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『めぐむ』

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立春を過ぎてもまだまだ寒い2月。みなさまいかがお過ごしですか。
節分の日、玄関先にぱらりと豆を撒いて、すこし空しくなりました。

さて
久しぶりの新曲となりました。
『めぐむ』。恵むであり、芽ぐむであり。“萌(萠)”もめぐむってよむかしら。
初音ミクボーカル曲も、ピアノポップも、動画編集も、久しぶり。

声がだめなので初音ミクさんにメインボーカルもコーラスもかなり活躍してもらいました。PC作業の疲れが出て一睡もできない日もありましたね。自律神経失調症とPC作業中心の趣味はとかく相性が悪い……まだ完全復活とはいかないようです。

それにしても作詞作曲は楽しいですね。こんなに楽しかったんだ。
今回は楽譜ソフトで曲を書いてから打ち込みで調整しました。
楽譜もPDFで出せるかも、なんて考えていたんですが、最終的に色々な修正が入って楽譜と実際の音源がかなり遠くなってしまいました。また時間があったら楽譜を書き直します。
DTMをするたびに思う、「機材と音源をもっと充実させたい……」と。できる範囲で揃えていきたいものです。いろいろありましてね。生活とか。

全体的にはのんびりゆったりお散歩という空気の曲、ですが、じつは少し不穏な部分もあるのです(詞・曲ともに)。メロディもベースラインもわりとおもしろいかもしれません。
休日に近所でこどもたちが遊んでいるのをよく見かけるのですが、こどもというのは無邪気で残酷だなあと思います。のどかな風景に時折あらわれる嫌なところもすべて「まち」は包んでいます。こどもたち、優しい人間に育ってほしい。

今年はハープの曲も何曲か出せたらなあと計画しています。ハープを使うと録音の難易度が一気に跳ね上がるんですが、なんとか……


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『めぐむ』
作詞作曲・市井ヒロノ

少し早く帰れるよ

夕餉の匂いにくすぐられ
けらけら笑う風

路地を染める夕日
雲の隙間から降りて
空き家に山茶花 塀に猫

小さな生命はベビーカーの中
大きな生命はクレーン車の上
からっぽの庭に風見鶏まわる
緑が芽吹く日まで

通学路の傍にアルミ缶
鏡のような水たまり
色んなランドセルの子どもたちは
けとばしてこわして走り去る

いつか気づくだろう
世界の外のたくさんの世界
眼差しを持てば
だんだん優しくなるよ

少し早く帰れるよ

夕べの帰りささやかに待つ町に
微笑みを

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