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遺書のやうに

こんにちは。

タイトルを「やうに」にしたのに特に意味はないです。なんかそう書きたかっただけです。そういう時ってありますよね。ね?

はぁあいっ!!今日は手紙の話をします。


 2年に1度くらい、友人に手紙を書く機会がふわっと訪れる。

手紙を書く機会なんて、生きている間にそうあるものではない。昔とは違い、言葉を交わす方法がいくつもありますから。

でもその中でもダントツ、一番気持ちが伝わるのは、手紙なんですよね。

手紙は、本当に良い。

その人にしか書けない文字で、その人だけにしか表せない文章で綴られる手紙。

字から感情が伝わり、文から気持ちが伝わってくる。

今まで貰ってうれしくない手紙なんて一通もありませんでした。

特に自分が海外に住んでいた時、日本から送られてきた手紙には本当に励まされました。

その時に手紙には不思議な力が宿っていて、与えた人にその力が伝わるものなんだと思いました。


 自分は手紙を書く前から、何で書こうかで悩みます。

ジェットストリーム?サラサ?万年筆?鉛筆?マジック?

何でもええやんけそんなもん、とお思いの方もいらっしゃるでしょう。

自分は、良くないのです。

筆跡が全く違うのです。

筆跡が違うと、何かこう、伝えたいことが100%伝わってない気がするんです。気持ちにあった筆跡になるようにしたいんです。字は全然上手ではありませんが、謎のこだわりがあるんです。あと太字か細字、インクの出方とか。

もう一度言いますが、字は全然上手じゃありません。本当に謎のこだわり。自分でも理解不能。


 手紙を書く時にいつも意識していることがあります。

それは「遺書のように書く」です。

先ほども書きましたが、手紙を書く機会なんてそうそうありません。

なので必ず、ありったけの感謝の言葉を綴ります。

「今まで自分と仲良くしてくれてありがとう。
あなたのような人と友達になれた事は、私にとって最大の幸福です。
感謝してもしきれないほどに、私はあなたに恩をいただきました。
本当にありがとう。これからも仲良くしてください。」

みたいな。

人との関りが極端に少ない自分にとって、友達は本当に希少で大切な人たちなんです。

なかでも離れて暮らす人たちとは、年に1回会えるか会えないかという具合なので、最悪の事を考えると1年間の間にいなくなってしまう事だってあり得ます。自分もそうですが。

年を重ねると、「いつでも会える」が叶わなくなっていきます。皆日常の生活をこなす事に手一杯になりますから。

もし「いつでも会える」が可能なら、出来るだけ会って思い出をたくさん作ったほうがいいです。何もしなくても、そばにいてくれる幸せがあります。最近の私はその幸せを味わっています。


 その時の気持ちと共に、必ず感謝の気持ちを綴る。面と向かってでは言えないことを書く。

メールやメッセージアプリよりも、素直な気持ちで書くことのできる手紙。

ああでもないこうでもないなどと考えている時間は、苦しくも楽しい時間です。

みなさんもぜひ機会があれば、一生懸命に考えて、書いてみてください。

いいものですよー。写真と同じで形に残る思い出にもなりますしね。

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