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南極で花見をする男

今までにいろいろな人と会ってきましたが、その中でもとびきりに面白かった人のひとりが極地建築家の村上祐資さん。世界中の様々な極地に赴いて、極限の生活を支える建物や生活の方法を模索している異色の建築家。南極やエベレストなどでの極地生活は延べ1000日超!最終ゴールは「月面基地の設計」というのだから夢がでかい!でも着実に結果も残してて、最近では火星移住をめざし数か月の間、閉鎖環境で生活する実験プロジェクトにアジア人で初めてに選ばれたりしてるけっこうすごい人。
https://www.fieldassistant.org/

村上祐資

彼の極地生活ばなしで印象深かったのが南極で花見をする話。南極越冬隊の恒例行事なのですが、毎年越冬隊は4月になると昭和基地の中で皆で花見するんだそうで。しかも、結構本格的で床にブルーシートを敷いて、壁にプロジェクターで桜を映して。端から見てると結構うける光景ですが、彼曰くこういうことがとても重要なんだって。
南極って、外は極寒で完全隔離状態。しかも、夏は白夜、冬は極夜になり、時間の感覚もなくなってくるそうで。こういう極地生活では、生活にリズムを付けないと、人が内面から壊れやすくなってしまう。だから、あえて季節を感じさせるイベントを作り出して、人らしい生活感を守る工夫が必要になるだって。

南極ほどじゃないけど、昨今のコロナ禍のお籠り生活が続いている中で、村上さんのこの話をふと思いだしました。なかなか大変な時間がつづいていますが、ちょっとした季節や時間を感じさせるような「小さなイベント」をやってみるのは快適な生活をおくるためにいいことかもしれません。あえて花を買ってみるとかね。私には、メダカのエサやりが毎朝のリズムになっているみたいです。(すー)

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