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ハロウィンとコスプレとヤカラとオタク

さて、今年もやってまいりましたハロウィンシーズン。
私のお店は、アニメ・マンガ・ゲーム(MAG)のコスプレショップですが、近年はハロウィン仮装にMAGコスプレも含まれてきますので、この時期が一番の繁忙期です。
まあ、「池袋ハロウィン」なんてハロウィンという名を冠した只のMAGコスプレイベントもありますしね。
この記事も忙しい合間の現実逃避に書いています。(お昼は比較的お客様少ないので)

当店もハロウィンの日は概ねコスプレしてお客様を迎え撃っております。
ヘッダー写真は店長(おじさn…)ですが、若い従業員もコスプレしてお待ちしております。
今年(2021年)は、ハロウィンの10月31日がちょうど日曜日ですので、その日にコスプレ接客を行います。

さて、ハロウィンといえば、ケルト人の…
というよりも、日本ではすっかり陽キャパリピヤカラが仮装を口実にして騒ぐイメージも付いたイメージで、コスプレを年中の趣味とするコスプレイヤーにとっては「ハロウィン仮装と一緒にしないでくれ!」と毎回叫ぶのが恒例行事となっております。

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毎年警固公園では、行くあてのなく、仮装してただ立ちんぼで過ごす人や、見知らぬ人とビュープラやB612で盛った自撮り写真を取り合ったりな光景が広がります。
なお、2021年はコロナ禍もあり、公園は封鎖して締め出すとのことですが、どうせ天神中央公園や長浜公園に流れるだけなのになーと、指を咥えて眺めております。

当店にも、いろんなお客さんが来店するのもこの時期です。
普段は、コスプレを趣味とする、比較的おとなしい方を相手に応対をしておりますので、その真逆の人達が当店にも押し寄せてきます。
とにかく、圧がすごいし、普段の常識は通用しません。
(ここからは「ハロウィン仮装」と「コスプレ」と分けて表記します)

アニメ・マンガのコスプレ文化は1970年代ごろに興り、当時の「マンガは頭が悪くなる」などのPTAのバッシングなどの歴史、宮崎勤事件のオタクバッシングの趨勢も相まって、長年コスプレを趣味とすると公言するのは憚られる時代がありました。
その中で、それでもコスプレをするというのは、世間への反発心も含まれたある種の「カウンターカルチャー」でもあったのです。

そのコスプレ文化は、半世紀という年月を掛けて、屋外でコスプレ撮影会ができるようになったり、観光地でもコスプレイベントが行えるようになるなどして、長い時間を掛けて世間への理解を少しづつ獲得してきました。
そのカルチャーとカウンターの自負と言いますか、そのようなものもあるかと思われます。私もそうでしたので。

ところが、その「オタク的仮装文化」であるコスプレを、「ヤカラ的仮装文化」であるハロウィン仮装が、この3~5年位で一気にワンナイトカーニバルとしてマスコミなどを通して「悪い方向に」席巻しました。

オタクが半世紀かけて砂浜に書いた文字は、パリピが1年1日…正味5日位で大波のように消し飛ばしてゆきました。マナーも一緒に。

個人的には、そのビッグウェーブにも乗っかって、せっかくだからコスプレでハロウィンも遊んじゃえ!まちなかでコスプレできるぞ!と軽率な考えで毎年お店で仮装する、そんな楽しい日でもありますので、世間から冷笑されないよう振る舞いたいなとは思っております。

なお、警固公園の翌日は大規模に清掃が行われています。

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親不孝通りも有志で清掃活動が行われています。(ハロウィンでは遊ばずに、清掃活動をメインにするコスプレイヤーも多いです)

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最後に、お店の方から「ハロウィンあるある」を…
皆さん、できれば着る当日じゃなくて、一ヶ月前くらいに着たい衣装を考えておいてくださいね。

…だいたい、「なんかいいのないっスか?」って聞いてくる人に限って、衣装を色々提示しても「そういうのじゃないんスよねー」って消去法的にこだわりだす…

他にも…
「めちゃくちゃ玄関前でタバコ吸ってから、クサイまま来店」
「電話(お店で着る衣装の作戦会議)をしながら来店」
「ノーマスクで大声で騒ぐ」
「女性従業員に『チンコの被りものない?チンコ!』とセクハラまがいのお尋ね」
「従業員の身体的特徴を笑う」
「ガチコスwww、こんなまじでコスプレすんの?と、そもそものコスプレの否定」
まあ、ハロウィン仮装のパリピ様は枚挙に暇がありません。

我々は接客業でもありますので、表では笑顔でも、心のなかでは「おう、こうやって凄む人たちも大統領もどうせフライパンで殴れば死ぬしな」と思ってたりしますので、なにとぞ…

皆様、良いハロウィンをお過ごしくださいませ。

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