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高齢者の健康をサポートする“対話型AI〜LIFE TALK ENGINE〜”を使った実証実験を開始

これまで、LIFE TALK ENGINEの社会実装に向けた取り組みを紹介してきましたが、今回は高齢者の健康をサポートする“対話型AI〜LIFE TALK ENGINE〜”の本格的な実証実験を開始したので、その模様をお届けします。

高齢者の健康をサポートする取り組みとは

今回開発したのは、AI と日々何気ない対話をしながら、高齢者の健康的な生活をサポートする対話AIです。このAIには、3つの見守り機能があります。

①暮らしを見守る
「おはよう!調子はどうですか?」や「今日のお昼ご飯は何を食べるの?」など、AI からの声かけや対話から異変を察知し、必要な方に報告することで暮らしを見守ります。
②心を見守る
対話する声から、喜び、悲しみなどの感情やメンタルの状態を可視化することで心を見守ります。
③身体を見守る
東京大学のデータベースと連携し、AIからの体調に関する質問に答えていくことで自動問診のような役割を果たし健康日記帳として毎日記録していきます。また、何気ない会話から言葉遊びへ誘導し、声から認知機能を測定します。認知機能を日々モニタリングすることで、悪化をいち早く発見し、トレーニングを促して改善に導きます。

このように見守った情報を、ご家族など必要な方へ共有することで、健康的な生活を支えながら社会との繋がりを作ることができます。

今回の実証実験

今回の実証では、日常生活の中のコミュニケーションの新たな場所として、AIアバターとの会話環境を取り入れることで、会話の機会と意識を高め、日常生活が少しでも前向きに・楽しくすることを目指し、結果として、高齢者の健康維持・認知機能(会話や判断能力維持)に寄与することを目指します。

実証実験参加者の声

現在途中経過ではありますが、以下のような声をいただいています。
「毎日睡眠のことや体調のことを質問してくれるので、自然と健康を意識して生活するようになりました。」
「昔話をしてくれたりクイズを出してくれたり、毎日違う楽しみがあってAIと話すことが毎朝のルーティンになりました。」
今回の実証実験はまもなく終了予定ですので、引き続き反響を集めていきたいと思います。

まとめ

今後は、今回の実証結果を踏まえて、高齢者宅へのAIアバター対話環境の効果的な導入に取り組むとともに、将来的には、単身高齢者宅への導入により、孤独を感じる高齢者への新たな対話機会の創出による認知機能(コミュニケーション機能)維持支援サービスの確立を目指していきます。
リアルな繋がりが減りつつある今の社会でも、孤独や寂しさなどの感情に陥らず、健康で明るく前向きな生活の後押しができるよう、今後もwellvillは人々の生活空間に溶け込む対話型AI(アバター)の開発に取り組んでいきます。


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