『煙草』

僕がタバコを吸う理由は特にはない。口元が寂しいからとか、ニコチンを摂取するからとか、そんな理由は当てはまるかもしれないが、わけもなくタバコを吸ってるのが実情だ。タバコを吸いながら考え事をすると、たばこ税について考えなくていい。呑気に20万円もドブの捨てているから別にいいのだ。
でも、貯蓄はしなくちゃいけない。そうしないと悲惨な最期を迎えることになる。22歳の時に書いた歌詞は遺書だった。

It’s me
Hear the sound
Another rope kills me
Now I say kiss myself
You got me say so I like you

首吊り自殺をしようとしている時に考えた。別にクビなんて釣ろうとはしなかったが、あのちゃんみたいな希死念慮もない。ただ、漠然と消えていたいという思いがあった。今はないが。

尤もらしいことを言えば、僕は絶望を手に入れるのは容易いということだ。自殺学の本を読んで、希死念慮サービスに電話をする。
「アメリカでカートコバーンみたいに拳銃自殺したい」
電話口のおばさんは困惑していた。

切り終わるとアルコホリックになった。
イーロンマスクは女の尻をXに載せて笑っている。今日も富裕層は合理的に詐欺をしている。

もっと言えば、それは世界としての気概、気概としての場所。東京みたいなもんだ。

二十代後半になってそろそろやらないといけないことも増えた。でも、いっそのこと辞めれるなら煙草はやめておきたい。そして、東京に帰りたい。そして、カートコバーンを忘れたい。

27歳で死ぬことが10代の夢だった。NirvanaのDumbを聴くと死にたくなった10代を思い出す。MTV UNPLUGGED IN NEW YORKの最後のライブ。カートは拳銃自殺した。

でも、それぐらいしか興味がない。坂本龍一がこの世をさって生きる指針を見失った。僕の思いは4月の春の日にまで行き着く。その頃には何か変わっていて欲しい。

相変わらず、見下している。過去の自分を。もっとああしとけばよかったという思いが日に日になくなっていく。どんどんと見直すことも無くなった。友達もいなくなって、ピアノはperspectiveになった、YMOの。

YMOの出会いは煙草だった。ライディーンが好きでTechnopolisを東京旅行の際に品川駅で聴いていた。東京に来たんだ、そんな思いが脳裏をよぎった。でも、時がたって飽きてしまって、本当の音楽の真贋がわからなくなって、もしかしたらG-Easyとか、Kero Kero Bonitoとかの方がいいかもしれないと思い出すともう何も手がつかなくなる。アルバムで曲は聞いてないし、カニエウェストのアルバムを最後に聞いたぐらいだ。Bound 2

タバコを吸いながら朝早起きして(sic)boyとか¥ellow Bucksとかを聴いていたのが懐かしい。どっかの番組であったような話だった。今も煙草を吸っている。タバコが小説に出てくるのは主体のせいだ。
酒を飲むこともなく、健康的な生活はなぜか遠くなった。こんなポエムはしまっておけばいいのに。

もっと若かったら、もっと金があったら、僕は満足していた。

本当に若かったらね。

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