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ここだけの漢方話

生薬は大きく分類すると、植物薬、動物薬に分けることができます。植物薬の説明は省きますが、動物薬は海馬 (タツノオトシゴ) 、海狗腎 (オットセイの睾丸) 、熊胆 (くまのい) などなどがあります。

動物薬は「血肉有情の品」と言われ、特別な効能効果を持っているものが多く、普通の薬草ではなかなか治らない病気にこれらの動物薬を投与すると、思いもつかない治療効果を得ることがあるそうです。

その中でも昆虫類はよく用いられています。古代中国では実際に食用にされていた昆虫は、アリ、サソリ、ムカデ、蝉の殻、コオロギなどかなり多く「神農本草経」には、薬用昆虫としてすでに、21種類が記載されています。

虫薬としての「アリ」は、不老長寿に重宝されたといいます。なかでも中国の「蟻科」がある病院では、アリのみで様々な処方が行われています。アリは細菌や病原菌に感染することなく、昆虫の中では、かなり長生きの部類に入ります。

そこで注目されているがひとつは【アリフェロモン】です。アリフェロモンは人体にとってホルモンや免疫物質に似た働きをし、これらのバランスの乱れが一因となる症状に有効とされています。

特にリウマチへの作用には民間療法でも定評があり、25万人のリウマチ患者を対象に行われた中国の臨床試験では、アリの有効率は87%という高い結果が出ています。さらにアリフェロモンには強い抗炎症や鎮痛作用もあることから、節々の痛みには特に有効と考えられています。

アリは、古くから滋養強壮に用いられてきました。自分の体の数百倍のものを持ち上げて運べるとんでもなく怪力の持ち主である、アリのエネルギー源とされるが【エクジソン】と言うホルモンです。

アリパワーで更に注目されているのがこの【エクジソン】です。筋肉増強・血糖調整・動脈硬化、不整脈の予防・性機能回復の作用があると言われ、アリに含まれる豊富な亜鉛やセレンなどの天然ミネラルは、各臓器の機能を高めるとされています。

ミネラルは人工的に精製されたものより、自然界で生物濃縮されたもの方が、吸収性や安全性において優良と考えられています。

同じ昆虫の蜂はハチミツやプロポリス、ローヤルゼリーなど健康にお馴染みですが、アリはまだ馴染みがそれほどありません。

この素晴らしいアリパワーを私たちの健康作りに役立てない手はありません。

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