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赤外線カメラ YASHICA EZ Digital F537IR

私も最近知ったことだが、かつてヤシカには赤外線機能が備わっているコンデジがあった。

いまから解体されるこのカメラだ。


ホワイト化するこのご時世、このようなカメラはおそらくもう出てこない。

なぜならば世の中には、赤外線カメラで女性の服を透かして撮ろうという貧困な精神の持ち主が一定数いると思われているからだ。
実際にどれほどそんな人がいるかは分からないが、盗撮が未だにそこそこメジャーな犯罪として知れ渡っている事実がある。
赤外線カメラを発売するのは“犯罪の助長“として世間から叩かれること待ったナシなのであります。

よって、今の技術ならばもっと活躍できたはずの赤外線カメラもトンマな世界の趣向により淘汰され、現在改造なしの既製品で赤外線写真が撮れるこのカメラは非常にレアであります。

左側盛大な黄変

ちなみに私はメルカリで1万円だったものを、クーポンを使い5000円で購入し、届いた後、画面の大きな変色を確認し5000円分返金してもらったので、無料でいただいたという感じです。(ちなみに変色は購入前に指摘しましたが、「変色していない。写真の角度のせいでは」との事で購入したがこの結果だ。前の持ち主はこれを本当に変色だと思わなかったのか?)

今後さらにプレミアがつくかもしれませんので、入手はお早めに。
私も変色してない個体が欲しいわ〜。


ネジを外し、容易にお開き状態に。

このカメラは通常の撮影モードとIRモードが切り替えすることが可能で、赤外線を含む可視光を受容する様にできております。

このローパスフィルタによって赤外線をカットし、通常撮影を行い、IR撮影の際は物理的にレンズ外に持っていくことで切り替えを実現している。
ローテクだが、ローテクは故障が少なく、故障したとしてもセルフで修理がしやすいので私は好きだ。
そのテクノロジーをわざわざ外し、IR80という赤外線を透過するフィルターを替わりにつけます。


きちんと元に戻したら、IRモードとカラーIR80モードが切り替えられるようになりました。
IRモードも赤外線感はあるのですが、IR80はそれを凌ぎます。しかし、随分可視光をその分絞ってしまっているので画質もぼやっとしており、かなり光量が少なく暗いです。

IR80モードは日中明るい時間帯に、本来のIRモードは赤外線ライトも点灯するので暗めの場所にて使用を想定しております。


このカメラ、非常にコンパクトで軽量で、素晴らしいです。
このようにある専門的な機能に振り切った製品が私は好きです。

このカメラの絵作り力を使って、作品撮りをしたいとおもっています。
まずは人を撮りたいですね。


以下は作例です。

IRモード
実際はフラッシュはたかれておらず、赤外線ライトによって照らされているため虫が逃げずらい。
IRモードは通常モノクロになるが、カラー撮影時にシャッターボタンを押すと同時にローパスフィルタを外すと擬似的にカラーで赤外線写真も裏技的に撮影可能。
通常撮影もCCDセンサーの渋い写りで、大変好み。
改造によって捨ててしまった描写だが。
IRモード
カラーIRモード(裏技的)
通常IRモード
改造IR80モード
通常IR
IR80

天気が良い日に撮影すると、その差は歴然です。

私はこのように改造しましたが、普通に改造しないで使っても素晴らしいカメラだと思います。
できればこの記事が拡散され、人気が出て価格が高騰しないよう祈るばかりだ。

まぁ、私の拡散力では心配ゴム用。

それでは。

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