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2023

新年最初のnoteが1月末になってしまいました。
「あけましておめでとうございます」とはもう言いにくい時節。

今年も年賀状のイラストを描きました。ハープに癒されるウサギ。

2023 年賀状


寒いですね。皆様いかがお過ごしですか。

こちらは時々雪が降ります。道端にぽつんと、いつか雪だるまであっただろう雪の塊があり、近くに手袋が落ちていました。物語はあちらこちらに見つかります。
図書館で俳句の本を何冊か借りて読んでいます。俳句の季語は 春夏秋冬の他に「新年」という分類があります。ついこの間お正月だったのに、もう1月末なので新年の季語を使える時期ではありません。時の流れは早い。まもなく立春がきて、春です。そう思うと心が軽くなります。

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2022年

社会人になり、もがきつつ、マイペースに活動していました。休日、忙しい日常を離れて趣味に没頭していると心が軽くなります。しかし趣味ばかりに時間を割くわけにはいかないのが難しいところです。これまで自分なりに色々と考えて生活してきたつもりでしたが、社会人になるとこれまでの比ではないほど考えるべきことがあるなと感じます。いつまでもモラトリアムは続きません。押し寄せてくる疲れと闘いながらなんとか生活しています。

日々体調が悪く、暮らし向きも楽ではないので、自分を客観視すれば「音楽どころではない」状況なのかもしれません。しかし私個人としては、音楽があったから生き延びることができたし、今も生きていられるのだろう、と思っています。

昨年の活動

インプット
YouTubeやSpotifyやラジオやテレビで古今東西さまざまな曲を聞きました。すっかりサブスクに魅了されています。好みに合わせて色々とおすすめしてくれるので旅をしている気分になれます。

アウトプット
①ハープ演奏②ハープ弾き語り③作詞作曲④歌唱⑤音楽についての個人的な調べ物 など。時に音楽で、時に言葉で、いろいろと。

昨年の活動の中で最も難しくそして面白かったのは「歌もの(歌が入った曲)を作ること」でした。

昨年秋にアルバムを出しました。2020年から構想があったアルバムで、全9曲のうち7曲が歌ものです。(形にするのに途方もなく時間がかかってしまいました。)

言葉には音が割り当てられていて、それに伴ってリズムがあります。すなわち言葉はすでに音楽。一方、音楽はすでに言語に変換されうる情報を含んでいます。曲に歌詞をつける・歌詞に曲をつけるというのは、そのふたつに違和感がないように擦り合わせる作業なのでとても難しいなと改めて感じました。

自分が作ってみることで世の中の全ての作詞作曲の見え方が変わってきました。職業体験みたいだ。このような意図を持った歌詞なのだろうなとか、このような技巧を凝らした曲なのだろうなとか、音楽は一つずつ考察の視点を増やしていくことでより面白く鑑賞できるのだと思います。

歌詞を書いているとき思うこと

どれだけ創作のつもりでいても、言葉を書くと、どこかに自身の考えがうっすらと滲んできます。その考えはどこからくるのか。慎重に辿ると、それは自分が触れてきたものを辿る旅となって、これだけ多くのものから影響されて生きてきたのかと、驚くばかりです。
つくる歌詞や文章に対して「あなたのこのことばはどこからくるのですか」と聞かれた時に、ある程度説明できるようになりたいなと思います。昨年は一部の曲を販売しましたが、そうするなら尚更、その必要があるように思いました。
音楽だってそうです。音楽は社会の中にあり、ある音楽を「好き」と表明することは、音楽自身が持つものとその音楽をとりまくものに影響されていると表明することでもあります。「なんとなく好き」と気軽に言えてしまうのが音楽のいいところであって悪いところでもあります。「好き」を表明する権利は当然あるけれども、それには一定の責任も伴うのだな、あれもこれも好きだと浮かれているだけではいけないな、とか、考えています。自分のすることに自覚のある人間でありたい。

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こうやってあれこれ考えすぎるから疲れるのではないか……?というところですが、私は放っておけば勝手にあれこれ思いついて表現しないと落ち着かないのでしょうから、もう、諦めています。曖昧で制御が難しくてなにより飽きないこの脳を、ずっと抱えて生きていきます。体調とのバランスを取りつつ、また色々な形のものを発表できたらと思っています。

今年もよろしくお願いいたします。

頂いたサポートは、 ハープ・創作に関することに使わせていただきます。