freeeの申告法人税がマジ優秀やったわ

 初年度の申告時には、freee会計からデータをダウンロードして、それを全力法人税というサービスに取り込み、それ以外に必要な書類は、ネットの情報を頼りに、サンプルを見ながら体裁をなんとか整えた。

その時にも、

「は?freeeで申告までワンストップで完結しないわけ?ニーズあるでしょう。決算書まで出せるなら、最後のもうひと押しなんてデータ引っ張ってきて帳票出すだけだよ?」

とかなり荒ぶっていた私だが、多分そういうニーズは多数届いていたと見えて、無事freeeからも申告ができるようになっておったよ。

今年の2月から..........。昨年にあったらなぁ。

が!

そのコストが悩ましいところで。

全力法人税の方は、初年度こそ2万円超なのだが、翌年度から1万円になる。つまり、今期の申告のコストはこの1万円だけである。

それに対してfreeeの方は、年額2万円超で、これが毎年かかってくる。

しかし、全力法人税の方は、電子申告までは対応していない。いや、データはちゃんと揃うので、それをアップロードして自分で送信かければいいだけなのだ。多分、来年度にはちゃっかり対応されていると思う。

最後のちゃらっとした送信部分のオペレーション(来年度には組み込まれる予想)、最後の税額確定後のデータをfreee会計に反映させる部分を手動でする手間、そして申告書類(ファイル)の保存を自分でやるという部分に1万円超をかけるか否か。

ここで、個人的なスタンスの話をば。

ビジュアルの美しさについてのセンスを一ミリも持ち合わせていない私であるが、こと「合理的なプロセス、オペレーションの美しさ」については一家言ある。

とにかく非合理的で無駄で不必要に時間がかかること、そして一貫性がないことが大キライなのである。

それが趣味の世界なら全く気にならない。趣味に合理性や無駄などの単語が介入することなどない。でも、プロ(ビジネス)の世界でそれにぶち当たると、かなりイラつくのだ。大阪人のワタシ、「これやるのに人件費いくらだよ」と計算しちゃうのである。そしてUI/UXの設計のダメっぷりに出会うと、マシンやPC前で脱力してしまうのだ。時々悔しすぎて本当に目に涙がたまることもある。これで世界と戦えるわけないと思っちゃうのだ。

合理性の極みの様な香港スピーディでキャッシュレス&デジタル化最先端の韓国に住んでいた私からすると、日本では、イラっとさせられる場面が頻繁にある。何をするにも、紙、手作業、ハンコで、イチイチ説明が長く複雑で要点がわかりづらく、冗長かつ重複した作業を強いられるのだ。

コロナ禍で色々とネガティブなことが多々あったと思うのだが、日本のあらゆる無駄と非合理の多くが、なし崩し的に解消されていったことにお気づきでしょうか。こと日本においては、不可抗力的な何かがないと変われなかったのかもしれないが、この1年半ほどで、驚くほど改善されてプラスに転じたものがたくさんあったことも事実である。

学生さんや子ども達にもタブレットやPCが行き渡り、教育も仕事もリモートでできると周知され、謎の暗黙のルールや成果につながらない無駄な仕事や付き合い等が見直されたりした。オンライン診療や処方、マイナンバーと銀行口座の(一部ではあるが)紐付けが進み、高齢者もポツポツとスマホに切り替えていっている。

話がそれたが、美しいオペレーションを愛する私。Freeeで作成したデータを、別アプリに取り込むという動作がそもそも美しくないし、合理的でもないし、人間の判断を介する段階でエラー発生率が上がるから、それを今後も続けることにげんなりしたのだ。

ここまで来ると、コストの問題だけでもなく、今後毎年続く決算と申告のオペレーションが、ワンストップで完了する方が絶対に良いのである。

ということで、freee申告(法人税)を購入することにした。

クラウド型の家計簿や会計のサービスが登場した頃、当時のユーザー達はfreee派とマネフォ派(MoneyForward)に分かれていた。freeeはその名の通り無料で使える期間が長かった記憶がある。それぞれの創業者のバックグラウンドも向かう方向性も違っていた。Freeeが米国IT系の流れに沿った未来&自由志向、MoneyForwadが従来の金融系システムを踏襲しつつそのデジタル化に主眼を置いているように見えた。

そして、当時からfreee派の私。とにかくお世話になりっぱなしである。

特に、会社設立freeeは、帰国したばかりの私にとっては、これがないと無理ゲーだと思うほどすべてが準備されているサービスだった。無料なのに誰でも使えるように丁寧な手順にアクセスできたので、本当にびっくりだったよ。これから起業や法人化を考えている方には、超絶おすすめである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?