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あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか

挑戦的なタイトルの本著。

社内の新規事業研修でとある講師の方から勧められて読んでみました。

早速本編に入っていきたいと思います!

発想の質を高める

まず、アイデアは知識量と発想力の掛け合わせであり、知識がなければ発想力を研ぎ澄ますことが肝要という話。
これが東大生を超える可能性です。

より具体的には、発想の質は
知識✖️発想率✖️加工率の総計で決まる。

そして発想の質を高めるポイント一つ目は、フレームワークを研ぎ澄ますこと。

ここで事例をひとつ。

世の中にどんな自動車があるか?と問われた際に
① ホンダ、日産、トヨタ
②セダン、ワンボックス、軽自動車
という答えがあったとします。

①はメーカーで答えているのに対して②はボディ形状、排気量をこたえています。

一方、理想的な答え方のフレームワークは、メーカー、排気量、価格、原産国と幅広いものであること。

この軸(フレームワーク)をまず定義することが大切と説きます。

書くことはやはり大事

二つ目は、何はともあれ、書くこと。

書くときだけが考えていたといえる、とは様々な方が言っていることですが、エジソンのような天才でもガッツリ書いていたそうで、総計3500冊ものノートにアイデアがまとまっているといいます。

(例外として、三島由紀夫は最後の一文が決まるまでペンを執らなかったとのこと。凄まじい。)

ロジックツリーってどうやって作るの?

次にロジックツリーの作り方について。

ロジックツリーは直感で作っていくのが正解です。

(意外!)

ただ、それだけだとMECEにならないので分解して作っていきます。

ここでもう一つの事例です。

公園の鳩が減ったのはなぜか?

ここでたいていは減った理由を考えて分岐させまくるケースが多いのですが、優れたフレームワークでは、増加率が減ったのではという軸を設定していける。

またロジックツリーの最終点は、「限られた時間内で直感では導き出せなかったところまでをブレストで出していき、最終的に具体的なレベルまで落とし込める」こと。

ゴールはこれを完璧にすることではなく、
バカの壁(鳩の増加率の減少)に気づいて真相に辿り着けること。
ロジックツリーはあくまで手段なので、完成させることをゴールにしないことが大切です。

幅を広げるために

さらに、情報は深さより幅が大切と説きます。

その為に、偶然の出会いを推奨する。

この偶然性を表現するのに、「本屋で偶然飛び込んだ本」というレベルではまだ足りず、「棚から落ちてきた本」くらいが理想。
そのくらい自分が予測しない視点から知識を掴み取ることが大切ということでした。

(夏目漱石が弟子候補にウィンドウショッピングをするか?と聞き、しない人を弟子に取らなかった事例も引用。) 

最後に

著者は学びの重要性も説きつつ、いかにそれを瞬発的に活用していくか、深く掘り下げていくかをわかりやすい事例で述べています。

その中で度々強調されているのは、語彙力を磨くこと、why?で考える癖をつけること。

インプット中心の学生生活を余儀なくされる日本人にこそ求められるスキルであると感じます。

自身も読んで終わり、学んで終わりのことが多いので、活用力を養っていきたいです!


業務活用度:5
即効性:5
読みやすさ:5
対象年齢:全世代
対象業務:企画、新規事業、営業、スタッフ、エンジニア

ご興味を持たれた方は、是非読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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