多数用意されている

ユーザ利用状況

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DAUが4億も超えた。10代から60代まで幅広く利用されている。人生の大きいイベントの記録として、利用されていて、習慣化になっている。

Verticalで拡充しているコンテンツ

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#田舎こそ絶景がいっぱい
貧困地域の旅行促進キャンペーン。
観光地の所在地、ランク、交通手段、連絡先などを入力するとBytedanceが貧困地域と判断するとトラフィックの優遇が適用される

#誰でも科学者である
政府機関で専門家団体を作って、科学関連のコンサルを受ける
専門家団体配下の学校などで知識コンテストを実施する
Tiktok経由で5分間の特別枠を用意して露出させる

#無形文化遺産パートナー
無形文化遺産が若い世代にも伝わるため、コンテンツ促進、市場価値発掘させるキャンペーン。

#金麦キャンペーン
農業、農村、農民関連コンテンツ制作者支援プログラム。
既存の農業関連メディアと連携し自社プラットフォームで促進する。専門アワードと素人アワードを用意する

ショートビデオに関して

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・カテゴリ別で最適なテンプレートが用意され、真似することでブーストされている
・広告、EC、Game、知識課金といった多様なマネタイズ手段が用意されている

チャレンジ活動:広告主にエンドユーザが真似しやすいイベントを作って、ブランディング広告をブーストさせる
PICK計画:Bytedanceの経済圏でのみ流通させる広告
LINE計画:外部リンク設定で既存サイトへの誘導
Star広告:広告主とクリエータをマッチングさせる広告プラットフォーム

広告に関して

上記に説明したチャレンジイベント、PICK計画、Star広告プラットフォームなど多様な形式で広告連携が可能。表現形式も多様になっている。

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ライブに関して

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・2020年がLiveコマース元年とも言え、コロナの影響で芸能界の仕事がなくなって、たくさんの有名人がLiveで商品紹介・販売し始めて、その中でTiktokが必ず使われているプラットフォームと言えるでしょう。
・知識関連の専門家も次々とTiktokでアカウントを解説して、Tiktokで有名な教授、先生も多数出てきています。Liveでインタラクティブに交流できて、とても便利なツールとなっている。

ECに関して

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・SMB向けに直接商品展示、自社サイト連携、共同購入機能を用意している
・優勝なコンテンツ作者も既存Market Placeに出店している店舗の商品をTiktokに載せることでアフィリエイト報酬がいただける

その他サービス形態

・ミュージシャンプラットフォーム
ミュージシャン向けのプラットフォームも用意されていて、新作がTiktokでリリースして、たくさんの人がその音楽を使ってショートビデオを作っている。その拡散効果で名曲が次々と出てきた。人気になったミュージシャンをレコード会社にも紹介している。

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・エフェクト作成者プラットフォーム
Tiktokの一つの大きい特徴は大量のエフェクトで変身出来ること。自社で季節ごとに人気になるエフェクトを作っているが、それ以外に一般作者もエフェクトを作成して、Tiktokで流通させて、レベニューシェアの仕組みが整っている。

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・jianying(剪映) ビデオ編集者専用のプラットフォーム
Jianying(剪映)がPCで利用できて、高度なビデオ編集ツールとなっている。音声toテキスト機能もあって、簡単に字幕が作れる。他のユーザが作成したテンプレートを使って、ビデオ作成も可能。創作者間でFollow,コメントが可能のため、Community化になっている。

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・Mini program
Wechatでかなり利用されているMini Programの仕組みはTiktokでも同様で用意されて、しかもソースコードが一種類で、Bytedanceが提供している他のプラットフォーム(Toutiaoというニュースアプリ、Xiguaという長いビデオアプリなど)でもそのまま活用できる





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