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「世界の果てに飛ばされた、半沢直樹もといダメ沢直樹は何を見る」#5

電動チャリにスマホホルダーを新調して、
ライトも付けてバッテリーを節約。

さあ、バリバリに働く。
仕事前に朝Uber配達、仕事終わって深夜まで配達。

休みの日は一日中Uber Eats配達。

・・・私は何をしているのだろう。

『パンケーキの配達』
ではフワフワのホイップクリームが崩れないように慎重に運んでください、と
明記してある(;'∀')

こ、これは「時限爆弾ミッションだ!」

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「デスストランディング」というゲームで伝説の運び屋「サム」は
「時弾爆弾を運ぶ」。慎重に運び、底なし沼に投げ込むと成功する。
(おい、フワフワパンケーキを物騒なモノに例えてんじゃあねーよΣ(゚Д゚;)

・・・道行く人や、配達先のお店の働きぶりをみるのは楽しい。

何が私を癒すのか、、もうわからなくなっている


船橋にあるイオンモール
ああ、ここのマクドナルドは
・・・3階だ。確かここも、昔、ネタ合わせで使った。
そう、このイオンが出来た日、朝から並んで2万円で32型のテレビを買ったのだ
(当時、その行列に並んで新聞を読んでいる姿がテレビ、確か「ガイアの夜明け」に映った(;'∀')

記憶が蘇る・・・。

どんどん速くなっていく、
「荷物を背負うまでの速度」
「建物の名前のプレートを見つける技術」
「ナビの使い方」

本当に伝説のウーバー配達員になれそうだ

少し夜になると街は静かになる。

遠く遠くに配達に行くと、見ず知らずの真っ暗な団地に入ることもある。

ドラマ「半沢直樹」の2020年シリーズでは冒頭で半沢を「世界の果てまで追い落とそう」と
伊佐山が恨み節をぶつけるシーンから始まる。

まさに、世界の果てまで来た半沢直樹。

疲れ果て、自転車をこぎ続け、たどり着いた場所で見たものは、

配達先のとある家庭が見せた笑顔だった。

配達に向かうと、なぜか家族総出で私を出迎えてくれている。

「来たよ、来たよ」と子供に教えるお父さん。

「半沢直樹のものまねYouTube見させていただきました!応援してます」
と笑うお母さん。

そ、そうなのか!
確かに、たまにやけにニヤニヤしている受取人がいるんだけど、
あれは僕のプロフィールを見てくれていたのか。

プロフィールはこんな感じ(;´∀`)

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(↑写真は倍返しの顔をしたら怒っているように見えるので笑ってください、と認識されなかったので渋々ギリ笑っている感じを出している(^◇^;)


なんだか胸が熱くなった。
奇麗な家に住む家庭が、私のような底辺の人間に与えたのは
その幸せの温もりだった。

嬉しくなった。
そう、やはり映画「パラサイト~半地下の家族~」にあるような悪意は間違いなんだ。(貧乏人が金持ちを逆恨みして惨殺する)

幸せは幸せを呼ぶ。人の心の正しい在りようは、温かさなのだろう。

私は、あの家族を忘れない。

次回「ダメ沢直樹の人生倍返しだ!地獄のUber Eats編」
第6話「ダメ沢直樹Uber狩りに遭う!出撃『配達妖精雪風』」に続く


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