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交通事故死亡者数減少

6年連続減少

 1月に警察庁より2022年の1年間に発生した交通事故の死者数が過去最低になったことが明らかになった。昨年全国で発生した交通事故による死者数は2610人であり、この数は統計を取り始めて以降で過去最少を記録した。都道府県別で見ると大阪府が最悪の141人、続いて愛知県の137人、東京都の132人などとなっている。また、年齢別死亡者の内、高齢者の割合はやく56%で半数を超える。月別で見た場合、年後半になるにつれて増加する傾向にあり12月が最も発生件数が多い。

死亡状況

 死亡状況で最も多いのが歩行中(36.6%)で次いで自動車乗車中(33.7%)である。全体の7割弱を占めている。また歩行中死者のうち70%は高齢者(65歳以上)であり横断違反が最も多くなっている。

 また、飲酒運転による死亡件数は年々減少しており令和元年には過去最低を記録している。平成13年以降では法令改正も頻繁に実施され厳罰化が進んでいる。令和元年における飲酒運転とそれ以外では死亡事故の比率が約7.9倍も違っている。

 更に、後部座席におけるシートベルトの着用と非着用における死傷者数を比較すると高速道路では約11.7倍、一般道では約3.3倍となっている。

各社の対応

 各社も事故回避に向けて運転支援システムの充実に取り組んでいる。代表的なものとして、スバルのEye Sight(アイサイト)がある。国内では一番性能の良い運転支援システムであろう。これは車の周囲360度全てをカメラによって監視し警告音や警告表示によって運転者に知らせる。更に、回避不能の場合は障害物を避ける操作をシステムが行う。

 保険会社のイーデザイン損保は最近「&e」(アンディー)というキューブ型のセンサーを発表した。これは運転をスコア化し運転を評価してくれものである。どこで急ブレーキや急発進をしたかなどを感知し、スコアに応じて「ハート」が貯まりコーヒー等に交換できる仕組みになっている。これにより、自分の運転傾向が把握でき改善が期待できる。

 上記でいくつか運転支援システムを紹介したが、あくまでも運転主体は人間であり最大の効果は個々人の努力である。最近も飲酒運転や前方不注意に伴う死亡事故があった。かけがえ無い人を失った悲しみは計り知れない。私も時折運転する。目的地についてエンジンを切った瞬間、とてもホッとした気持ちになる。是非、皆さんで事故のない社会を目指しましょう。

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