キノックが振り返る【四象戦2021秋の陣 決勝】②2回戦 東場

 前回の続きです。2回戦東場は変な仕掛けを繰り返したせいで、長文の反省文になっています。

 より精密に牌譜や局収支の期待値を検討されている方々の反論にとうてい耐えられるものではありませんが、よろしければ御笑覧ください。(検討といえば、最近、NAGAにネチネチと批判されるのが癖になってます)

2-1 東1局

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 チロさんからリーチがかかったところでテンパイ。一発目ですが、巡目も早くて相手の待ちもわからないので、いつもどおり即赤5sリーチです。聴・即・立。麻雀AIには損だと言われる気がします.. (結局、でぶともさんに上手くさばかれてしまいました。)

2-2 東2局 

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 初手6sて。南が最善でしょうか。一応、6sの意図は、ドラドラor役役orホンイツorトイトイの倍満~満貫までのパターンをなるべく多く見てです。

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 対面から白ポンして打7m。やりすぎでは...? 役牌は、リーチがかかってなければ基本はポンしてます。5s残しは鴨神さんのいう通り赤5s重なりを見てです。ただ、5sは25sと58sの2つの両面筋にかかっていて、後々の危険牌になりやすいので、この後すぐにリリースしてます。(字牌や端牌を抱えて安全度を確保した方がよいかな、との判断です。)

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 そうこうしているうちに、チロさんからリーチ。字牌を切って降りていたら、↑のとおりフリテンの69mでテンパイしました。なんでフリテンやねん...と、いつものことながら失笑していましたが、「6と9」「1と4」のような端にかかった両面は、待ちの良さではAクラスなので、しばらくゼンツです。5200点ありますし。

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 ここで4mを持ってきました。この4mは無筋で、チロさんに相当危険な牌です。ということで、押します。

※ 真面目にいうと、両面の無筋が14m、36m、14s、25s、14p、36p、47p、58pとまだまだ多かったので、勝負です。一応他家の思考時間も使って、何となく筋は数えてました。鴨神さんもいっていましたが、4mが通ると1mで降りることができる、というのもあります。あと、チロさんは7,8sを手出しでリーチしているので、愚形ということはあまり考えられず、その意味では次の無筋で降りたかもしれないです。

 ここでトップに立ったので、まだまだ優勝の可能性は残ってるな、と思ってました。

2-3 東3局

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 連続で初手6s。老師は6sがお嫌いのようで。...意図としては、役牌(特にドラの東)を重ねて1メンツを作ることをベースとして、役牌で1メンツ、ピンズで1.5メンツ(メンツと雀頭)、マンズで1メンツ、索子で1メンツを作るという構想なので、その構想では不要かつ後々鳴かれる可能性の高い6sを先に切った、という感じです。役牌やピンズが膨らめばホンイツにします。

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 前述の構想で進めていましたが、さすがにゆっくりとはやらせてくれずに、タマさんからリーチが入りました。持っていた字牌を切って降りていたのですが、ここで突然、上家のチロさんから7pがツモ切られました。7pは、無筋でかつタマさんの河にピンズの情報がないことから、かなり危険な牌で、チロさんの殺気を感じました。

 この時すでにチロさんがダマで張っていることも考えましたが、「チロさんがイーシャンテンであればチロさんの安パイも持っておかなければならない」と思い、チロさんに通っていない2pを先に切ることにしました。

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 結果、すぐにチロさんから3p切りでリーチ。この3pをチーしました。チーした理由は、チロさんのリーチの一発消しと、そもそも安全牌がなく、少しでもテンパイをとれる可能性に賭けた方がよいかな、という理由です。もちろん、前順に2pを処理してチロさんタマさん両方に現物の7pを残していたのも大きかったと思います。 

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 数巡して4mをツモ。5mの片上がりでテンパイしました。8mは①6mのワンチャンス、②(チロさんは)r5mを先切りしているのであまり当たらない、③ドラが7枚中6枚見えていて、打点が高いケースがあまりない、といった理由で勝負です。ここでひょっこり上がれるのは大きいな、と思ってました。

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 チロさんから2mが切られました。2mをチーして1pを切れば安全にテンパイが取れそうですが、いかんせん1pが危ないので止めました。特にチロさんはドラのダブ東とr5pを先に切って3pを宣言牌にしてのリーチなので、チロさんに対しては(1pを含めて)3pの周りは相当危ないと考えてました。

2-4 東4局1本場

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 上家のチロさんが切った5sをチーです。チンイツで高くアガるか、一通でかわし手にしようとしてます。親のチロさんの河が異常(ダブ東を一打目に切って中ポン、その後数種の数牌が出てくる)なので、かわし手よりです。

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 3sもチーして、打6sとしました。9sはフリテンですが、後からチーすれば良いのと、東が重なれば78sを払って東のみに移行できるので、早い順目に東や9sが来ないかなー、と思ってました。(甘すぎか..)

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 チロさんが中に続いて北をポンして打7mです。中北ポンしてマンピンソウ。もうテンパイやぁ..。その直後に5mを持ってきました。チロさんは、萬子の7より下でターツが残ってそうだったので、この5mは最後まで打つ気はありませんでした。

2-5 東3局2本場

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 ここから打4sです。ホンイツトイトイか6m重なってのドラドラトイトイを見ています。

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 ここで西ポン。これは「パルプンテ」です。なんか起これ!っていう..結果、後で手牌が真っ赤(当たり牌でいっぱい)になり、解説席のみなさんに「アカック」といじられることになりました。麻雀は難しい...

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 この赤5sは下家がタンヤオ気配なので、鳴かれる前に切ろうと思ってきって切ったら鳴かれました。

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 赤5sを鳴かれた後、4mを持ってきました。ギブアップです。4mは鳴かれるor当たり牌の可能性が相当高いので、鳴かれる可能性のない1pから切って守備に徹することにしました。多井さんに「ヒット&アウェーで距離感保ててる」と言って頂いて、嬉しかったです

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 タマさんから赤5mが出てきました。4mが通りそうですが、タマさんが赤5pを持っていた場合には、あえてr5mを切っての56mで47m待ちにするというケース(4ハンも5ハンも打点がほとんどかわらないので。ちょっと打点状況は違いますが、石橋伸洋プロのr5p切りリーチが有名ですね。)があるので、4mは47mが通らない限り打つのはやめようと考えていました。

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 下家のタマさんから5pが手出しで出てきました。赤5pとの入れ替えや良形変化が考えられるので、36p47pは相当危険だなと思いました。

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 なので、この8pをポンしてテンパイを取るのはやめてます。

2-6 まとめ

 東場を終えた時点で28300点の3着となりました。(東4もリーチできた時の待ち選択などやや考えていましたが、割愛します。)

 東場は配牌が苦しく感じて、結果、微妙??な鳴きが多かったと当時は(今も)感じてしまいましたが、「まあ今更萎縮してもしょうがないか」とにっちゃりしてました。

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