【ジムリノベ】1.1 壁紙をはがす
リノベ をするためには、その場所に置かれているものを全て、別の場所に移動させるか、または廃棄するかの取捨選択をしなければならない。カナメの実家の荷物について私がとやかく言える立場にはない。私は、4階に置かれていた荷物をカートに乗せてエレベーターで階下へ下ろす担当で、カナメがその荷物を分別して、残すものは3階の然るべき位置へ収納する。
大型家具類の移動については引越業者さんにお願いしたが、それ以外のものは全て私とカナメでせっせと移動させた。
ようやく空になったら、次にやるべきことは壁紙剥がしである。リノベやリフォームの際には、常に上から下の順番で作業を進めるべきだということは知っている。そのため、本来ならば「天井のケイテンの解体」が最初のプロセスのはずなのだが、カナメは天井の扱いをまだ決めあぐねているらしい。
とりあえず前に進めたい私は、今の段階でできる壁紙剥がしに取り掛かった。
壁紙剥がしのプロセスをメモっておく。
1、壁紙を剥がす
必要なもの:軍手などの手袋、スクレイパー、脚立、ゴミ袋
十数年前まで事務所として使われていた部屋なので、壁紙もこんな感じ。コンクリートに直接貼られている。端が剥がれかかっているものは簡単に手でバリバリと剥がし、しっかりと接着されている部分にはスクレイパーを使う。手の届かない部分の処理には脚立を使う。
剥がす作業自体は簡単なのだが、かなり大量の廃棄物が出てしまう。自治体によって壁紙の廃棄方法は異なるかもしれないので要確認である。ちなみにうちのエリアの場合は、自治体指定の有料ゴミ袋に入れて可燃ゴミとして廃棄できる。そのため、大きな壁紙を折り畳んで、指定ゴミ袋のサイズに押し込むという作業が必要になってくる。
ゴミ自体が大きいので、ホウキを使って集めるようなことはなく、ほぼ手作業で行う。
どんなにキレイに剥がそうと思っても、最終的にはこのように裏紙が残ってしまう。
2、壁紙の裏紙をスクレイパーで剥がす
必要なもの:(加圧式)霧吹き、スクレイパー、脚立、ゴミ袋、ホウキ
さてさて。前回と前々回のリノベの際には、普通の霧吹きを使っていて、指が腱鞘炎になりかけたのだが、今回はガーデニングに使っている加圧式霧吹きがあったので劇的に作業が楽になった。
ダイソーでこのタイプの霧吹きが300円で売られていたので、少々ショックを受けたよw
今日になって、カナメがダイソーでこれを買ってきてくれた。ガーデニング用の加圧霧吹きはとは分けたかったようだが、100円で十分使える。ただし、過剰な圧力をかけすぎるとペットボトルが破裂するリスクはありそうなので、子供さんが使われる時にはご注意を。
さて、裏紙が残る理由は糊がついているから。そのため裏紙全体を湿らせてから、それをスクレイパーでこそげとっていく。スクレイパーは、大きさも形も色々とあるので、お好みのものを使えばOK。
注意すべきことは、下に落ちた裏紙は、湿っている上に糊がついている。頻繁にホウキで一箇所に集めてゴミ袋に回収しておかないと、不用意に踏んだ靴の裏側にべっとりと裏紙がついてしまうのだ。そしてそのまま放置すると糊が乾いて靴から剥がしにくくなってしまうのだ。
脚立に上がって首と腕を上げた状態で延々とこの作業をすると、首から肩、そして腕全体が筋肉痛になってくる。
そして下の方の部分の処理には、屈んだり、しゃがんだりしながらの作業で、こちらも腰を痛めがち。できるだけ楽な姿勢でできるように頭を使わないといけない。
3、壁の状態をチェックする
今回の予定では、基本的に壁紙は貼らないことは決めている。が、コンクリート強化剤を塗るだけに留めるか、ペンキを塗るかについてはまだ決めかねている。私の個人的な好みは、ペンキを塗るよりコンクリートの素材感をそのまま出したい。そこそこキレイな壁もあれば........
こんな部分もある。結露か何かでカビたのかな?
コンクリートのまま残すなら、この状態の壁の処理については考えなければ。とりあえず全体をサンディング(研磨)してから考えることにする。
雨模様の外の気配を感じながら、黙々と壁紙の裏紙をこそげ落としていく。
我が家の場合、大体の場合において、
計画・立案・監督:カナメ
実務(肉体労働含む):私
という役割分担がなんとなくできているので、壁紙を剥がしの作業は私が一人でやっている。カナメはエアコンの効いた場所で、間取り図を何度も何度も書き直しているみたい。
監督者であるカナメが珍しく現場にやってきたと思ったら、こんなものを設置して帰った。Echo Show 5と監視カメラである。
カナメが私の作業の進捗をチェックするために設置した........わけではなく、前回の事故の教訓として、何かあったら声だけで助けを求めることができるようにしてくれたのだ。そして定期的に室内の様子がわかるように、Echo show 5だけではなく、別方向に向けた監視カメラを設置することで、できるだけ死界をなくしている。
この事故の時は、私が一人で作業をしていた。窓はすでに二重窓施工されており、玄関のドアは鉄の扉であり、完全な密室であった。そして私はスマホを持ち歩かないので、助けを求めることもできなかった。
この時、カナメがたまたま様子を見にきてくれていなかったら、私は左足を切断することになっていたかもしれない。
Echo Show 5があれば、少なくとも私が、
「アレクサ、呼びかけて!」
と絶叫して、相手を指定すればカナメにすぐにつながる。文明の利器に感謝せねば。
そして、もちろん作業中に音楽を聞くこともできる。
Echo Show 5から、ぷにぷに電機の声が聞こえた。心踊るサウンドだな。
汗が滴り落ちるのも、右腕が筋肉痛の様に痛く感じるのも、よく冷えたお茶が美味しいのも、健康だからだよね。生きているってありがたいし感動的だ。
そんなことを思いながら、壁に向かって作業を続ける。
終わる気がしない...........orz
熱中症になっては本末転倒なので、ちょっとずつ進めるしかないな。
作業現場の隅っこにこの子達がいる。リノベ後は、リラクゼーションエリアに彼らの居場所を確保したい。