PayPayの弱点見たり

 先日、びっくりするようなことが起こり、今でも悶々としている。

 私もカナメも現金払いがキライで、クレカやその他のキャシュレス決済(交通系、PayPay、楽天ポイント)をできるだけ使うようにしている。記録が全て残るのも良いし、小銭でお財布が分厚くなるのも防げる。韓国にいた時は、現金が必要な状況の方が圧倒的に少なくて(家まで届けてくれるクリーニングの支払いくらい)、それが世界のスタンダードだと思い込んでいたので、日本に帰国した時は本当にびっくりした。

 カナメは台湾旅行中に、複数枚のカード類が収納できるスマホカバーを購入し、そのスマホだけでほとんど生活ができたので(悠遊卡とクレカ、折り畳んだお札数枚)+小銭を受け取る私(汗)、日本でもそのスタイルでいけると思っていた様だが、ほんっとにびっくりする程、日本は現金払い優位の国であることを理解した。毎日毎日「クレジットカード、使えますか?」とレジの店員さんに聞くカナメの声が、段々イラついてきているのを感じていた。

私「まぁクレカの決済手数料は高いから、高額の支払い以外は嫌がられるというのは理解できなくもないけど、脱税する気満々やなって、うがった見方しちゃうよね。」

カナメ「韓国だって手数料ゼロなわけではないからね。でも所得控除受けられたりと市民側にもメリットあるようになってるねん。店舗側で受け入れを義務化したりと、まぁ要するにお金の流れを透明化させるために、国を上げて徹底的にキャッシュレス政策とってるんだよ。日本なんてさ、中小企業の(経営者の)おっさん達は、絶対にやりたくないだろうねぇ。彼ら、票握ってるからさ。ああ情けない。」

だよね。ホントに腹立つがな。

とは言え、消費税増税の際に日本も本気になったお陰で、この一年で驚くほどキャシュレス決済が浸透してきた。かつ、ウィルスを媒介する可能性のある現金を使いたくないという世間のムードもあり、

キャシュレス一直線!!!!

な感じで、非常に良き。

特に、田舎のはずの私たちが住むエリアでも、昨年末くらいからグングンとPayPayが使えるお店が増えていた。PayPayの営業さんが優秀なんやろか?それともキャッシュレス決済の還元なんちゃらが功を奏して、お店側が興味を示したのかな?

私たちも早々にアプリをダウンロードしてクレカ情報その他を登録して、積極的に使うだけではなく、それがないお店には「PayPayとか、入れられる予定はないですか?」とプレッシャーをかけてみたりと絶賛エバンジェリストしていた。

最近は、どのお店がキャッシュレス決済できるかというのが分かってきたので、現金払いのお店を自分から避けることができるようになった。つまり私のPayPay決済の履歴は積み上がり、時には利用上限に引っかかって使えなくなることさえあった。そんな時は、クレカに切り替えたり、カナメのPayPayで支払ってもらったりしたので、大きな問題はない、使わない人の気が知れないとさえ思っていた。

が。

びっくりすることが起こった。

某店舗で、千円弱の商品一点に対してPayPay決済をすべく、私のスマホ画面をレジの店員さんが読み取り、「PayPay!」と元気な声が聞こえてきたのでスマホ画面を見て、一瞬、マジで全身が凍りついた。

数字が4桁だった..............。

え、え、えええええええええええええええ?????

千円以下の商品だと思っていたのだが、決済された金額が、ほぼ1万円弱。なんじゃこらぁ、である。

私「これ、金額が間違って............ますよね........」

レジの店員さん「あ、すみません。私がちょっと打ち間違えちゃったみたいで。ちょっとお待ちいただけますか。キャンセル処理は私ではできないので、担当の者を呼んできますので..........」

とのことで、レジ前で待つことになった。

私自身も、キャンセル処理は自分側でできるのかも知れないと思い、色々とスマホで調べてみた。

結論は、店舗側で手続きをするしかないということであった。確かに、購入者がキャンセルできるような仕様にするのはおかしいので、これには納得したのだが、次の瞬間「これ、まずいやつかも.......」と思い始めていた。

私のPayPayは、PayPay残高ではなく、クレカ決済になっていたのだ。これってキャンセルするのに二段階のプロセスが必要だってことだよね。こういう場合はどうするのかな?と色々と脳内で考えていた。

単純なクレジットカード支払の場合、キャンセル処理の方法は確立されている。何度か経験したことがあるが、どこの国でも特に大きな問題なく、それは可能であった。だが、PayPayのキャンセル処理がどうなっているのかは分からないし、PayPay残高からの場合と、クレジットカードからの場合と、プロセスは異なる。うーん、と悩んでいる間に、割と簡単に結論が出た。

PayPay決済をよく知る店員さんから、

「お支払い頂いた金額を現金でお返しすることしか、こちら側としてはできないんです。申し訳ありません。」

とのことだった。

現金使いたくないからPayPayなのに、現金が増えるってどういうこと?

とは一瞬思ったが、選択肢が他にあるわけでもなく、その方向で処理してもらうことになった。商品代金は、その現金から支払うことにした。

悶々としている原因は、それだけではない。

私のクレカの履歴に、奇妙な一行が残る。自動取得した家計簿ソフトのデータはどう扱えばいいのか。それよりも、これ上限すぐに超えちゃうフラグ?っていうか、楽天カード使ってるから、ポイントはどうなるのよ。買ってもいないモノに対してポイントゲットしたら、これって絶対おかしいよね?犯罪スレスレ?楽天カードに正直に連絡した方がいいの?

という状態になっておる。

なぜかすっごく怖いな、と思ってきたわけよ。

カナメにコトの顛末を話したところ、カナメは別の所に引っ掛かったようだ。

カナメ「なんで、店員さんが金額打つの?」

私「え、そういう仕様なんじゃないの?クレカだって店員さんが金額打つやん。」

カナメ「バンリのスマホを読み取ったんだよね。スマホでQRコード読み取ったんじゃなく。オレ、そんなの見た事ないよ。スマホのバーコード読み込むやつって、自動的に金額が入力されていて、人間が介入する余地ないやろ。要するに、その店舗のシステムが、自動で金額が入るようになってないから、店舗側の問題じゃない?PayPay側の問題と言うより。」

確かに。

でもさ。打ち間違いとは違う理由で、キャンセル処理が必要な場合もきっとあると思うのだが、それに対応できないとなると、システムとして欠陥ありと思うのだが、違うのかな。

やっぱりクレカに戻そうかな、と思う出来事であった。日本では、少額決済だとちょっとクレカは使い難い気がするのだけれど、気にしないでいいのかなぁ?

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