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最速感想「シャン・チー/テン・リングスの伝説」この映像がすごすぎる!!

このコーナーは
半沢直樹の格好で直木賞を目指す
ダメ沢直樹が執筆のリハビリとYouTubeのネタを兼ねて

新作映画を最速レビューします
(後半ネタバレありになります。マーベル知らない人にもわかる仕様)

マーベルの新作
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」9月3日公開

初日の初回!朝から行ってきました。

アベンジャーズシリーズは「エンドゲーム」でいったん一区切りとなり
その続きに連なる新ヒーローが描かれる期待作

とにかくマーベル映画を観終わると思うのが

「あー、アメリカ人として原語でわかりたかったー」
と小林よしのりが知ったら怒りそうな感情が湧く。

それくらい、おもしろいのだ。

例えるなら「ガンダム」みて
ああ、「哀戦士(挿入歌)」原語でわかりたかったーとか、

エヴァの挿入歌、日本人なら原語でわかるのいいなー、ということだろう。

最近の演出として
少し前のロックソングなどが使われる傾向にあるからなおさらである
(前作、ブラック・ウィドウもそうでした)


笑ったのが最初に

「エンドロールの後にも本編が流れるので最後までお楽しみください」

と注意書きが出るところ

『いや、わかってるわΣ(゚Д゚;)』
アベンジャーズファンならお約束。

それ
「アンコールがあってその後、全員出てきて歌うので最後まで帰らないでくださいね」

ってコンサートで言ってるのと一緒(;'∀')

「あれ?今回はもしかしたらないのかも・・・・と少しドキドキするのが良いんだ(;´Д`)」

それは良いとして・・・・


カップルならば絶対に二人で頑張って全作制覇して
新作を映画館で二人で観て欲しい。

「マーベルシリーズの新作を映画館で迎えられる」
という幸せを噛み締められるだろう。

と私は観終わった後に思った。
マーベル映画ってユーモアがあって終わった直後にニヤリとしてしまう。

もし、僕がアメリカ人で友達と一緒に観に行ってたら
手を叩いて笑ったと思う。

「こうしたサブカルが求める理想は仲間を作り
一緒に共有することなのだ」
(これは漫画「2.5次元の誘惑」が語っているのでまた次に)

今回、とにかく映像が頂点に達したのか

「これを映像化できるのマーベルだけじゃないか」と思える映像

ネタバレになるから言えないが(後半ネタバレ)

カンフー映画をマーベルが撮ったらどうなるのかなーという部分も
すごいのだけれど、

その後がすごい。

逆に今回は映像が一番の見どころだった。

地味な予告だったからすごく哲学的な映画なのかと思っていたので意外。

アジア人の顔って
映画「ミナリ」の時もそうだったけれど

見ていくうちにどんどん愛嬌に引き込まれていく感じがあり
アジアンビューティーも、美しさに不思議な趣がある。

ちょっとだけネタバレすると
カンフーシーンで
刃物を持った男と走行するバスの中で戦うんだけど
戦ううちに車体の下に穴が空き、そこにあった大事なホースが切れることで

踏んだブレーキが効かなくなる、
さらに車体の下部の機械がむき出しになるあたりが

このシリーズの毎回すごいリアリティ。

「そりゃあ、そうなるよね」という
スーパーパワーとリアリティが常に同居しているのだ。




さぁ、ここからはネタバレあり編

とりあえず私は、
「シャン・チー演じる - シム・リウ」が途中から「なだぎ武」さんに見えて

ヒロインのケイティ演じる- オークワフィナが「椿鬼奴」さんに見えて
(↑この人ゴールデングローブ賞で主演女優賞とってる)

妹シャーリン演じる - メンガー・チャンが「ハイヒールリンゴ」さんに見えてきた。
ぜひ再現やって欲しい。


そのすごい映像と言うのが
ラスト付近で訪れる村の生き物たち・・・・

あれ?シーサー?あれ?九尾の狐?どれも伝説上の生き物だと思うんだけれど
それが完全に生きているのだ。

そして、中国といえば「龍」
龍が思いっきり出てきて
その上に乗って走って戦って、

暗黒龍みたいなのと大激闘。

これを破綻なく映像化していることに度肝を抜かれる

これだけで映画史に残るんじゃないか。

「龍の上に人が乗って水の上で暴れまわって戦う」
なんて文字にはできても映像にはできない。


主人公シャン・チーの女友達ケイティは
昔喧嘩を止めるために男に割って入って
「ホテルカリフォルニア」を熱唱した、というエピソード

これがまた活きてきて
歌声も「鬼奴さん」みたいなのだ(;´∀`)

「ゆっくり休むんだ・・・・それとも」
といって
エンドロールでカラオケに行くリンクは
最高。
(ホテルカリフォルニアは洋楽で知ってる数少ない曲)


あらすじを、ざっと言うと

「テンリングス」(10個の輪っかを両腕にはめる)という無敵の力と不老の力で千年生き
力を自分のために使った親父。

そのしがらみのために母は殺され、家族は散り散りに。

普通の生活をしていたシャンチーは
謎の組織に襲われる
実は鍛え抜かれた暗殺技を持つシャンは危機をくぐりぬけ
妹と再会。
2人の持つペンダントは母の守っていた秘密の村へと繋がる鍵だった。

村の封印の奥に母は閉じ込められて生きていると信じる
親父シュー・ウェンウーは村の最奥に攻め入る

それを止める村人とシャンチーたち。
村の守護者の元で修行をしたシャンは父が唯一勝てなかった母の力

パワーに自然の流れを呼び込む技を知る
(力に抗わず流す合気道のようなものだろうか)

最強の親父は封印の場所にたどり着き封印を解く

シャン・チーは親父に戦いを挑み、力の流れを掴みテンリングスを自らに呼び込み

すべての力を集めて親父を倒すか、というところで力を突如、放る

しかし封印を解いた邪悪な化物が現れ親父は魂を取られ絶命
村の湖の底にいた龍と共に化物と戦い、テンリングスの力で倒す

・・・・・いろいろ端折ってあらすじはこんな感じ。

カンフー映画をみると強くなった気になる、
に漏れずこれもすごく強くなれる

自然の力を取り込む修行をするシーンが特に
力に身を任せるのではなく、
自然の流れを操るようにしなやかに戦う、というのが表されている。

親父を倒さないシーンも含め
この映画敵はほとんど死なない。

龍のシーンの映像がとにかく動きまくるのがすごすぎるので必見。




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